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ミルク飲み人形
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ゴーフルは、自分自身の身体が若返っている事を認めた。
しかし、そうはいっても何がどうなっているのかはさっぱり分からない。
「アーシャ……たしかマリッサが子供の頃に大事にしていた人形の名前……」
ゴーフルは、その人形を思い出すと同時にもう1つの事実に気付いた。
昔、ゴーフルがプレゼントした人形にマリッサはアーシャという名前をつけて可愛いがっていた。
水を入れた哺乳瓶を口元に当てると、本物の赤ん坊のようにそれを飲むミルク飲み人形というオモチャだった。
「さぁ、アーシャちゃんのオムツを換えましょうね」
看護士がゴーフルの、ネグリジェを捲り上げて言った。
ミルク飲み人形は、哺乳瓶の水を飲むとすぐに、オムツにおもらしをする。
マリッサは、そのオモチャでいつもおままごとに興じていた。
「さぁ、アーシャちゃんのオムツを換えまちょゅよ」
記憶の中のマリッサの声が看護士の声に重なる。
目が覚めてすぐは、手足の感覚どころか全身の感覚が麻痺しており、自分の身体を感じる事ができなかった。
しかし、今は下腹部にある妙にゴワゴワした生地の感覚と、冷たい湿った不快感がまとわりついている。
「いやだ、やめてください」
ゴーフルは自らの下腹部にあるオムツの存在を強く意識して赤面した。
ただでさえ恥ずかし格好をしているのに、布団をめくられてその姿をアルフレッドにも見られてしまった。
「早く濡れたオムツを変えないと、気持ち悪いでしょ? 」
たしかに、その不快感からゴーフルは解放されたいのだが、まだ若いその看護士の手で自身の汚したオムツを取り替えられるのは屈辱的な行為だった。
「あの~、もう意識が戻ったんだから自分で……」
「何を言ってるの? この1週間ずっとこうやって私がオムツを替えていたんだから。今さら恥ずかしがることはないわよ」
「でも……」
「それに、もしアーシャちゃんが粗相をしてベッドを汚してしまう事になったら大変ですもの。ちゃんとしないと!」
ゴーフルは、まだ口をモゴモゴと動かし抵抗しようとしていた。
「あんまり看護士さんを困らせるんじゃない。これはれっきとした医療行為なんだ。まだ、手足も上手く動かせないんだからちゃんと指示に従いなさい」
いつもは、温厚なアルフレッドが語気を強めて言った。
「わかったよ」
ゴーフルは気圧されて返事をした。
「いい子だから、あんよをあげて。ほら、すぐに綺麗にしてあげまちゅよ」
ゴーフルは目を強く閉じ、足を折り曲げた。
看護士が手早くビニールのテープをはがして、オムツを広げる。
「あら、こんなにぐっちょりしてる。あと一回おもらししたら吸収できない所だったわ」
そう言いながら、今度はゴーフルの下腹部を温かい布巾で拭きあげる。
「う、あっ」
急に敏感な部分を綺麗にされたので声が漏れる。
不快だった湿った肌が乾いていくのは気持ちが良いとゴーフルは感じた。
「さぁ、仕上げにオムツかぶれにならないようパウダーを叩いておくわよ」
恥ずかしがっているゴーフルに比べて、看護士は当たり前の行動をしている為、全く動揺などしていない。
「じゃあ新しいオムツを敷くから、お尻をちょっと持ち上げてちょうだい?」
今度は、ゴーフルも素直に従う。
「新しいオムツは気持ちいいわよ。思わずニコニコになっちゃうわ」
恐らくこの言葉使いも、毎日のように子供達に接する中で自然に癖になっているのだろう。
「はい、できたわ。よくグズらずに我慢できました!」
そう言うと看護士は優しく、ゴーフルの膨らんだお尻をポンっと叩いた。
あまりに恥ずかしく屈辱的な時間だった。
妹の昔着ていたネグリジェを着ながら、赤ん坊でもないのにオムツを着用させられている。
そして、同僚の目の前で濡れたオムツを取り替えられてしまったのだから。
これではまるで、マリッサの可愛いがっていたミルク飲み人形アーシャと同じではないか。
ゴーフルの頭の中で、マリッサの声が何度も再生されている。
