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第3章 校外学習で色々稼ごう
46.まさか!?
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「バレてしまったようですね」
その場を立ち去ろうとした俺達の背後から若い女性らしき声が耳に入る。
まさかこれを無視するということは出来ない。だから、警戒心を最大限に高め恐る恐る振り返る。
そして、マントを手にしてそこにいたのは――
「私を見るのは数ヶ月振りでしょうか?」
――俺たちと面識があった人だった。
「学院長……先生」
そう、俺たちの前には入学式以来の学院長先生がいたのだ。
「何故学院長先生がこんな森の中にいらしゃったのですか?」
ティアナが質問してくれたが、何故ここに学院長先生がいたのかが謎だ。
「毎年こうして様子を見に来て実際に生徒の実力を見極めるのですよ。しかし、バレたのはあなた方が初めてです。スゴいですね。他の教師の人達にも秘匿にしてもらえると嬉しいです」
なるほど。学院長先生自ら足を運び生徒たちのありのままの様子に近いところを見に来ているということね。いや、でもまだ疑問はある。
「学院長先生、1つ質問させてもらってもいいですか?」
「もちろんいいですよ」
許可が出たので質問させてもらう。
「生徒達の様子ならダンジョンや街の方にいた方がもっとわかると思うのですが……何故生徒では僕達しかいない森にいらしゃったのですか?」
今日はダンジョンは強制ではないもののダンジョンに潜っていたり、街で遊んでいたりしている人が多い。
だから魔物を狩りたいならダンジョンに、買い物等をしたいなら街にという感じで、冒険者登録が済んでいない人である子供だけではこの森には出れないので俺たちだけのはずだ。
「それは生徒であるあなた達が冒険者登録の試験を潜り抜け、初めての依頼をギルドで請けて来たという噂を聞きましたので少し見学に来ただけですよ」
言われてみればそれもそうだな。
「私からも執拗いようかもしれませんが質問をいいですか?学院長先生」
カリスも質問か。
「さっきからあなた達学院長先生と繰り返して言ってるけどこのことは内密にお願いしてるのは覚えていますか?」
「「はい……」」
そういえばずっと内密にと言われていたのに何度も学院長先生と繰り返してたな。
いつどこに誰がいるのか分からないのにね。
「覚えているなら大丈夫ですよ。ブルーストさん質問があるのですよね? なんでも質問してください。今の私はプライベートですから」
カリスは学院長先生の言葉でハッとしてあたふたした様子で答える。
注意されたばかりで急に名指しされたからだろう。
「え、えーと――なぜ内密にしたいのに私たちと接触したのですか?」
なかなか鋭い質問だな。猫にわざわざ化けなくとも透明になったり、遠くから見たりするだけでも俺たちの動きを把握出来たはず。
「森に猫がいたとき助けるか助けないかをみたいと思っただけですよ。しかし、まさかバレてしまうとは思いませんでしたが」
「ありがとうございます!」
「いえいえ。私への質問は以上ですか?」
みんなで顔を見合わせ伺ってみるが無い様子だ。
少しバラつきながらも無いことを伝える。
「私はこれで目的を果たせたのでこれで失礼させてもらいますね。さようなら、残りの校外学習も頑張ってくださいね!」
「「はい! 頑張ります!」」
俺たちは激励をもらった。
そして、俺たちの言葉が言い終わると転移魔法かスキルかは分からないがスっという言葉が相応しい、何の前触れも無くどこかへ行ってしまった。
「「……」」
少しの間なんとも言えない沈黙が流れる。
「じゃあギルドに行こうか!」
エンセリアがその空気に耐えかねたようで振り払うようにいつもの調子で声を掛ける。
「そうだね! 私たちは結構採れたよー」
そう言ってカリスは袋の中を見せる。
「でも見ただけだと分かりにくいよね? これはそんなことは無くて何枚か分かるんだよ! いいでしょー」
カリスはバックに表示された文字を今度は見せる。
「それはどうしたんですか? セシリアさんも持ってるみたいですけれども……」
「2人の分もあるから使うといい。詳しい使い方は宿に帰ってから説明しよう」
俺は空間収納から2人分のやつを取り出し渡す。
「これはどうしたんだぞ?」
「それはまあ、ボクの手作りだ。あまり期待するようなものでは無いから期待し過ぎはしないでくれよな」
今はこうして動いてるが明日になっても動く保証が無い所詮は素人のものだからな。
「ありがとうございます! セシリアさんが作ったものならきっと大丈夫ですから自信を持ってください」
「そうか? それはいいがそろそろ日も落ちてしまうから早くギルドに向かうか。門を抜けたら、転移魔法で一気にギルドまで行くけど早くても損は無いだろうからな」
