Hold on me〜あなたがいれば

紅 華月

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小話集

男達のある日の日常

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極道組織『北斗聖龍会』…今やその世界の人間のみならず、道を外しかけている半グレの若者達や何も知らない一般人ですらその存在を知る者が多い。

しかも『悪』としての彼らをではないのだから不思議なものだ。

だからこそ男達は自らを鑑み戒める…これからの若者が、自分達のように後を苦しまぬようにと。

そんな“したくもない思い”を散々としてきた男達は何年経とうと結束が固い。この日の夜は今も尚トップに君臨する笛木の鶴の一声で集まる事になった。

場所は言わずもがなの『モナムール』。会長笛木は出先から直で向かう為、圭介らは別行動てゾロゾロとやって来ていつものVIPの扉を開ける。

「おや。遅かったですねぇ。」

社用で遅くなるはずのその人が既にいる事に軽く開目して驚いたものの、いつもの素振りで返した。

「そういう会長は早かったんすね。」

「想定より早く終わりまして。」

「はぁん…さいですか。」

こんな光景は会の者ならば常の事。だがこの日はそんな圭介にツッコミを入れる人間がいる。

「…おい圭介。お前随分と『良い態度』じゃねぇか…仮にもこっちは会長だぜ?言うなればてめぇの『親』だ。事実、舎弟やってた身ぃだろが。…そいつはどうなんだ?」

「確かにそうすけど。それはそれ、これはコレ。第一、ウチの会はンな型にハマった堅苦しいモンじゃねぇんで。…そっすよね?『会長』。」

「…ま、そういう事ですよ。それにコイツにそんな事を今更説いてやったところで『無駄』です。」

「……ごもっとも。正に『今更』、だなっ。」

「おいコラ。アンタらな…」

「ところで圭介…俺に言う事、あんじゃねぇか?あァ?」

「…。お久し振りっす…拓馬さん。」

「クッ…おっせえんだよ、挨拶はまず顔見たらいの一番にしやがれ…ったくが。」

会長と共にいた男『穂積拓馬』はここに来てようやく笑みを見せる。拓馬は会長笛木と旧知の仲であり、暴走族『北斗鬼神愚連隊』にて副総長を務めた人物である。解散後に足を洗った彼は、現在は会が何かと世話になる高級料亭『景雲郷』の主人であると同時に板長を務めている。

「んっと…お前らは確か、圭介の舎弟だったか…ン、1人増えてねぇか?どっから湧いてきた。」

「ンなワケねぇじゃねぇすか。…色々あったんすよ、これでも。」

「…初めまして。椎名幹哉と申します。縁あって『北斗聖龍会』に入会し、清水の兄貴に世話になってます。」

「ふぅん。なぁ幹哉…1コ教えてくれや。何で『清水圭介』を選んだ?お前ならもっと良い男の下…いや、お前1人でもやっていけるんじゃねぇか?」

「…。自分は…元は『玄武組』の京極の下にいました。ですが向こうにいた頃の自分は『物』でしかなく、最後には捨て駒だったんです。この世界、それが当たり前なのは理解してはいましたが、心の何処かでは『自分は人間だ』と…」

「……。」

「ある事があって幼馴染の真次と再会して、問題解決後に兄貴と初めて会って…話に聞いていた通りの人柄と、何よりその男気に付いて行こうと決めました。」

「…幹哉。ンな風に持ち上げたって何も出ねぇぞ。」

「すんませんす。けど…本当の事なんで。」

「…へぇ~、随分と惚れ込まれたモンだな、圭介。」

「やっぱオレの『人徳』ってヤツっすね。」

「るせぇよっ、調子に乗るなっ。」

わっはっは!と一様に笑い合ったところで、拓馬は圭介の舎弟ら3人にも一緒に座り飲むように勧め、司らは笑みで「うす!頂戴します!」と受け取った。

「まぁ人徳といえば、しーくんは昔からそういう所あったわよねぇ。族の頃も下の子達に懐かれてたじゃない。…何ていったかしら、えっと…」

「もしかして『田島』の事か。アイツ…喧嘩弱えクセして入って来やがって。」

「バイクに関しちゃ一番だったがな。」

「実家が確か、車の修理とかの整備工場だった気ぃする。確か1回、バイク直してもらった記憶あるわ。」

「…兄貴。何でまた、バイク直してもらう事になったんすか?」

「いや…それがよ、喧嘩売ってきた族の根城にバイクで突っ込んでいったら壊れちまったみてぇで…ぶっ潰し終わって帰ろうとバイク跨ってもウンともスンとも言わなくなっちまってな。」

