4 / 50
第4話 今日の放課後は一人で帰ると吉
しおりを挟む
数日後の朝。学校に向かって通学路を歩いていると、携帯にメールが届く──星子さんからのメールは『今日の放課後は一人で帰ると吉。女の子からの誘いは、快く受けてあげましょう!』と書かれていた。
お誘いねぇ……どんなお誘いがあるんだろ? 楽しみだな。
──その日の夕方。俺はメールの通り、一人で帰る。すると後ろから「コーキ君!」と、星恵さんから声を掛けられた。俺は足を止め、後ろを振り返る。
「一緒に帰ろ」
「うん」
俺は歩いてくる星恵さんに合わせ──並んで歩き出す。
「あれからさぁ、釣りのルアーとか色々、調べてみたんだよね」
「どうだった?」
「正直、分からない」
「ははは、そうだろうね」
星恵さんは両手を後ろで組むと、俯き加減で「でさぁ……頼みごとがあるんだけど、今度の休みの時、一緒に選んでくれない?」と言って、恥ずかしそうに髪を撫で始める。
占いが言ってた御誘いって、この事か。こんなの「もちろん、良いよ」に決まってる。
それを聞いた星恵さんは嬉しそうな顔をこちらに向けると、両手を胸の前で合わせて「本当!? 凄い助かる!」と口にした。
「じゃあ連絡先を交換しようか?」
「うん!」
※※※
日曜日になり、俺は待ち合わせ場所の駅へと向かった──駅のベンチに座り、待っていると星子さんから『今日は素直に褒めてあげると吉!』と、メールが届いた。
褒めるねぇ……星恵さん、どんな恰好してくるんだろ? 楽しみだな。
しばらく改札口を見ていると、女性が俺に手を振り、出てくるのが目に入る。あれって──星恵さん? だよな……。
ロングヘアの黒髪をバッサリ切って、茶髪のボブヘアにし、黒縁眼鏡を外している。服装はオリーブグリーンの色をしたマウンテンパーカーに黒いインナー、ズボンはデニムのパンツを履いていて、アウトドア系の服装をしていた。
あまりの変わり様に、マジで一瞬、誰だか分からなかった……。
星恵さんは俺の前に立つと「お待たせ」と言って、ニッコリ微笑む。俺は立ち上がり「あ、うん」
星恵さんは俺と目を合わせるのが照れ臭いのか、俯き加減で「えっと……どうかな? 今日の私」と聞いてくる。
「前のワンピースも似合っていたけど──アウトドア系の服装も似合ってると思うよ」
星恵さんはそれを聞いて顔を上げると、嬉しそうに微笑み「ふふ、ありがとう。まずは見た目からと思って、買ってみたんだ」
「髪型も変えて、眼鏡も外したんだね。印象がガラッと変わって、その……可愛いと思うよ」
俺がそう言うと、星恵さんは顔を真っ赤にし、「もう……そんなに褒められると恥ずかしい」と、拳でコツンと俺の腕を優しく突いた。
そんな可愛い仕草をする星恵さんを見ていると、何だか俺まで恥ずかしくなる。俺は急いでいないのに「行こっか」と言って歩き出した。
「うん!」
※※※
釣り道具屋に到着すると、俺達はルアーを選び始める──。
「ネットで調べていたから分かってはいたけど、釣り道具ってやっぱり高いね」
「うん。だから俺はバイトしながらコツコツ揃えていったよ」
「私もそうしよう……今日はルアーだけにする。ルアーは、どういうのが良いのかな?」
「最初はこういうのかな?」と、俺はバイブレーションが並ぶ商品棚を指さす。
「色は?」
「うーん……釣れる釣れないはあるけど、俺は自分が使ってみたい色を選んでる」
「そうなんだ。じゃあ私もそうする! えっと──」
星恵さんが選んでいる間、俺も目星いものが無いか探し始める。
「あ……これ、前から欲しいと思ってたやつだ」
俺はそう呟き、ルアーを手に取る。
「買うの?」
「うーん……やめておく。今月は金欠気味で」
星恵さんは「ふーん……」と返事をして、人差し指を顎に当てる。少しして指を離すと、ピンクとシルバー色のルアーを手に取った。
「私、これにする」
「可愛らしい色で良いね」
「うん。私、トイレに行ってから買うから、光輝君は外で待っててくれる?」
俺は欲しかったルアーを元の場所に戻し「うん、分かった」と返事をして、店の出入り口へと向かって歩き出した。
──外で待っていると、星恵さんが嬉しそうに笑顔を浮かべて、釣り道具屋から出てくる。俺に近づくと「今日はありがとうね」
「うん」
「まだまだ時間は掛かると思うけど、全部そろったら一緒に釣りしようね」