こうして俺たちは一時はどうなるかと怯えたが無事森を去ることができた。
その場を立ち去ろうとした俺達の背後から若い女性らしき声が耳に入る。
まさかこれを無視するということは出来ない。だから、警戒心を最大限に高め恐る恐る振り返る。
そして、マントを手にしてそこにいたのは――
「私を見るのは数ヶ月振りでしょうか?」
――俺たちと面識があった人だった。
「学院長……先生」
そう、俺たちの前には入学式以来の学院長先生がいたのだ。
「何故学院長先生がこんな森の中にいらしゃったのですか?」
ティアナが質問してくれたが、何故ここに学院長先生がいたのかが謎だ。
「毎年こうして様子を見に来て実際に生徒の実力を見極めるのですよ。しかし、バレたのはあなた方が初めてです。スゴいですね。他の教師の人達にも秘匿にしてもらえると嬉しいです」
なるほど。学院長先生自ら足を運び生徒たちのありのままの様子に近いところを見に来ているということね。いや、でもまだ疑問はある。
「学院長先生、1つ質問させてもらってもいいですか?」
「もちろんいいですよ」
許可が出たので質問させてもらう。
「生徒達の様子ならダンジョンや街の方にいた方がもっとわかると思うのですが……何故生徒では僕達しかいない森にいらしゃったのですか?」
今日はダンジョンは強制ではないもののダンジョンに潜っていたり、街で遊んでいたりしている人が多い。
だから魔物を狩りたいならダンジョンに、買い物等をしたいなら街にという感じで、冒険者登録が済んでいない人である子供だけではこの森には出れないので俺たちだけのはずだ。
「それは生徒であるあなた達が冒険者登録の試験を潜り抜け、初めての依頼をギルドで請けて来たという噂を聞きましたので少し見学に来ただけですよ」
言われてみればそれもそうだな。
「私からも執拗いようかもしれませんが質問をいいですか?学院長先生」
カリスも質問か。
「さっきからあなた達学院長先生と繰り返して言ってるけどこのことは内密にお願いしてるのは覚えていますか?」
「「はい……」」
そういえばずっと内密にと言われていたのに何度も学院長先生と繰り返してたな。
いつどこに誰がいるのか分からないのにね。
「覚えているなら大丈夫ですよ。ブルーストさん質問があるのですよね? なんでも質問してください。今の私はプライベートですから」
カリスは学院長先生の言葉でハッとしてあたふたした様子で答える。
注意されたばかりで急に名指しされたからだろう。
「え、えーと――なぜ内密にしたいのに私たちと接触したのですか?」
なかなか鋭い質問だな。猫にわざわざ化けなくとも透明になったり、遠くから見たりするだけでも俺たちの動きを把握出来たはず。
「森に猫がいたとき助けるか助けないかをみたいと思っただけですよ。しかし、まさかバレてしまうとは思いませんでしたが」
「ありがとうございます!」
「いえいえ。私への質問は以上ですか?」
みんなで顔を見合わせ伺ってみるが無い様子だ。
少しバラつきながらも無いことを伝える。
「私はこれで目的を果たせたのでこれで失礼させてもらいますね。さようなら、残りの校外学習も頑張ってくださいね!」
「「はい! 頑張ります!」」
俺たちは激励をもらった。
そして、俺たちの言葉が言い終わると転移魔法かスキルかは分からないがスっという言葉が相応しい、何の前触れも無くどこかへ行ってしまった。
「「……」」
少しの間なんとも言えない沈黙が流れる。
「じゃあギルドに行こうか!」
エンセリアがその空気に耐えかねたようで振り払うようにいつもの調子で声を掛ける。
「そうだね! 私たちは結構採れたよー」
そう言ってカリスは袋の中を見せる。
「でも見ただけだと分かりにくいよね? これはそんなことは無くて何枚か分かるんだよ! いいでしょー」
カリスはバックに表示された文字を今度は見せる。
「それはどうしたんですか? セシリアさんも持ってるみたいですけれども……」
「2人の分もあるから使うといい。詳しい使い方は宿に帰ってから説明しよう」
俺は空間収納から2人分のやつを取り出し渡す。
「これはどうしたんだぞ?」
「それはまあ、ボクの手作りだ。あまり期待するようなものでは無いから期待し過ぎはしないでくれよな」
今はこうして動いてるが明日になっても動く保証が無い所詮は素人のものだからな。
「ありがとうございます! セシリアさんが作ったものならきっと大丈夫ですから自信を持ってください」
「そうか? それはいいがそろそろ日も落ちてしまうから早くギルドに向かうか。門を抜けたら、転移魔法で一気にギルドまで行くけど早くても損は無いだろうからな」
こうして俺たちは一時はどうなるかと怯えたが無事森を去ることができた。
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