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第3章 校外学習で色々稼ごう
55.先輩方と
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「ということは今は校外学習でダンジョンに来ているんだよね?」
「はい」
「もしかして推薦で冒険者になったということかな?」
「はい」
なんか完全に勢いに乗れてない……。でも、偶然にも自分の後輩に声を掛けられたのだから仕方ないといえば仕方ない。
「それでそれで——っあ! そっちの質問すっぽかして一方的に質問ばかりしてしまいごめんなさい……」
俺がここに何をしに来たのかを思い出したようで慌てて謝罪をされた。
「僕たちも早く止められなくてすいませんね」
「流石にこのペースにはいつも俺たちもついていけなくてな」
そこにいた仲間たちにまで謝られてしまった。そして、その言葉を聞いてアリシアさんはしょぼんとした感じになってしまった。
これは、どうすれば良いのだろうか?
「いえいえ、別にその質問のおかげで皆さんのことについて詳しくなれたのでこちらからもお礼を言わせていただきたいほどですよ」
どうよ? これぞ、大丈夫ですよアピールではなくありがたいアピールだ!
実際、偶然同じ学院出身の先輩達と会えて話しが出来るのは貴重な出来事だと思っている。
「ありがとー!」
ちょ、撓むほどのモノが当たっておりますよ!
そう、俺は項垂れていたはずのアリシアさんに抱きつかれたのだ。
このまま昇天してもいい……。
「それで、『同時に幾つかの依頼を請けることは可能か?』ということは結論から言えば可能だね」
おっと、危うくどこかへ行きかけた。
なるほど。可能なのか。
「その代わりに失敗したときの違約金は嵩んじゃうのよ。基本的には2つ同時に請けて失敗した場合は、失敗した分の違約金の2倍、3つ同時なら3倍っと依頼を失敗したときの負担はかなり大きくなるからね」
ほう、これで無容易に依頼を請けさせないということか。よく出来た仕組みだ。
「私が知ってるのは概ねこんなところ。こんな感じで良かったかな?」
「はい!ありがとうございました」
そういい俺はみんなに頭を下げる。
「このくらいならいつでもオッケーよ。頑張るのよ!」
「また困ったことがあればいつでも聞きにおいで。それともしかしてエリックが言ってた昔の友人が珍しくギルドに紹介したこかな? あ、エリックというのは僕の弟でここで試験官をやってるやつだ。知ってるかな?」
あのときの
「それと夏休み明けには確か楽しいイベントもあったはずだから楽しみにするといい」
本当に親切な先輩方だったな。
「はい!」
最後に大きく頷きながら、子供らしく元気に返事をした。
「はい」
「もしかして推薦で冒険者になったということかな?」
「はい」
なんか完全に勢いに乗れてない……。でも、偶然にも自分の後輩に声を掛けられたのだから仕方ないといえば仕方ない。
「それでそれで——っあ! そっちの質問すっぽかして一方的に質問ばかりしてしまいごめんなさい……」
俺がここに何をしに来たのかを思い出したようで慌てて謝罪をされた。
「僕たちも早く止められなくてすいませんね」
「流石にこのペースにはいつも俺たちもついていけなくてな」
そこにいた仲間たちにまで謝られてしまった。そして、その言葉を聞いてアリシアさんはしょぼんとした感じになってしまった。
これは、どうすれば良いのだろうか?
「いえいえ、別にその質問のおかげで皆さんのことについて詳しくなれたのでこちらからもお礼を言わせていただきたいほどですよ」
どうよ? これぞ、大丈夫ですよアピールではなくありがたいアピールだ!
実際、偶然同じ学院出身の先輩達と会えて話しが出来るのは貴重な出来事だと思っている。
「ありがとー!」
ちょ、撓むほどのモノが当たっておりますよ!
そう、俺は項垂れていたはずのアリシアさんに抱きつかれたのだ。
このまま昇天してもいい……。
「それで、『同時に幾つかの依頼を請けることは可能か?』ということは結論から言えば可能だね」
おっと、危うくどこかへ行きかけた。
なるほど。可能なのか。
「その代わりに失敗したときの違約金は嵩んじゃうのよ。基本的には2つ同時に請けて失敗した場合は、失敗した分の違約金の2倍、3つ同時なら3倍っと依頼を失敗したときの負担はかなり大きくなるからね」
ほう、これで無容易に依頼を請けさせないということか。よく出来た仕組みだ。
「私が知ってるのは概ねこんなところ。こんな感じで良かったかな?」
「はい!ありがとうございました」
そういい俺はみんなに頭を下げる。
「このくらいならいつでもオッケーよ。頑張るのよ!」
「また困ったことがあればいつでも聞きにおいで。それともしかしてエリックが言ってた昔の友人が珍しくギルドに紹介したこかな? あ、エリックというのは僕の弟でここで試験官をやってるやつだ。知ってるかな?」
あのときの
「それと夏休み明けには確か楽しいイベントもあったはずだから楽しみにするといい」
本当に親切な先輩方だったな。
「はい!」
最後に大きく頷きながら、子供らしく元気に返事をした。
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