「「……、…」」

「ったく…あの時何キロ歩いたと思ってんだよ…今でもクソ腹立つ。」

「…圭介。その前にバイクで突っ込むんじゃねぇ。」

「ところでその田島くん。今は何してるの?実家の工場継いだの?」

「いや。何トチ狂ったか、大通りにある宝石商に勤めてんよ。そこらのマダムに上っ面の笑顔貼り付けて、クソ高え宝石売り付けてんだろうよ。」

「あら、ジュエリーショップ?…行ってみようかしら。」

「…おい八雲ヤバいぞ。みずきに買わされるぜ。」

「はっは!別に構やしねぇよっ。…何がいい?みずき。帯留めか?それとも指輪か。ピアスか?」

「いやね、自分で買うわよ。毎日頑張ってる自分への『ご褒美』なんだから。」

「おいおい…褒美なら尚更、男に買ってもらえよ。肌にもハリが出るぜぇ?」

「んまっ!ちょっと拓馬!アンタねぇっ…」

ママのみずきを揶揄ってヒャッヒャッと笑った拓馬だったが…ここでふと考え込んだ。そしてチラリと移した視線の先には、淡々と酒を飲みながら舎弟らと話す圭介がいる。

「…おい圭介。」

「あ?…何すか。」

「ホント相変わらずだな、お前は。…ところでよ、何やら『良いモン』囲ってるって話を聞いたんだが…マジなのか?」

「…。誰に聞いたんすか。」

「舐めんなよ?今や足を洗ったとはいえ、俺にだってお前らの身の回りの話くらいちゃんと入ってくんだよ。それにウチの料亭にゃ、元族だった奴らも何人かいるしな。…で、どうなんだ?」

「……。さぁ…どうなんすかねー。強いて言うなら、16の頃から乗り回してるバイクは未だに囲ってはいますけどねぇ…」

「おい、バイクの話じゃねぇよ。同じ『乗る』でも別物だ。バイクなんかよりやっけぇモンがあんだろが。シラ切る気か。」

「あらあら♪やっぱりこのテの話題になっちゃうのねー♪」

「…。シラ切らせてもらえないんすか…」

「やらねぇ。今日はお前の口から直接聞きたくて楽しみにしてたんだからなっ。」

ニヤリと笑う拓馬にげんなりとした表情を浮かべた圭介。昔から世話になったこの男にも頭の上がらない彼は、早々に悪足掻きを止めた。

「…いたら何だってんすか。会わせろって話ならお断りすよ。」

「ンだよ…みなまで言うなよ。何でだよ、会わせろよっ。」

「…。ウチのは元は『一般人』、堅気なんすよ。あんまホイホイとこっちに連なる人間と会わせたくないんす。」

「ふっふふふ♪違うわよ拓馬くん。しーくんはね…『美優さん』の事は誰の目にも触れさせたくないの。それだけ可愛くて仕方ないのよねー♪この間の京極みたいに横恋慕なんかされちゃ、たまんないものねー♪」

「おいコラッ、つらっと名前言うんじゃねぇ!」

「…ほぉ。『美優』さん、言うのか…ほほぅ。」

「なかなか可愛らしい女(ひと)ですよ。とてもじゃないが三十路には見えません。」

「は?ンだよっ…圭介より『歳上』なのか?!てか何で八雲は会ってんだよッ。」

「何気に情報漏らしてんじゃねぇ!」

「…私、会長ですよ?コイツの『親』ですよ?」

「なら俺は『兄貴』も同然だっ。例え極道でなくたってな!昔から散々と面倒見てやったんだぞ俺は!」

「…、…人の話を聞けや…てめぇら。」

場にはいないはずの圭介の女である美優の話題でヒートアップしギャイギャイと言い合う会長と拓馬に、圭介はげんなりを通り越してグッタリになる。

何がどうしてこうなった?と考え、顔を上げるとテーブルを挟んだ向かいに座っているみずきと目が合いニマッと笑まれる。それだけで瞬時にムカッ腹が立った圭介はメンチ切って睨み上げた。

