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4話
しおりを挟む職員室から出て廊下を歩いていると、また外から藍沢の声が聞こえた
「おーーーい! 左左!!」
と指示をしていた。 そんな藍沢を俺は少し眺めていた
こんなに眺めていたのは初めてだった。
すると、担任が後ろを通った。
「なんだ、お前帰ってなかったのか」
「あっ、」
なんか分からないけど、気まずくなり「ははっ」と笑うと
「遅くなる前に早く帰れよー」
と慌てて階段を降りていった。
はい。と答える前に先生の後ろ姿は消えて行った。
そして、少ししてから先生が藍沢達と合流している姿が見えた。
「始めるぞーー」
「はい。」
運動は俺にとって苦なだけだった。けど最近は、藍沢が楽しそうにボールを蹴って汗を流してる姿を見ると少しやってみたいなんて思っていた。
「すごいな」
これが、愛の力なのか? いや、まだ付き合った訳でもないけど…でも、これを俗に○○の力とか例えに使う言葉なのだろうか。俺にはまだ分からないけど…
「給水タイム!」
と先生は大きな声で言うと藍沢達は飲み物を飲もうとベンチの方に向かおうとすると、ある女性が藍沢にカルピスソーダーを渡していた
何を会話しているのか楽しそうに会話をしていた
藍沢の彼女はあの人なんだろうか?
あの人は、サッカー部のマネージャー
名前まで分からないけど、サッカー部の練習を見ていたりするとあの人が、ずっと先生と話たり藍沢と話をしているのを何度も見かけた。
そして、すぐに集合がかかり藍沢はすぐに蓋を閉めるとその女性にカルピスソーダーを預けそのまま先生の前に並んでいた
俺は、今自分が嫉妬している事に気付きすぐに廊下を離れた
~
家に着いてからも藍沢の事ばかり考えいた
そして、ご飯食べてる時も…。
「空?」
「うん?」
「ご飯 食べへんの?」
「あぁ、食べるよ」
すると、母は少し心配そうな顔をしていた
「学校で何かあったん?」
「え?」
「また、、その…」
「あぁ、そんなんちゃうよ」
「ほんまに?」
「ほんまに。だから、心配せんといて、お母さん」
「なら、ええねんけど。」
母に変な心配をかける事になってしまった。
俺はすぐに話の話題を変えてその場をなんとか収まった。
「ごちそうさまでした」
「お風呂入っといで~」
「はい」
あまり、母の前では藍沢の事を深く考えるのはやめようと思った瞬間だった。
~
次の日、普通に母に「行ってきまーす」と言うと母は俺に向かってこう言った。
「無理したらあかんで」
「なんもないって大丈夫やから」
「…」
「行ってきまーす」
と俺が大きな声で家を出ると母を笑顔に戻り
「行ってらっしゃい」
と俺を見送った。
~
朝学校に着くとすでに運動場で運動部の子達が朝練をしていた。
大変だな。と見てると後ろから急に声をかけられた
「わぁ!!!!」
「え?!」
急に驚かされて俺は大きな声で振り向くと藍沢がいた
「びっくりした?」
「…うん。めっちゃ…」
「あっ、関西弁」
「あっ。」と俺が口を手で塞ぐと「やっぱりいいね。関西弁」と言い笑っていた
そんな藍沢を俺はジッと見つめていた。
「汗…」
「あっ、ごめん。飛んだ?」
「全然…大丈夫」
「そう?なら、良かった」
俺には、藍沢の汗がセクシーで頑張って流した汗だって思うと愛おしいとも思った。
何朝から考えてんだ、と思い俺は慌てて靴箱に向かった。
すると、藍沢も一緒に着いてきた。
「一緒に行こう」
と言われ俺は、なんでって言いそうになったが一緒のクラスだしそりゃそうかと思い。
「うん」
と返事をした。
~
お互い上履きに履き変えて教室に向かって階段を登っていると藍沢が口を開いた
「なぁ、田中くん」
「?」
「先生から聞いたと思うけど…」
「あぁ。」
勉強の事だとすぐに分かった。
「どうなのかな?って」
「でも、なんで急に田中くん?笑」
藍沢は初めて会話をした時に最初だけ。「くん」を付けてその後の会話は田中って呼んでたのに急に「くん」呼びされ俺はつい笑ってしまった
「だって…人にもの頼む時は丁寧にって言うし」
「別に、付けなくていいよ」
「え?」
「くん。付けなくていいよ」
「じゃあ、田中も俺に くん 付けるなよ」
「あぁ。うん、わかった」
「…で、田中 勉強…」
「俺が教えてあげる」
「…本当か?」
「うん。俺が…藍沢を試合に出させてあげる」
と何故か上から目線で話してしまったが藍沢は急に俺の手を握りこう言った。
「俺、頑張る!」
「…うん。」
俺はこうして藍沢の勉強を教える事になった。
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