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『腸』――16日目
171.『夜の時間(3)』
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――――PM11:00、直斗の部屋
有栖川 直斗
「…………くっそ!!」
(俺はパソコンが置かれた机をぶん殴った。
…………初めて、霊媒結果が見れたんだ)
霊媒の結果、
目黒結翔さんは村人でした
有栖川 直斗
「……………………」
(目黒は村人だった…………なのに、俺たちがこの手で殺してしまったんだ……)
有栖川 直斗
「……………………」
(なぜ…………なんでこんなことになったんだろう。
確かに2週間にもなれば、気もおかしくなりそうだ。
でも…………それ以上に俺には慣れがあって……、
人質の都丸も死んでしまったし、家族のことは気掛かりだったが、まあ気長に…………助けが来るのを待つつもりだったんだ。
それが…………なぜ…………)
有栖川 直斗
「…………誰なんだよ、人狼と…………用心棒…………」
(…………考えても、俺にはわかりそうにもなかった)
有栖川 直斗
「…………アキラ」
(なあ、アキラ。
…………ゲームが始まっちまったよ。お前の死をきっかけに…………。
お前ならどうする? きっと、村人が勝つように最善を尽くすんだろうな……。
美海のためにも…………。
そう言えば、美海は『占い師』を名乗り出ていた。…………サキちゃんもだけど、正直サキちゃんは胡散臭い感が半端なかった。
それに朔也が…………『共有者』だって…………。
なあ、アキラ…………俺も明日、名乗り出るべき、だよな…………?)
有栖川 直斗
「……………………」
(心の中でアキラの返事が聞こえた。
お前の好きにするのが一番だと思うぜ、って…………)
――――PM23:10、和華の部屋
七瀬 和華
「……………………」
(時計が…………カチカチと音を立てている)
七瀬 和華
「……………………」
(カチカチ…………カチカチ…………すこし、耳障りだった)
七瀬 和華
「…………落ち着いて、わたし」
(もう、ゲームは始まってしまったんだから。
…………わたしの、せいで)
七瀬 和華
「…………今晩は」
(…………誰を守るべきなのかしら。
占い師だと名乗り出たのは、白百合さんと和歌野さん。
白百合さんは具体的に説明していたけど、和歌野さんはほとんど白百合さんに乗っかる感じで、いまいち信用できそうになかった。
…………どっちにしろ、片方は嘘を吐いてるんだわ。
…………ならわたしは、白百合さんを守るべきなんだろうか)
七瀬 和華
「…………でも」
(確実に村人と確定しているのは、…………乃木坂くん。
しかも彼は『共有者』だと言っていた。
…………共有者って、二人いるだけで特別な能力は特にないんだわ。
…………でも、小田切くんは人狼を罠にかけられるって言ってた。
それってすごいことなんじゃないかしら?)
七瀬 和華
「……………………」
(…………わたしは悩んだ結果、乃木坂くんの名前をクリックした。
…………わたしが人狼だったら、白百合さんか和歌野さんを守ってるだろうと思うし、現時点で一番目障りなのは乃木坂くんだもの。
…………これで、襲撃に失敗してくれればいいんだけど……)
七瀬 和華
「……………………」
(上手く行きますようにと願って、わたしはベッドに横になった)
**
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