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第17話 コンクールに向けて
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ここ最近の私は放課後に部活があると何だかほっとする。
その意味はわかっている。
"あの事"があってからだーー。
麻樹緒はいつも通りに見える。
私なんか未だにドキドキして動揺してばかりだ。
それは側から見たらわかってしまうのかもしれない。特に傍で見ている遼太郎にはーー。
私が所属している吹奏楽部は区内のコンクールが控えているため、放課後の練習が盛んになってきた。
そのおかげで麻樹緒を頭から離れさせる事ができる。
少しの時間ではあるけどーー。
私は自分が担当するアルトサックスのソロパートの練習に夢中になっている。
曲目は「天国と地獄」。高1になって初めてアルトサックスを手にする私として、慣れるまでの大変さはあるものの、そこまで難易度が高くはないところに救われた。
それよりも人目につく事が苦手な自分。練習の時も皆の前でソロを演奏する時はなかなか緊張する。本番の舞台に立った時、私は大丈夫だろうか。。
「馬場ってさーメキメキ上達してきてない?」
部活を終えた後、紗江が馬場に向かって言った。
「マジ!?嬉しいわ!いや~なかなか初めは思い通りにならなくてさ。裏打ちとかも。でも自分なりに練習してたら、前よりマシになってきたかなって思ってたんだ」
照れた表情から少し誇らしさが覗いた。
「馬場は素質あるよね。きっともっと上手くなるよ」
私は馬場を見上げて言った…途端、馬場の顔がみるみる赤らんだ。
「…サンキュー、嬉しい!」
馬場は頭を掻きながら、とても嬉しそうに笑った。
紗江はニヤニヤしながら馬場を見ていた。
どうしてだろう…?
「須藤!」
音楽室を出て、玄関へ向かう途中、馬場が走り寄って来た。
「どうしたの?」
「あのさ、コンクール頑張ろうな!」
「うん!頑張ろ!」
「…でさ、コンクール終わったら言いたい事があるんだ。おまえに」
「…?お説教はやめてよね」
「はは!そうかもしれないな。ま、お互い頑張ろう!」
馬場は手を拳にして差し出してきた。私はその拳に自分の拳を当てた。
馬場は嬉しそうに笑った。今日はずいぶんご機嫌じゃん?
馬場がほのめかした事がまた波紋を呼ぶ事になるとは露知らずーー。
その意味はわかっている。
"あの事"があってからだーー。
麻樹緒はいつも通りに見える。
私なんか未だにドキドキして動揺してばかりだ。
それは側から見たらわかってしまうのかもしれない。特に傍で見ている遼太郎にはーー。
私が所属している吹奏楽部は区内のコンクールが控えているため、放課後の練習が盛んになってきた。
そのおかげで麻樹緒を頭から離れさせる事ができる。
少しの時間ではあるけどーー。
私は自分が担当するアルトサックスのソロパートの練習に夢中になっている。
曲目は「天国と地獄」。高1になって初めてアルトサックスを手にする私として、慣れるまでの大変さはあるものの、そこまで難易度が高くはないところに救われた。
それよりも人目につく事が苦手な自分。練習の時も皆の前でソロを演奏する時はなかなか緊張する。本番の舞台に立った時、私は大丈夫だろうか。。
「馬場ってさーメキメキ上達してきてない?」
部活を終えた後、紗江が馬場に向かって言った。
「マジ!?嬉しいわ!いや~なかなか初めは思い通りにならなくてさ。裏打ちとかも。でも自分なりに練習してたら、前よりマシになってきたかなって思ってたんだ」
照れた表情から少し誇らしさが覗いた。
「馬場は素質あるよね。きっともっと上手くなるよ」
私は馬場を見上げて言った…途端、馬場の顔がみるみる赤らんだ。
「…サンキュー、嬉しい!」
馬場は頭を掻きながら、とても嬉しそうに笑った。
紗江はニヤニヤしながら馬場を見ていた。
どうしてだろう…?
「須藤!」
音楽室を出て、玄関へ向かう途中、馬場が走り寄って来た。
「どうしたの?」
「あのさ、コンクール頑張ろうな!」
「うん!頑張ろ!」
「…でさ、コンクール終わったら言いたい事があるんだ。おまえに」
「…?お説教はやめてよね」
「はは!そうかもしれないな。ま、お互い頑張ろう!」
馬場は手を拳にして差し出してきた。私はその拳に自分の拳を当てた。
馬場は嬉しそうに笑った。今日はずいぶんご機嫌じゃん?
馬場がほのめかした事がまた波紋を呼ぶ事になるとは露知らずーー。
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