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第参拾六話
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「あの暁光さん。」
「あ?」
多分考え事をして外に出ていたんだけと思うけど、ついさっき戻って来たから、私は気になっている事を暁光さんに聞く事にした。
「雀さんが戻って来ないんですが。」
「あー、そういや出掛けてたな。」
え、もしかして暁光さん、雀さんの事忘れていたんですか?
さっき雉さんに案内されて、槿花さんを探しに行ったっきりで、全然帰って来ない。やっぱりまだ見付かってないのかな、それでも遠いのかな。そんな事を考えていた。
鳩さんは多分さっき暴れて疲れたらしく、今眠っている。
私は窓の外を眺めた。何だかんだ時間が経っているらしく、もう夕方になっていて、山の下の方はまだ炎が燃え盛っている。
(何時まで燃えているのかな。)
早く消える事を祈っています。
「氷柱。」
暁光さんに呼ばれて振り返ると、暁光さんは胡坐を掻いていて、そして膝の辺りをぽんぽんと叩いている。私は少し恥ずかしく思いながらも暁光さんの所へ行き、胡坐の所へ座った。
「お前、今日は疲れただろ。」
「えっと。」
確かに今日は本当に疲れました。特に鳩さんが暴れた時なんかは、本当に死ぬかと思いました。
暁光さんは私を抱き寄せた。
「疲れたなら寝てて良いからな。」
私は暁光さんに寄り掛かって目を閉じた。
(温かい。)
暁光さんは火の鳥だけど、熱いと言うよりはやっぱり暖かい。それに落ち着く。
何時の間にか私は眠ってしまっていた。
「あ?」
多分考え事をして外に出ていたんだけと思うけど、ついさっき戻って来たから、私は気になっている事を暁光さんに聞く事にした。
「雀さんが戻って来ないんですが。」
「あー、そういや出掛けてたな。」
え、もしかして暁光さん、雀さんの事忘れていたんですか?
さっき雉さんに案内されて、槿花さんを探しに行ったっきりで、全然帰って来ない。やっぱりまだ見付かってないのかな、それでも遠いのかな。そんな事を考えていた。
鳩さんは多分さっき暴れて疲れたらしく、今眠っている。
私は窓の外を眺めた。何だかんだ時間が経っているらしく、もう夕方になっていて、山の下の方はまだ炎が燃え盛っている。
(何時まで燃えているのかな。)
早く消える事を祈っています。
「氷柱。」
暁光さんに呼ばれて振り返ると、暁光さんは胡坐を掻いていて、そして膝の辺りをぽんぽんと叩いている。私は少し恥ずかしく思いながらも暁光さんの所へ行き、胡坐の所へ座った。
「お前、今日は疲れただろ。」
「えっと。」
確かに今日は本当に疲れました。特に鳩さんが暴れた時なんかは、本当に死ぬかと思いました。
暁光さんは私を抱き寄せた。
「疲れたなら寝てて良いからな。」
私は暁光さんに寄り掛かって目を閉じた。
(温かい。)
暁光さんは火の鳥だけど、熱いと言うよりはやっぱり暖かい。それに落ち着く。
何時の間にか私は眠ってしまっていた。
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