イースターとハロウィンの大冒険

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次の定休日。
イーストとパンプリンの二匹は、鍛冶屋装備に身を包んで、
インゴット作りに励んでいた。
インゴットから、ハサミと食パン用の型とクッキーの型に魔法ビーズを作った。
ミシンに必要なパーツも。
その後、二手に別れて作業を始めた。
パンプリンはミシン作りを、イーストは魔法糸と魔法毛糸の製作。
の前に、職人スタイルに装備し直した。
パンプリンは、ゴシック風の魔法使い姿。
魔法使いの帽子は、ウサ耳が出せる穴が開けられている。
裾は綻びがあり、色は黒みかかった深紅。
両手には、ジャックオランタン型の大きな鈴を握っている。
イーストは、ロリータ風の魔法使いに。
魔法使いの帽子は、ウサ耳が出せる穴が開けられている。
裾は、レースやフリルがつけられていて、色は淡いピンクと緑。
両手には、イースターエッグ型の小ぶりなブーケを握っている。
「早く、グランドクラスの職人になりたいな。」
パンプリンの呟きに、イーストは同意のため息をついた。
二匹の装備がコロコロ変わる理由は、職人として未熟者だから。
グランドクラスの職人になると、今の魔法使い装備で討伐、採掘、製作ができるようになる。
けど、まだまだ十分グランドクラスの職人への道は、長いようだ。



「パンプリンっと、プルンプルン(歌)
ビックリ！ドッキリン！(歌)」
パンプリンの歌声に合わせて、ミシンのパーツが宙に浮かんでミシンが出来上がった。
「ハロウィン王国の職人！パンプリンが願います。どうか、パンプキン大王様の加護があらんことを」
パァーっと、ミシンが光輝いた。
『パンプリン印のミシン。
強度：7
魔法加護：8
作り手の願いが込められる。』
「よし！成功！！」
パンプリンは、ウキウキと包装紙でミシンを梱包しました。
お手製カード、パンプリンと同じ黒兎の形したカードに、メッセージを書いた。
「イーストっと、ハピハピ(歌)
ポポンのハッピーネ！！(歌)」
イーストの歌声に合わせて、素材が宙に浮かんだ。
そして、魔法で宙に浮かんだ水の球の中に、素材が入った。
「綺麗にきれい！(歌)」
洗濯機の様な動作で素材についているゴミを取り除いた。
「太陽の光でアッチッチ！(歌)」
洗い終わった素材に光を当て、乾かした。
「丸いお月様！ニコりんと！(歌)」
素材・綿から、毛糸玉に変わった。
もう一個は、糸玉に変わった。
「出来た！コホンっ！！イースター王国の職人が願います！イースターエッグのワクワク！ドキドキを！！これに！！！」
毛糸玉と糸玉がパァーっと、輝いた。
『イースト印の毛糸玉と糸玉。
魔法加護：8
状態異常加護：7
強化スキル(大)
持ち主のピンチの時、一回だけ絶対回避が発動する。』
「メッセージ！メッセージっと。」
イーストも、自分と同じ形をした白兎カードにメッセージを書いた。
もちろん、梱包も忘れずに。
けど、二匹はまたまた気付かなかった。
加護とか付属したスキル(力)は、この世界にとって貴重なものであることに。
二匹の物の価値観や考え方、捉え方も。
この違いがこの先、どう影響していくかは誰も分からない。
願わくは・・・・・・・・・・・。