「アーシャちゃん、いっぱい飲んでいっぱいおもらししましょうね」
しかし、そうはいっても何がどうなっているのかはさっぱり分からない。
「アーシャ……たしかマリッサが子供の頃に大事にしていた人形の名前……」
ゴーフルは、その人形を思い出すと同時にもう1つの事実に気付いた。
昔、ゴーフルがプレゼントした人形にマリッサはアーシャという名前をつけて可愛いがっていた。
水を入れた哺乳瓶を口元に当てると、本物の赤ん坊のようにそれを飲むミルク飲み人形というオモチャだった。
「さぁ、アーシャちゃんのオムツを換えましょうね」
看護士がゴーフルの、ネグリジェを捲り上げて言った。
ミルク飲み人形は、哺乳瓶の水を飲むとすぐに、オムツにおもらしをする。
マリッサは、そのオモチャでいつもおままごとに興じていた。
「さぁ、アーシャちゃんのオムツを換えまちょゅよ」
記憶の中のマリッサの声が看護士の声に重なる。
目が覚めてすぐは、手足の感覚どころか全身の感覚が麻痺しており、自分の身体を感じる事ができなかった。
しかし、今は下腹部にある妙にゴワゴワした生地の感覚と、冷たい湿った不快感がまとわりついている。
「いやだ、やめてください」
ゴーフルは自らの下腹部にあるオムツの存在を強く意識して赤面した。
ただでさえ恥ずかし格好をしているのに、布団をめくられてその姿をアルフレッドにも見られてしまった。
「早く濡れたオムツを変えないと、気持ち悪いでしょ? 」
たしかに、その不快感からゴーフルは解放されたいのだが、まだ若いその看護士の手で自身の汚したオムツを取り替えられるのは屈辱的な行為だった。
「あの~、もう意識が戻ったんだから自分で……」
「何を言ってるの? この1週間ずっとこうやって私がオムツを替えていたんだから。今さら恥ずかしがることはないわよ」
「でも……」
「それに、もしアーシャちゃんが粗相をしてベッドを汚してしまう事になったら大変ですもの。ちゃんとしないと!」
ゴーフルは、まだ口をモゴモゴと動かし抵抗しようとしていた。
「あんまり看護士さんを困らせるんじゃない。これはれっきとした医療行為なんだ。まだ、手足も上手く動かせないんだからちゃんと指示に従いなさい」
いつもは、温厚なアルフレッドが語気を強めて言った。
「わかったよ」
ゴーフルは気圧されて返事をした。
「いい子だから、あんよをあげて。ほら、すぐに綺麗にしてあげまちゅよ」
ゴーフルは目を強く閉じ、足を折り曲げた。
看護士が手早くビニールのテープをはがして、オムツを広げる。
「あら、こんなにぐっちょりしてる。あと一回おもらししたら吸収できない所だったわ」
そう言いながら、今度はゴーフルの下腹部を温かい布巾で拭きあげる。
「う、あっ」
急に敏感な部分を綺麗にされたので声が漏れる。
不快だった湿った肌が乾いていくのは気持ちが良いとゴーフルは感じた。
「さぁ、仕上げにオムツかぶれにならないようパウダーを叩いておくわよ」
恥ずかしがっているゴーフルに比べて、看護士は当たり前の行動をしている為、全く動揺などしていない。
「じゃあ新しいオムツを敷くから、お尻をちょっと持ち上げてちょうだい?」
今度は、ゴーフルも素直に従う。
「新しいオムツは気持ちいいわよ。思わずニコニコになっちゃうわ」
恐らくこの言葉使いも、毎日のように子供達に接する中で自然に癖になっているのだろう。
「はい、できたわ。よくグズらずに我慢できました!」
そう言うと看護士は優しく、ゴーフルの膨らんだお尻をポンっと叩いた。
あまりに恥ずかしく屈辱的な時間だった。
妹の昔着ていたネグリジェを着ながら、赤ん坊でもないのにオムツを着用させられている。
そして、同僚の目の前で濡れたオムツを取り替えられてしまったのだから。
これではまるで、マリッサの可愛いがっていたミルク飲み人形アーシャと同じではないか。
ゴーフルの頭の中で、マリッサの声が何度も再生されている。
「アーシャちゃん、いっぱい飲んでいっぱいおもらししましょうね」
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