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第弐拾壱話
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少しして起きると、おいらの足元で槿花が寝ていた。多分父さんと全力で遊んで疲れたんだろな。まぁそりゃ朝早くから全力で遊んでたら当たり前だよな。
布団から出て槿花の頭を撫でると、槿花は嬉しそうに笑った。
さてそろそろ母さんも起きる頃か。そう思っておいらは部屋を出て居間へ移動した。
居間へ行くと台所の方で何か音がしている。と言う事は母さんはもう起きていて、朝食を作っているって事だと思う。
「母さん。」
「あ、泡沫。おはようずらよ。」
「ん。何か手伝える事あるずらか?」
母さんは手元を見ると首を横に振った。
「今は平気だから、後で運ぶのを手伝ってほしいずら。」
そう言ってまた料理を再開した。
おいらは居間へ戻ってぼんやりと天井を見続けていた。こう言う時に聞こえてくる音って言うのは、自然と癒される物だから、それだけで幸せだなと思える。
母さんがおいらを呼ぶと、おいらはすぐに手伝いの為に台所へ向かった。
料理の乗ったおぼんを受け取ると、おいらは一つ気が付いた事があった。
「あれ?父さんの分は如何したずらか?」
おぼんの上に乗っている料理は、食器からして母さんとおいらと槿花の三人分だけで、父さんの分が無い。
「お父ちゃんはお出掛けだから、要らないって言ってたずら。」
父さんはちょくちょく出掛ける。とは言っても行く場所はおいら達だって知っていて、人間達の手伝いや、他にも何か珍しい物を持って来たり、と、父さんのやりたい事をやっている。
今は取り合えず料理を運ぶかとおいらはおぼんを持って居間へ行った。
机に料理を置いていると槿花が目を擦りながら歩いて来た。
「にーちゃ、おはよずら。」
「ん。」
まぁそりゃ眠いよな。
槿花を座らせてからおいらも座って母さんが来るのを待った。
母さんが来るとおいらは槿花に箸を持たせ、母さんが座ってから朝食を食べ始めた。
布団から出て槿花の頭を撫でると、槿花は嬉しそうに笑った。
さてそろそろ母さんも起きる頃か。そう思っておいらは部屋を出て居間へ移動した。
居間へ行くと台所の方で何か音がしている。と言う事は母さんはもう起きていて、朝食を作っているって事だと思う。
「母さん。」
「あ、泡沫。おはようずらよ。」
「ん。何か手伝える事あるずらか?」
母さんは手元を見ると首を横に振った。
「今は平気だから、後で運ぶのを手伝ってほしいずら。」
そう言ってまた料理を再開した。
おいらは居間へ戻ってぼんやりと天井を見続けていた。こう言う時に聞こえてくる音って言うのは、自然と癒される物だから、それだけで幸せだなと思える。
母さんがおいらを呼ぶと、おいらはすぐに手伝いの為に台所へ向かった。
料理の乗ったおぼんを受け取ると、おいらは一つ気が付いた事があった。
「あれ?父さんの分は如何したずらか?」
おぼんの上に乗っている料理は、食器からして母さんとおいらと槿花の三人分だけで、父さんの分が無い。
「お父ちゃんはお出掛けだから、要らないって言ってたずら。」
父さんはちょくちょく出掛ける。とは言っても行く場所はおいら達だって知っていて、人間達の手伝いや、他にも何か珍しい物を持って来たり、と、父さんのやりたい事をやっている。
今は取り合えず料理を運ぶかとおいらはおぼんを持って居間へ行った。
机に料理を置いていると槿花が目を擦りながら歩いて来た。
「にーちゃ、おはよずら。」
「ん。」
まぁそりゃ眠いよな。
槿花を座らせてからおいらも座って母さんが来るのを待った。
母さんが来るとおいらは槿花に箸を持たせ、母さんが座ってから朝食を食べ始めた。
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