「うん、楽しみにしてる」
こうして俺達は釣りを一緒にする約束をして、釣り道具屋を後にした。
お誘いねぇ……どんなお誘いがあるんだろ? 楽しみだな。
──その日の夕方。俺はメールの通り、一人で帰る。すると後ろから「コーキ君!」と、星恵さんから声を掛けられた。俺は足を止め、後ろを振り返る。
「一緒に帰ろ」
「うん」
俺は歩いてくる星恵さんに合わせ──並んで歩き出す。
「あれからさぁ、釣りのルアーとか色々、調べてみたんだよね」
「どうだった?」
「正直、分からない」
「ははは、そうだろうね」
星恵さんは両手を後ろで組むと、俯き加減で「でさぁ……頼みごとがあるんだけど、今度の休みの時、一緒に選んでくれない?」と言って、恥ずかしそうに髪を撫で始める。
占いが言ってた御誘いって、この事か。こんなの「もちろん、良いよ」に決まってる。
それを聞いた星恵さんは嬉しそうな顔をこちらに向けると、両手を胸の前で合わせて「本当!? 凄い助かる!」と口にした。
「じゃあ連絡先を交換しようか?」
「うん!」
※※※
日曜日になり、俺は待ち合わせ場所の駅へと向かった──駅のベンチに座り、待っていると星子さんから『今日は素直に褒めてあげると吉!』と、メールが届いた。
褒めるねぇ……星恵さん、どんな恰好してくるんだろ? 楽しみだな。
しばらく改札口を見ていると、女性が俺に手を振り、出てくるのが目に入る。あれって──星恵さん? だよな……。
ロングヘアの黒髪をバッサリ切って、茶髪のボブヘアにし、黒縁眼鏡を外している。服装はオリーブグリーンの色をしたマウンテンパーカーに黒いインナー、ズボンはデニムのパンツを履いていて、アウトドア系の服装をしていた。
あまりの変わり様に、マジで一瞬、誰だか分からなかった……。
星恵さんは俺の前に立つと「お待たせ」と言って、ニッコリ微笑む。俺は立ち上がり「あ、うん」
星恵さんは俺と目を合わせるのが照れ臭いのか、俯き加減で「えっと……どうかな? 今日の私」と聞いてくる。
「前のワンピースも似合っていたけど──アウトドア系の服装も似合ってると思うよ」
星恵さんはそれを聞いて顔を上げると、嬉しそうに微笑み「ふふ、ありがとう。まずは見た目からと思って、買ってみたんだ」
「髪型も変えて、眼鏡も外したんだね。印象がガラッと変わって、その……可愛いと思うよ」
俺がそう言うと、星恵さんは顔を真っ赤にし、「もう……そんなに褒められると恥ずかしい」と、拳でコツンと俺の腕を優しく突いた。
そんな可愛い仕草をする星恵さんを見ていると、何だか俺まで恥ずかしくなる。俺は急いでいないのに「行こっか」と言って歩き出した。
「うん!」
※※※
釣り道具屋に到着すると、俺達はルアーを選び始める──。
「ネットで調べていたから分かってはいたけど、釣り道具ってやっぱり高いね」
「うん。だから俺はバイトしながらコツコツ揃えていったよ」
「私もそうしよう……今日はルアーだけにする。ルアーは、どういうのが良いのかな?」
「最初はこういうのかな?」と、俺はバイブレーションが並ぶ商品棚を指さす。
「色は?」
「うーん……釣れる釣れないはあるけど、俺は自分が使ってみたい色を選んでる」
「そうなんだ。じゃあ私もそうする! えっと──」
星恵さんが選んでいる間、俺も目星いものが無いか探し始める。
「あ……これ、前から欲しいと思ってたやつだ」
俺はそう呟き、ルアーを手に取る。
「買うの?」
「うーん……やめておく。今月は金欠気味で」
星恵さんは「ふーん……」と返事をして、人差し指を顎に当てる。少しして指を離すと、ピンクとシルバー色のルアーを手に取った。
「私、これにする」
「可愛らしい色で良いね」
「うん。私、トイレに行ってから買うから、光輝君は外で待っててくれる?」
俺は欲しかったルアーを元の場所に戻し「うん、分かった」と返事をして、店の出入り口へと向かって歩き出した。
──外で待っていると、星恵さんが嬉しそうに笑顔を浮かべて、釣り道具屋から出てくる。俺に近づくと「今日はありがとうね」
「うん」
「まだまだ時間は掛かると思うけど、全部そろったら一緒に釣りしようね」
「うん、楽しみにしてる」
こうして俺達は釣りを一緒にする約束をして、釣り道具屋を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる