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第4話 次男・遼太郎
しおりを挟む初めて見る麻樹緒の表情に動揺したのか、たじろってしまった。
そうだ、私は妹だ。いくつになっても麻樹緒達からすれば妹で、気に掛けるのは当たり前か。。
「心配性だなぁ」
軽く麻樹緒の腕を叩いた。
フッと笑った麻樹緒の笑みがこれまた大人っぽくて、調子を狂わされる。
いつからそんな表情するようになったっけ?
私が子供なままなのかな。
「ただいまー」
家へ着き、リビングに入ると遼太郎がソファに座り、こちらを見た。
「凛那~」
少し怒り気味だ。
「なに?」
「俺を無視したな」
そうだっけ…
「部活でランニングしてただろ。その時」
あぁ!
「あれは掛け声が恥ずかしくて、思わず顔背けちゃったの」
「そっ。でも俺は傷ついたぞ」
「そしたら、ごめん」
麻樹緒と違って遼太郎は感情がストレートだ。(わかりやすいとも言う)
「てか、なに?2人で帰ってきたの?」
私と麻樹緒を見比べて言った。
「見てのとおりだ。俺が一緒に帰ろうと言った」
淡々と麻樹緒が言う。
「はぁ!?俺は素っ気なくされたってのに」
「おまえは凛那とチャリ通しただろ」
子供みたいなやりとり。。
「もう、いいじゃん」
私はそう言い、洗面所へ向かった。手を洗っていると遼太郎が来た。
「なに?」
鏡越しに遼太郎を見る。
「…凛那さ、俺と麻樹緒どっちが好きなの?」
・・・!!???・・・
唐突な問いすぎて面食らう。どっちが好きって…なにごと!?
「ど…どうしたの、遼太郎」
「俺は前から知りたかったんだけどね」
いつもの軽いノリの遼太郎ではない表情と声に呆然としてしまう。
「…どっちが好きとか考えたこともないよ」
「そう」
軽くポンと私の頭に手を置いた。
おかしい、今日の2人はおかしい。
私の知らなかった2人の側面を見たようで、不覚にも心がかき乱された。
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