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第3章 校外学習で色々稼ごう
47.初めての依頼は
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「採集の依頼を受けたんですが、その達成したか確かめるのはここでいいんですか?」
朝来た受付に来たのだが依頼としか書いていないため本当にここであっているのかよく分からない。というか【相談】や【登録・更新】の全て1括りになっていて受付がいくつもある感じだ。しかし、魔石や俺たちのような草を採ってきているパーティーもいたし、合ってると思うのだが念の為というやつだ。
幸いなことに受付の人は朝と同じだった。それもあって話し掛けやすかった。
「あ、君たちですか。依頼に関してのことならここで大丈夫ですよ。依頼は確か【タリーフィ】の採集でしたよね?」
「はい、そうです」
パーティーのリーダーってずっとしっかり答えていかなければならないのか。当たり前だけれども重要な役目を担ってるんだな。
「身分証をください、今回の記録を書き込みますからね」
そう言われたので俺たちは身分証をカウンターに出す。
「次に採集したタリーフィの方の枚数を数えさせてもらいますね。先ずは――」
カウンターに出された身分証に目を落とす。
「カリス・ブルーストさんお願いしますね」
一番左にあったカリスからみるらしい。
「わ、私から? ではお願いします」
カリスは名前を呼ばれて採集してきたタリーフィを出すだけなのになぜか戸惑いながら出す。
「ありがとうございます。これは――確かにタリーフィですね。では枚数の方を数えさせてもらいます」
そういって数えだした。
「……」
しばらくの間沈黙が流れた。
「依頼された枚数は30枚でしたよね?」
「はい……。そうだったはずだと思います」
受付の人は不思議そうに尋ねてくるものだからカリスは自信なさげに答える。
「113枚でした! 素晴らしいですね。次はエンセリア・ターリエさんです」
次はエンセリアか。そういえばエンセリア達は袋らしいものは持っていないようだな。
「ボクもカリスに負けず劣らずあるぞ!」
そう言って一見何も無い空間に手が消えたと思うと大量のタリーフィを掴んで手が出てくる。その動作は計5、6回繰り返され、エンセリアの言う通りカリスに負けず劣らず――いや、それ以上あるように見えた。
「こちらも期待大ですね! では、数えていきますね」
――こうして全員分数え終わる。
結果、カリスは113枚、エンセリアは182枚、俺が148枚、ティアナが126枚だった。
トップはエンセリアということで終わった。
魔物の素材も余分に採集した分もここで買い取ってくれた。今日の儲けは全員合わせて80ゴールドくらいだ。少し物足りない気もするが森で学院長先生とあったり魔道具の性能も試せたりしたからいつものダンジョンよりも有益であったと俺は思っている。
「凄いです! 初めての依頼はもちろん皆さんが請けた依頼と同じくらいのレベルなのですがギリギリ達成という方が多いのですが次のランクの依頼でも楽々こなせそうですね。しかし、ランクを上げるのはまだ出来ませんので――少し待っててください」
何か急用でも思い出したのか、ギルドのstaff only的なところに駆け込んで――は言い過ぎだが急いだ様子で入っていく。
少しそのまま待っていたら戻ってきた。ただ、トラックがぶつかってきても素手で跳ね返しそうな1人の30代くらいの男と共にだ。
それの光景をみたギルドの内のざわつきより一層増した。
一体これから何が起こるというんだ……。
朝来た受付に来たのだが依頼としか書いていないため本当にここであっているのかよく分からない。というか【相談】や【登録・更新】の全て1括りになっていて受付がいくつもある感じだ。しかし、魔石や俺たちのような草を採ってきているパーティーもいたし、合ってると思うのだが念の為というやつだ。
幸いなことに受付の人は朝と同じだった。それもあって話し掛けやすかった。
「あ、君たちですか。依頼に関してのことならここで大丈夫ですよ。依頼は確か【タリーフィ】の採集でしたよね?」
「はい、そうです」
パーティーのリーダーってずっとしっかり答えていかなければならないのか。当たり前だけれども重要な役目を担ってるんだな。
「身分証をください、今回の記録を書き込みますからね」
そう言われたので俺たちは身分証をカウンターに出す。
「次に採集したタリーフィの方の枚数を数えさせてもらいますね。先ずは――」
カウンターに出された身分証に目を落とす。
「カリス・ブルーストさんお願いしますね」
一番左にあったカリスからみるらしい。
「わ、私から? ではお願いします」
カリスは名前を呼ばれて採集してきたタリーフィを出すだけなのになぜか戸惑いながら出す。
「ありがとうございます。これは――確かにタリーフィですね。では枚数の方を数えさせてもらいます」
そういって数えだした。
「……」
しばらくの間沈黙が流れた。
「依頼された枚数は30枚でしたよね?」
「はい……。そうだったはずだと思います」
受付の人は不思議そうに尋ねてくるものだからカリスは自信なさげに答える。
「113枚でした! 素晴らしいですね。次はエンセリア・ターリエさんです」
次はエンセリアか。そういえばエンセリア達は袋らしいものは持っていないようだな。
「ボクもカリスに負けず劣らずあるぞ!」
そう言って一見何も無い空間に手が消えたと思うと大量のタリーフィを掴んで手が出てくる。その動作は計5、6回繰り返され、エンセリアの言う通りカリスに負けず劣らず――いや、それ以上あるように見えた。
「こちらも期待大ですね! では、数えていきますね」
――こうして全員分数え終わる。
結果、カリスは113枚、エンセリアは182枚、俺が148枚、ティアナが126枚だった。
トップはエンセリアということで終わった。
魔物の素材も余分に採集した分もここで買い取ってくれた。今日の儲けは全員合わせて80ゴールドくらいだ。少し物足りない気もするが森で学院長先生とあったり魔道具の性能も試せたりしたからいつものダンジョンよりも有益であったと俺は思っている。
「凄いです! 初めての依頼はもちろん皆さんが請けた依頼と同じくらいのレベルなのですがギリギリ達成という方が多いのですが次のランクの依頼でも楽々こなせそうですね。しかし、ランクを上げるのはまだ出来ませんので――少し待っててください」
何か急用でも思い出したのか、ギルドのstaff only的なところに駆け込んで――は言い過ぎだが急いだ様子で入っていく。
少しそのまま待っていたら戻ってきた。ただ、トラックがぶつかってきても素手で跳ね返しそうな1人の30代くらいの男と共にだ。
それの光景をみたギルドの内のざわつきより一層増した。
一体これから何が起こるというんだ……。
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