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異世界へ 初めての戦いと建国記の始まり

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「アルタイム・ビューホット・リネールジュ それが君の新しい名前だ。そして、君はまたこちらの手違えによって魔王ダークゴットフリートオグルスにしてしまいました!!」
「なるほど なるほど 魔王がユグドラシルを救ったらおかしくないですかね? 」
「アルタイム様の言うことには一理あるのですが、転生のやり直しは出来ないのです…重ね重ね申し訳ございません」
「まぁいいですよ ユグドラシルに国を作って征服すればいいんですよね(不敵な笑みを浮かべる)」
「その通りでございます。(うわぁ 超怒ってらっしゃるー)」



「魔王って言うことは72柱を召喚して起きたいですよね。やっぱり部下は、めちゃくちゃ強いものじゃないと 」
「72柱は、召喚しなくても地獄に行けばおられはずです。一応ダークゴッドイフリートオグルスの説明をしますね。」
「お願いします。自分のことを知っておかないといけませんしね」



「では、元々、魔王は、魔神族という種族でユグドラシルの最古種でもありました。魔神族は、死後の世界つまり地獄の世界を支配していた種族で、決して人間とは交わるはずがなかったのですが、天界を創造した神である天之御中主神あめのみなかぬしのかみ様とその当時の魔王であったイブリース様の間に生まれた魔王様のご子息です。」



「イブリースは、イスラム教の魔王だよね」
「はいその通りです。イブリース様は、この世界では魔王と呼ばれましたが、イブリース様は、争いを好まず、地獄の世界を創造した神様なのですが、ダークゴッドイフリートオグルスが生まれてすぐに邪神族と魔神族、神族による大規模な戦争が起きて、人間が巻き込まれ、たくさんの人が死んでしまい、邪神族は、世界を創造した神様であられるブラフマー様によって封印され、二度とこの封印を解けぬようにと願いを込めてイブリース様は、永久封印の柱になり、後を追うように|天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)も柱となって二本柱になり、イブリース様は、ユグドラシルを支える柱へとなられたのです。この超強力な結界を張ることによって戦いを収めたのですが、魔神族と神族、邪神族が衰退したことで、取って代わるようにドンドン人間族が勢力を強めていき、今のような世界になったのです。」



「そしてこんなことが二度と起きないように最高神府宮が設置され、今に至ります。」
「全部の内容は、分かったよ。この騒動そうどうを起こさせたのは人間族だね。多分、人間族にとっては、魔神族も邪神族も両方邪魔じゃまだったし、神族も衰退させることで領地を奪いやすくさせる策略をたてたって言うところだろうね」
「まぁ卑怯ひきょうな手を使う相手に容赦はしないけど大丈夫だよね?」
「それは全く持って問題ないですが、どこから狙うんですか? 」
「それは、最高神府宮にて決めますよ」


72柱とは ゴエティアと言う作者不明のグリモワール魔導書レメゲトンの第一書で、ソロモン王が使役したとされる72の悪魔の性格、呼び出し方などが書かれている。
72柱の地位と悪魔の名前
(1.バエル 王 2.アガレス 公爵 3.ウァサゴ 君主 4.ガミジン 侯爵 5.マルバス 総裁 6.ウァレファル 公爵 7.アモン 侯爵 8.バルバトス 公爵 9.パイモン 王 10.ブエル 総裁 11.グシオン 公爵 12.シトリー 君主 13.ベレト 王 14.レライエ(ジェ) 公爵 15.エリゴス 公爵 16.ゼパル 公爵 17.ボティス 伯爵 18.バシン 公爵 19.サロス 公爵 20.プルソン 王 21.マラクス 伯爵 22.イポス 伯爵 23.アイム 公爵 24.ナベリウス 侯爵 25.グレシア・ラボラス 公爵 26.ブネ/ビネ 公爵 27.ロノヴェ 侯爵 28.ベリト 公爵 29.アスタロト 公爵 30.ファルネウス 侯爵 31.フォラス 長官 32.アスモダイ 王 33.ガープ 王子 34.フールフール 伯爵 35.マルコシアス 侯爵 36.ストラス 王子 37.フェネクス 侯爵
38.ハルファス 伯爵 39.マルファス 長官 40.ラウム 伯爵 41.フォカロル 公爵 42.ウェパル 公爵
43.サブノック 侯爵 44.シャックス 侯爵 45.ヴィネ 王 46.ビフロン 伯爵 47.ウヴァル 公爵 48.ハーゲンティ 長官 49.クロセル 公爵 50.フルカス 騎士 51.バラム 王 52.アロセス 公爵 53.カイム 長官 54.ムルムル 公爵 55.オロバス 王子 56.グレモリー 公爵 57.オセ 長官 58.アミィ 長官 59.オリアス 侯爵 60.ヴァプラ 公爵 61.ザガン 王 62.ウァラク 長官 63.アンドラス 侯爵 64.
フラウロス 公爵 65.アンドレアルフス 侯爵 66.
キマリス 侯爵  67.アムドゥキアス 公爵 68.ベリアル 王 69.デカラビア 侯爵 70.セエレ 王子 71 ダンタリオン 公爵 72.アンドロマリウス 公爵)

「さて、皆さん初めまして魔王のアルタイムです。新魔王として最初にやることは、どこの地方制圧をするかですよね」
「意見がある人は挙手」
「はい 初めましてベルゼブブといいます♪よろしくお願いします。 最初は、アスガルド共和国のバルト地方が良いかと」
「バルト地方とは一体どんなところで?」
「バルト地方は、山が多く、山の中に村があるためまだ、奴隷狩りされていない村も多くそういう村を探し出すために北バルト要塞線ができたのです。南側は、アルムトロン大森林と言われる森林地帯で、南側には、都市国家のエレムも存在します。」


