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第参拾参話
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そう思った瞬間、鳩さんが何かに吹き飛ばされていた。
「ゲホッ!!!ゲホッ!!!うっ!!!ゲホッゲホッゲホッ!!!」
一体何が起きたのかと思っていると、突然抱き上げられた。
「氷柱!!!大丈夫か!!?」
「ぎょ…………こ、さ………………」
暁光さんが凄く心配した顔で私を見ていた。だけど暁光さんの方が血とか傷が凄くて、私は朦朧としていた意識が急にはっきりした。
「暁光さん怪我は!!!!」
「俺は大丈夫だって。」
そう言うと暁光さんの怪我が一瞬で治った。あぁそうだった、暁光さんは怪我がすぐに治るんだった。
暁光さんはキッと鳩さんの方を睨むと、鳩さんの方へ歩き出した。
ハッと暁光さんは何かに気が付くと、すぐにその場に伏せて私を隠した。すると暁光さんのすぐ上を何かが通り過ぎた。
「チッ、あいつまだ意識戻ってないのか。」
暁光さんは私を抱っこしたまま立ち上がると、色々考えている様子だった。
「……………………なぁ氷柱、お前鳩からあいつの過去は聞いたか?」
「え、はい。」
確かに鳩さんからは昔のお話を聞きましたが、それが一体何に繋がるのかな。そう考えていると暁光さんは笑った。
「なら、一個作戦だ。」
暁光さんは私に耳打ちしてくると、その内容を聞いて私は驚いて暁光さんの顔を見た。
「え!?あの、えっと、それでどうにかなるんですか?」
「さぁ。」
「え!!?」
「だけど、まぁやる価値はあるだろ?」
確かに何かしらの結果はあるかもしれないけれど、それでも不安で仕方が無い。だけど今はそれしか方法が無いのなら、それを信じてやるしかない。
暁光さんは私をその場に降ろすと、私は大きく深呼吸をした。
鳩さんが暁光さんに向かってくると、鳩さんは手を伸ばして来た。決して焦ることなく暁光さんは鳩さんの腕を掴んだ。
「氷柱頼むぞ!!!」
「うっ。」
正直凄く恥ずかしいけど、だけどやるしかないんです!!
私は目を瞑って大きく息を吸って叫んだ。
「にーちゃ!!!」
そうです、私が暁光さんから言われた作戦は、槿花さんの呼び方で鳩さんを呼ぶと言う物です。暁光さん曰く、これ以外にはもう何も思い付かなかったらしいです。
恐る恐る目を開いて鳩さんを見ると、鳩さんは驚いた顔をして私を見ていた。
「槿花……………………………………」
槿花さんの名前を呼んだ後、鳩さんの目から少しずつ赤色が消えていき、何時もの瞳に戻っていた。
完全に落ち着いた所で暁光さんは鳩さんを思い切り殴っていた。
「暁光さん!!?」
「手前ェ、何氷柱の首絞めてんだあぁ!!?これは普段は雀に言う言葉だが今回は手前ェに言ってやる!!!手前ェ焼き鳥にしてやろうか!!?」
「暁光さん止めてください!!!」
慌てて暁光さんを止めると、暁光さんは私を抱きしめてきた。
「お前大丈夫だったか!!?首とか痕付いてないか!!?」
私は暁光さんに抱きしめられながらも鳩さんを見た。鳩さんは何処か朦朧とした様子で空を見ていた。
「あの、私より鳩さんを…………………」
鳩さんはあの時私を守ってくれて、その時に矢で打たれていたから。それを暁光さんに伝えると、暁光さんは大きく溜め息を吐いてから鳩さんを見た。
「鳩、おい鳩、大丈夫か?」
「………………ごめん、氷柱。」
「え?」
鳩さんは腕で目を隠した。
「本当にごめん………………」
多分さっきの事だと思うけど。
「あの、私はそんなに気にしてませんよ。」
私がそう言うと暁光さんは溜め息を吐いて鳩さんを抱えた。
「ほれ、一回帰るぞ。」
「はい。」
さっきまで居た小屋へ戻る途中、鳩さんは声を押さえて泣いていた。
「ゲホッ!!!ゲホッ!!!うっ!!!ゲホッゲホッゲホッ!!!」
一体何が起きたのかと思っていると、突然抱き上げられた。
「氷柱!!!大丈夫か!!?」
「ぎょ…………こ、さ………………」
暁光さんが凄く心配した顔で私を見ていた。だけど暁光さんの方が血とか傷が凄くて、私は朦朧としていた意識が急にはっきりした。
「暁光さん怪我は!!!!」
「俺は大丈夫だって。」
そう言うと暁光さんの怪我が一瞬で治った。あぁそうだった、暁光さんは怪我がすぐに治るんだった。
暁光さんはキッと鳩さんの方を睨むと、鳩さんの方へ歩き出した。
ハッと暁光さんは何かに気が付くと、すぐにその場に伏せて私を隠した。すると暁光さんのすぐ上を何かが通り過ぎた。
「チッ、あいつまだ意識戻ってないのか。」
暁光さんは私を抱っこしたまま立ち上がると、色々考えている様子だった。
「……………………なぁ氷柱、お前鳩からあいつの過去は聞いたか?」
「え、はい。」
確かに鳩さんからは昔のお話を聞きましたが、それが一体何に繋がるのかな。そう考えていると暁光さんは笑った。
「なら、一個作戦だ。」
暁光さんは私に耳打ちしてくると、その内容を聞いて私は驚いて暁光さんの顔を見た。
「え!?あの、えっと、それでどうにかなるんですか?」
「さぁ。」
「え!!?」
「だけど、まぁやる価値はあるだろ?」
確かに何かしらの結果はあるかもしれないけれど、それでも不安で仕方が無い。だけど今はそれしか方法が無いのなら、それを信じてやるしかない。
暁光さんは私をその場に降ろすと、私は大きく深呼吸をした。
鳩さんが暁光さんに向かってくると、鳩さんは手を伸ばして来た。決して焦ることなく暁光さんは鳩さんの腕を掴んだ。
「氷柱頼むぞ!!!」
「うっ。」
正直凄く恥ずかしいけど、だけどやるしかないんです!!
私は目を瞑って大きく息を吸って叫んだ。
「にーちゃ!!!」
そうです、私が暁光さんから言われた作戦は、槿花さんの呼び方で鳩さんを呼ぶと言う物です。暁光さん曰く、これ以外にはもう何も思い付かなかったらしいです。
恐る恐る目を開いて鳩さんを見ると、鳩さんは驚いた顔をして私を見ていた。
「槿花……………………………………」
槿花さんの名前を呼んだ後、鳩さんの目から少しずつ赤色が消えていき、何時もの瞳に戻っていた。
完全に落ち着いた所で暁光さんは鳩さんを思い切り殴っていた。
「暁光さん!!?」
「手前ェ、何氷柱の首絞めてんだあぁ!!?これは普段は雀に言う言葉だが今回は手前ェに言ってやる!!!手前ェ焼き鳥にしてやろうか!!?」
「暁光さん止めてください!!!」
慌てて暁光さんを止めると、暁光さんは私を抱きしめてきた。
「お前大丈夫だったか!!?首とか痕付いてないか!!?」
私は暁光さんに抱きしめられながらも鳩さんを見た。鳩さんは何処か朦朧とした様子で空を見ていた。
「あの、私より鳩さんを…………………」
鳩さんはあの時私を守ってくれて、その時に矢で打たれていたから。それを暁光さんに伝えると、暁光さんは大きく溜め息を吐いてから鳩さんを見た。
「鳩、おい鳩、大丈夫か?」
「………………ごめん、氷柱。」
「え?」
鳩さんは腕で目を隠した。
「本当にごめん………………」
多分さっきの事だと思うけど。
「あの、私はそんなに気にしてませんよ。」
私がそう言うと暁光さんは溜め息を吐いて鳩さんを抱えた。
「ほれ、一回帰るぞ。」
「はい。」
さっきまで居た小屋へ戻る途中、鳩さんは声を押さえて泣いていた。
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