イースターとハロウィンの大冒険

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  同時刻、ハロウィン王国とイースター王国の王様と王妃様が悩んでいました。
  悩みの原因は、職人二人(二匹)がスランプ中。
  どうやっても、新しい力(スキル)が増えない。
   増えない=成長しないことを意味する。
   王様と王妃様は、考えました。
   考え考えた結果、職人たちを異世界に旅立って成長すること。
   もしかしたら、異世界人との交流でスランプから脱出出来るかもしれないと。
   王様と王妃様は、異世界へ通じる扉を出しました。
   繋がった世界は、モンスターと冒険者がいる世界。
   旅立つ職人は、イーストとパンプリン。
  イーストは、イースター王国でイースターエッグ職人。
    体長１６㎝で、両耳をピーンとのばしている白兎でロリータ風チョッキがチャームポイント。
    パンプリンは、ハロウィン王国でイタズラトラップと魔除けグッズ職人。
    体長１７㎝で、片耳が垂れている黒兎で ゴシック風チョッキがチャームポイント。
    イーストは、エッグコレクションを
    パンプリンは、トラッパーコレクションを持って異世界へと通じる扉の中へと入っていった。



     とある異世界の森。
     空中に二つの魔方陣が浮かび上がった。
     そこから、イーストとパンプリンが出てきた。
    無事に異世界に着いたようだ。
   今ここから、二匹の大冒険が始まるのであった。



「まずは、自己紹介だね」
「そうだね。ボクは、イースト。
イースター王国で子供たちに贈るエッグを作っている職人だよ。スランプ中だけど。」
 「ワタシは、パンプリン。
ハロウィン王国でイタズラトラップと魔除けグッズを作っている職人。こっちもスランプ中。」
   二匹は、ズズンっと落ち込んだ。
   チチチっと、小鳥のさえずりがちょっとだけ二匹の心を軽くした。
   イーストは辺りを少しだけ見渡してた。
  「まずは、この森から出よう。」
  「うん、そうだね。」
    パンプリンとイーストは、並んで四足歩行で走った。
    二匹は走りながら今までの、スランプになる前の出来事を話した。
   暫くすると一筋の光が見えた。
  「出口みたいだね、パンプリン。」
  「そうだね、イースト。」
    森から出ると、そこは一面の花畑だった。
    パンプリンは二足歩行でゆっくりと花に近づいた。
   「うーん、どうやらこの世界の薬草みたいだね。」
     ハロウィン王国とイースター王国の共通の力が三つある。
     それは『物を創る力』『物を見る力』『物を壊す力』の三つ。
     その三つを基本にオリジナルの力(スキル)を作って(成長)いく。
     が、二匹はスランプのせいで、作る事が出来ないでいた。
     成長出来ないでいるとただの兎となってしまう。
     兎になったものは、人間の住む世界に旅立って生涯を終える決まりがある。
    まあ、中には直ぐにただの兎になって、生涯を過ごす物好きがいるらしい。
    が、イーストとパンプリンは、グランドクラス(最高位職人)になるのが夢。
    だから、なんとしてもスランプを乗り越えないといけない。