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第壱拾話
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戦、と言う言葉は聞いた事がありました。実際にどんな物かは私は知りませんでした。だけど、今日私達のすぐ近くでその戦争が起きている。出来る事なら一生見たくなかった出来事が私のすぐ近くで起きている。
私は暁光さんの服を掴んだ。
「氷柱?大丈夫か?」
「え?あ、はい。大丈夫です。」
「無理すんなよ。」
「はい。」
私は返事をして暁光さんに寄り掛かった。やっぱり暁光さんは優しい人です。村から私を拾ってくれたり、いなくなると一生懸命探してくれたり。あの村にいた時はそんな人いなかったから、やっぱり嬉しい。
山を降りてすぐに暁光さんは肩に担いでいる雀さんと鳩さんを降ろした。
「取り合えず、雀、北の方は大丈夫だったのか?」
「はいっす。北はまぁ戦に備えてる節はあったっす。」
「だよな。」
「と言うか本気で迎え撃つ気っすよ。此処ら辺で何とかしないとこの国中戦火に包まれるっす。」
「あ!!おい馬鹿鳩の前で!!!」
暁光さんがそう言うと雀さんは驚いてすぐに鳩さんを見た。私も鳩さんを見ると鳩さんは小さく震えていた。心なしか目が赤くなっている気がする。
「鳩!!!」
暁光さんが鳩さんの肩を掴むと、鳩さんは暁光さんの手を払った。やっぱり目が赤い。
「ヤッベっ!!!おい雀!!!お前焼き鳥にするぞゴラァ!!!」
「ごめんなさいっす!!!」
鳩さんが突然飛び掛かってくると私に手を伸ばしていた。
「え?」
鳩さんの手が届く、そう思った瞬間に暁光さんが鳩さんの頭を掴んで地面に叩き付けていた。
「!!暁光さん!!?」
地面に叩き付けられた時に頭を打ったらしく、鳩さんはそのまま気を失ってしまった。
私は一体如何してそんな事をしたのか分からず、唯困惑していた。だけど暁光さんの表情が少し申し訳なさそうだった。
暁光さんは肩に鳩さんを担ぐと、小さく謝っていた。
「あの、暁光さん……………」
「あ、驚かせて悪かったな。」
「でも暁光がこうしてなかったら、下手したら鳩は氷柱さんの事攻撃してたっす。」
「え。」
如何しよう、二人は色々事情を知っているみたいだけど、私は何も知らないから話しに付いて行く事が出来ない。
「ま、取り合えずその辺の山小屋使わせてもらうか。雀、行くぞ。」
「はいっす。」
そう言って暁光さんが走り出すと、雀さんが後から付いて来た。
私は暁光さんの服を掴んだ。
「氷柱?大丈夫か?」
「え?あ、はい。大丈夫です。」
「無理すんなよ。」
「はい。」
私は返事をして暁光さんに寄り掛かった。やっぱり暁光さんは優しい人です。村から私を拾ってくれたり、いなくなると一生懸命探してくれたり。あの村にいた時はそんな人いなかったから、やっぱり嬉しい。
山を降りてすぐに暁光さんは肩に担いでいる雀さんと鳩さんを降ろした。
「取り合えず、雀、北の方は大丈夫だったのか?」
「はいっす。北はまぁ戦に備えてる節はあったっす。」
「だよな。」
「と言うか本気で迎え撃つ気っすよ。此処ら辺で何とかしないとこの国中戦火に包まれるっす。」
「あ!!おい馬鹿鳩の前で!!!」
暁光さんがそう言うと雀さんは驚いてすぐに鳩さんを見た。私も鳩さんを見ると鳩さんは小さく震えていた。心なしか目が赤くなっている気がする。
「鳩!!!」
暁光さんが鳩さんの肩を掴むと、鳩さんは暁光さんの手を払った。やっぱり目が赤い。
「ヤッベっ!!!おい雀!!!お前焼き鳥にするぞゴラァ!!!」
「ごめんなさいっす!!!」
鳩さんが突然飛び掛かってくると私に手を伸ばしていた。
「え?」
鳩さんの手が届く、そう思った瞬間に暁光さんが鳩さんの頭を掴んで地面に叩き付けていた。
「!!暁光さん!!?」
地面に叩き付けられた時に頭を打ったらしく、鳩さんはそのまま気を失ってしまった。
私は一体如何してそんな事をしたのか分からず、唯困惑していた。だけど暁光さんの表情が少し申し訳なさそうだった。
暁光さんは肩に鳩さんを担ぐと、小さく謝っていた。
「あの、暁光さん……………」
「あ、驚かせて悪かったな。」
「でも暁光がこうしてなかったら、下手したら鳩は氷柱さんの事攻撃してたっす。」
「え。」
如何しよう、二人は色々事情を知っているみたいだけど、私は何も知らないから話しに付いて行く事が出来ない。
「ま、取り合えずその辺の山小屋使わせてもらうか。雀、行くぞ。」
「はいっす。」
そう言って暁光さんが走り出すと、雀さんが後から付いて来た。
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