「とにかく圭介!会わせろっ、どうでもいいから会わせろ!今ここに呼べ!」

「呼ぶか!…その内に会う機会があんだろが。それまでモヤモヤしてろや。」

「ンだとコラ…元副総長に対する口か、それがっ。」

「口が悪りぃのはお互い様だろが。オレがこんなんなのは、わかりきってるでしょうに…ったく。」

「…まぁな。てめぇはマジで初めて会った時と変わらねぇな。口が悪りぃって注意したって直りやしねぇ。八雲の頭突きすら屁のカッパときたモンだ。」

「いや…アレはどう転んだってさすがに痛えっすよ。」

「つうかよ。お前…女に対してもンな口なのか?堅気の人間だったんならビビっちまって、惚れた腫れたどころじゃねぇだろ。」

「……。」

至極もっともな疑問をぶつけられ、圭介の視線が遠い目になる。そもそもが美優をムリヤリ襲った挙句に気に入ってしまい、その後を強行突破で拉致るようにマンションへと連れて来て今に至る…などと言えようがない。

「…おい圭介、どうなんだその辺。」

「……。」

なかなか答えられずにいる彼にせっつく拓馬。粗方の事情を知っている幹哉らは、場を取り持つかのように割って入ろうと口を開きかけたのだが…

「確かに…最初はビビっておっかながってましたよ。けど何日かしたら慣れちまったみてぇでよく笑うようになったし、いろんな『美優』を見せてくれるようになりました…」

「……。」

「拓馬さん…オレはこんな野郎ですがね、今ではあいつに対してオレの方が頭上がんねぇし、何より…あいつを“失う”事とあいつに“嫌われる”事がめちゃくちゃ怖ぇんすよ…」

フッと薄く笑うその微笑は決して自虐などからではなく、彼女を想いながら話していると自然と出てくる『愛情の深さ』の現れ。それを感じ取り、拓馬は一瞬だけ言葉を失った。

そんな話をしている最中、圭介のスマホがブルブルと振動し着信を知らせる。ジーンズの尻ポケから取り出して確認した彼に嬉々とした笑顔がはっきりと浮かぶ。

「オレだ。…もしかして今頃になって気付いたのか?」

『ごめんなさい、圭介さん…ちょっとお魚さんと格闘してまして…』

「…は?またお前、危なっかしい事してんじゃねぇだろうな。」

『大丈夫ですよ、私が勝ちましたっ。きちんと三枚下ろしに…って、そんな事どうでもいいですっ。電話のご用は何ですか?』

「いや…仕事終わりに会長と、あと族の頃に世話になった先輩と飲む事になったっていう連絡だ。けどもうすぐ帰る。」

突如と始まった圭介と美優のラブラブな会話を、耳をダンボにしてちゃっかりと盗み聞きしていた拓馬。最初こそニヤニヤといやらしさ全開で聞いていたが『もうすぐ帰る。』という圭介のワンフレーズを聞き、きゅぴーん!と目を光らせた。

「なぁに言ってんだ圭介ぇ!飲みが足らねぇんだっつうのっ。まだまだこれからだっ。」

「は?!何なんすか拓馬さん急に!」

「はっはっはー。つう訳で会った事ねぇけど美優さん!圭介は朝までお借りしますよー。」

「るせぇよ、ざけんな!朝までなんか付き合ってられっか!!…心配すんな美優、気にしなくていいかんな。」

『…、…圭介さん?本当に帰って来られますか?…今日はアクアパッツァさんが待ってますよ?』

「大丈夫だ…美優が頑張って作った晩飯を、オレが無駄にすると思うか?とにかく帰るっ…何が何でも帰る!」

『ふっふふふ♪…はい。あ…あの、圭介さん?』

「あ?…なした。」

『いつもいつも、圭介さんから言って頂いてばかりなので…今日は私から言っても良いですか?』

「…ン?何を…」

『愛してます、圭介さん…早く帰って来て下さいね♪今日中に帰って来てくれなかったら…私、先に寝ちゃいますからねっ。』

「ッ…、…」

「「…??」」

美優の可愛らしい爆弾投下に、圭介がしばしフリーズする。何だ?どうした?と会長と拓馬が2人仲良く首を捻った時…再起動を始めた彼は次にはボン!と顔を赤くした。しかもその自覚は本人にもあるらしく…その顔を片手で覆い隠すも、既に後の祭りだった。

圭介とて一端の…“人並み”20代の若い男だ。まるで『初恋か!』とツッコミを食らいかねない程に心底惚れた女から、不意打ちでこんな可愛い事を言われりゃ…デフォルトである凄みも見事に崩れデレるだろう。

「…、…珍しい事もあるモンだな。明日は嵐が来るか?それとも季節外れの台風か。」

「どっちも似たようなものだ、拓馬。ちなみに俺はもう見慣れてる。」

もはや呆れを通り越して感慨にも似た感情で、それでもなおツッコミを入れる拓馬と笛木。そんな2人を蚊帳の外に、圭介は電話の向こうの美優に2、3言何かを告げてからようやくと通話を切った。

「…、…帰る。」

「おい!いきなりだな圭介。ついさっきまでデレて悶絶してたクセに、もう立ち直ったか。」

「るせっ、帰るったら帰る!美優手製のアクアパッツァが待ってるっ。」

「ふっふふふ♪それだけなのかしらー?電話で美優さんの声を聞いちゃったもんだから、恋しくなったんでしょう?」

「…。あーそうだ!悪りぃかっ。」

人の開き直りとは恐ろしい…ダメ押しとばかりに投げられたみずきの言葉にも是として認める。

「つう訳で会長、拓馬さん…すんませんが、今夜はこれで失礼します。司、将也、幹哉…お前らはオレの分も2人に付き合っていろ。」

「でも兄貴!」

「お送りします。」

「いや、大丈夫だ。帰る前にちょっとは酒臭えの抜いてかねぇと…美優にイヤがれちまうかもしんねぇからな。」

“夜回りついでだ。”とフッと笑った圭介は、小さく片手を上げVIP室の扉を開け出て行った。

後に残った拓馬は、拍子抜けしたかのようにポカンとその背を見送ったのだが…

「…。なぁ…八雲。今日久々にゆっくりと圭介に会ったけどよ…あいつホント何も変わんねぇなぁーって思ってたんだけど『変わった』な…あいつ。」

「…そうだなぁ…」

「悪ガキがそのまんま無駄にデカくなったような、そんなヤツだったのに…今じゃあ一端の『男』のツラになった。考え方も“思い”もちゃんとしっかりとしたモン持ってるみてぇだしよ。」

「フッ…圭介がそうなれたのは、今の女のおかげだ。今までも頼れる男だったが、今ではそれ以上だ。」

「…ありゃあ、身ぃ固めるのも時間の問題だなっ。何せあのデレ具合と来たもんだ…式、ウチでやってくんねぇかなぁ、圭介…」

「あらあら、さすがは料亭の18代目ね♪…大丈夫よきっと。いつになるかはわからないけれど、お式は『景雲郷』に決まってるわよっ。」

「「「……。」」」

本人の居ぬ間に周囲のみで勝手に話が進んでいく事に、司らは聞いていて怖くなり閉口してしまう。だが…

「…お前ら良かったな、良い姉貴が出来て。けれど側にいる男が『問題児』だからな…巻き込まれねぇようにちゃんと守ってやれ。…いいな。」

「「うす!」」

その一方で…自宅に帰った圭介はと言うと…

「うまっ。やっぱ美優が作る飯が一番だなっ。」

「ふふ♪良かった…頑張った甲斐があります。」

愛する者が自分の為に作ってくれるそれは、どこぞの星付きシェフよりも断然美味い。それもそうだろう…『愛情』という名の隠し味が入っているのだから。

悪さと放蕩の限りを尽くしてきたように見える彼だが、その裏では悲しみ苦しみを味わって来た。美優といるとその見えぬ傷すら癒えていくかのようだ。だが…

『この幸せが永劫に続かん事を…』そう願うその足下から、ヒタヒタと忍び寄る恐怖は圭介を標的と既に捉えている。

側にある愛しい女(ひと)を『喪(うしな)う』かもしれない、最も最悪な事態が…迫っていた。
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