「1回でも落とされれば奪還も攻撃も実質不可能になります。 エレムは、北アルトアイゼン人の国で、獣人奴隷を廃止している国でもあります。そこを取り込んで領土拡張を大きく進めたいですね。」
「皆さんもここで宜しいですか?」
「はっ!! よろしいかと存じ上げます!!」
「では決まりですね。この72人+ルシファー、レビヤタン、サタン、ベルフェゴール、マモン、ベルゼブブ、アスモデウス、大天使ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル、ラグエル、サリエル、レミエル、ハニエル、カシエル、カマエル、多紀理毘売命 (おつきしまひめ)、市寸島比売命 (さよりびめ)、多岐都比売命(たぎつひめ)とイシス様、セト様、ヤマタノオロチ様と私の合計92人+α
(72柱の軍団)おおよその合計2943(29万4300)の悪魔とダークゴーレム、サンドゴーレム、スケルトン、サラマンダー、ウンディーネ、シルフ、ノーム、ナーガ、|玄武(げんぶ)、|白虎(びゃっこ)、|朱雀(すざく)、窮奇(きゅうき)、渾沌(こんとん)、檮杌(とうこつ)、饕餮(とうてつ)、共工(きょうこう)、驩兜(かんとう)、鯀(こん)、三苗(さんびょう)、囚牛(しゅうぎゅう)、睚眦(やず)、嘲風(ちょうほう)、蒲牢(ほろう)、狻猊(さんげい)、覇下(はか)、狴犴(へいかん)、負屓(ふき)/贔屓(ひき、びし)、螭吻(ちふん)、牛鬼、土蜘蛛、木霊(前線偵察)、キョンシー、ビッグワイト、ファントム、リッチなどで構成される師団が複数)で、バルト地方にある山岳要塞を攻略し、居城にして周りの村を平定しましょう。」


そして僕達は、バルト地方にあるエリック山の山岳要塞から少し離れたところに仮拠点を設営した。
「正攻法で攻め落として、軽く北バルト地域全体を魔帝国アゾートを建国しようではないか」
「オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛オ゛ーー」
「そのまま山岳要塞攻略戦を始めても宜しかったんですか?翼さん」
「マナの量と体力などのステータス一覧ははこちらのスマホで確認できるように改造しておきました。あっ もちろん!部下の皆さんのも見られるようにしておきましたよ。」
「さすが、超天才中学生の異名はありますね」
「まぁ過去の栄光ですけど ユグドラシルって9の世界が広がる世界樹って本には描かれていたんですが本当なんですか?」


「えぇ、一昔のユグドラシルは、9の世界に別れていましたが、ユグドラシルを創造し、|繁栄はんえい謳歌おうかさせていたオーディン様がって世界を400倍つまり3600まで増やしてしまいまして、それで色々と世界線が変わり、こうなったわけです」
「ほぅ 3600の世界の全ての国を支配してオーディンを血祭りですね?」
(わー めちゃくちゃ怒ってらっしゃるー)
「着きました ここが、北バルトの山岳要塞線ナザニール城ですね」
「ナザニール城自体綺麗だからそのまま手に入れたいので城にいる守備隊を全滅させてください」
「はっ!! 指揮官は誰になさいますか?」
「今回は折角ですし私自ら、出撃します。闇の魔法ダークマジック 闇の泥人形召喚サモンズダークゴーレム


「ダークゴーレムの召喚からの闇の魔法ダークマジック  闇の散弾ダークショットで門を破壊しなさい」
翼の命令共に進撃を開始する魔王軍 
一方ナザニール城城主であり、名門貴族であり北バルト一帯の奴隷貿易を取引っていたアザナール家の当主アザナール・ドミナシオンは、王都で開かれていた国王誕生祭に出席していたため、不在であった。
「北と南にとりでが2つ 西支城と東支城の2つあります。」
「東支城は、約3000程 西支城は、約4000程ですね。北と南の砦には約200程 合わせて7400ぐらいか チャチャッと落としちゃいましょう」

ナザニール城側の司令官は、圧倒的兵力に勝ち目がないと悟り、若い兵士を伝令として王都に向かわせた。
「なんて兵力差だ 我々では太刀打ち出来ぬ 城主様に伝令を送れ!! 」
「しかし、それでは… 分かりました 必ず城主様に 国王様に 伝えます…」
若い兵士は、支城主ラプラエルの伝令書を持って大急ぎで裏門から馬で王都へと向かった。
「ふふ 若い兵士さんが裏門から王都に向けて向いましたが、どういたしますか?」


「ガブリエルたち偵察部隊は、王都までその兵士を追って向かってください。ナザニール城は、そう言っている間にも落ちましたね。」
「アルタイ様、今回は、あっという間にこのお城を陥落させましたね。」
「そうだね 魔王軍の初勝利で終わったけど北バルト一帯の獣人奴隷達はどこにいるのかな」
「この城には地下があるようです。地下に5キロほど深く、たくさんの荷物を貯蓄出来るようにと倉庫があるようです」
「そこにたくさんの獣人奴隷が各グループに分けられ、閉じ込められているようなので解放しましょう。我々、魔王軍で!!」


ナザニール城陥落により、北バルト山岳要塞線は制圧され、都市国家エレムは、魔王と名乗る少年とその側近たちの圧倒的マナの量と力に驚き、北アルトアイゼン人の国王エナ14世は服従を誓い、魔帝国アゾートが建国され始めるのであった。

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