37 / 42
第参拾七話
しおりを挟む
如何やらあたい等がいたのは地下らしく、階段を駆け上って地上へ出た。それでもまだ建物の中で、扉に鍵がかかってるから、あの部屋から出た時と同じ様にして扉を蹴破った。相変わらず紫蘭母さんは驚いていたけど、そろそろ慣れてほしいな。
外に出た瞬間に横から殺気を感じて、紫蘭母さんを突き飛ばして、横からの攻撃を棒で受け止め、弾き飛ばすと同時に相手の腹を思い切り棒でど突いた。
「ぐっ!!!」
そいつは軽く呻き声を出して、腹を抱えた。
あたいの視線の先にいた奴は、環とそっくりな見た目の奴、この村に居るって事は姉の紡なんだろうな
紡は腹を擦りながら、またあたいに武器を向けて来た。
あたいは紫蘭母さんを建物の中に押し込むと、深呼吸をして棒を構えた。
紡の目は明らかにこっちを殺しに来ている目だ。武器としては棒だから非殺傷の物だけど、その気になればそのまま殴り殺してきそうだな。
そんな事考えていたら、紡があたいに向かって走って来た。
紡は棒を横に振ってくると、あたいはしゃがんで避けて、下から顎目掛けて突き上げた。
紡は体を反り返らせてあたいの攻撃を避けると、そのまま棒を振ってきた。
左の脇腹に棒が当たりそうになったから、咄嗟に掴んで、あたいはあたいで、自分が持っている棒を振り下ろして紡の腹を思い切り殴った。
「がはっ!!!」
見事に直撃して紡が体勢を崩したから、あたいは紡を思い切り蹴り飛ばして一度距離を取った。
「へぇ、対人戦でも結構やるんだな。」
突然真後ろから声が聞こえると、あたいは咄嗟に振り返りつつ棒を振った。
あたいの後ろに居たのはあの黒髪の男。そいつは驚く事無く棒を掴むと、棒が突然真っ黒い炎で燃え始めた。
その炎は物凄い嫌な感じがして、あたいは咄嗟に手を離してそいつから離れた。
「相変わらずの反応速度だな。」
こいつ何時の間に後ろに立ったんだ。足音はおろか、気配すら感じなかった。
「別に俺様に集中するのはテメェの勝手で構わねぇけど、あっちは無視して良いのか?」
そう言ってそいつが指差したのは、紫蘭母さんが居る建物。何時の間にか開いた扉の向こうには、何人かの人間がいた。
気が付いた時には黒髪の男は何処かに行っていて、紡があたいに向かって走って来ていた。
紡は棒を振ってくると、あたいはその棒を思い切り蹴って弾き飛ばし、首を思い切り殴って、すぐに紫蘭母さんの所へ向かって走った。
建物の出入り口の所に居る邪魔な奴等を叩いて気絶させると、紫蘭母さんの姿が見えた。気を失っているのか、へたり込んでいて項垂れている。村の奴等が紫蘭母さんの腕を掴んでいる。
(紫蘭母さんから離れろ!!!)
あたいは建物の中に居る奴等を殴り倒すと、紫蘭母さんを抱えて建物の外に飛び出した。すると、何時の間にか大量の人間が、武器を構えてこっちを向いていた。
四方八方を完全に塞がれている上、今あたいは紫蘭母さんを抱えているんだ。武器を持っていても人一人抱えた状態じゃ上手く動けないし、だからと言って紫蘭母さんを置いたら、戦っている間に誰かに連れて行かれるかもしれない。
人間達が少しずつこっちに近付いてくると、あたいは一つ賭けをする事にした。
あたいは自分の指の皮を思い切り噛んで血を出すと、手を振ってその辺に血を飛び散らせた。この行動の意味が分からない人間達は勝手にあれこれ言ってるが、あんた等が何を言おうと関係無いんだよ。
今日は風が強い。血の臭いが風に乗って森の中に行くだろう。だからほら、もう足音が聞こえてきた。
威嚇の声と共に木々の間から母さんが飛び出して来た。
外に出た瞬間に横から殺気を感じて、紫蘭母さんを突き飛ばして、横からの攻撃を棒で受け止め、弾き飛ばすと同時に相手の腹を思い切り棒でど突いた。
「ぐっ!!!」
そいつは軽く呻き声を出して、腹を抱えた。
あたいの視線の先にいた奴は、環とそっくりな見た目の奴、この村に居るって事は姉の紡なんだろうな
紡は腹を擦りながら、またあたいに武器を向けて来た。
あたいは紫蘭母さんを建物の中に押し込むと、深呼吸をして棒を構えた。
紡の目は明らかにこっちを殺しに来ている目だ。武器としては棒だから非殺傷の物だけど、その気になればそのまま殴り殺してきそうだな。
そんな事考えていたら、紡があたいに向かって走って来た。
紡は棒を横に振ってくると、あたいはしゃがんで避けて、下から顎目掛けて突き上げた。
紡は体を反り返らせてあたいの攻撃を避けると、そのまま棒を振ってきた。
左の脇腹に棒が当たりそうになったから、咄嗟に掴んで、あたいはあたいで、自分が持っている棒を振り下ろして紡の腹を思い切り殴った。
「がはっ!!!」
見事に直撃して紡が体勢を崩したから、あたいは紡を思い切り蹴り飛ばして一度距離を取った。
「へぇ、対人戦でも結構やるんだな。」
突然真後ろから声が聞こえると、あたいは咄嗟に振り返りつつ棒を振った。
あたいの後ろに居たのはあの黒髪の男。そいつは驚く事無く棒を掴むと、棒が突然真っ黒い炎で燃え始めた。
その炎は物凄い嫌な感じがして、あたいは咄嗟に手を離してそいつから離れた。
「相変わらずの反応速度だな。」
こいつ何時の間に後ろに立ったんだ。足音はおろか、気配すら感じなかった。
「別に俺様に集中するのはテメェの勝手で構わねぇけど、あっちは無視して良いのか?」
そう言ってそいつが指差したのは、紫蘭母さんが居る建物。何時の間にか開いた扉の向こうには、何人かの人間がいた。
気が付いた時には黒髪の男は何処かに行っていて、紡があたいに向かって走って来ていた。
紡は棒を振ってくると、あたいはその棒を思い切り蹴って弾き飛ばし、首を思い切り殴って、すぐに紫蘭母さんの所へ向かって走った。
建物の出入り口の所に居る邪魔な奴等を叩いて気絶させると、紫蘭母さんの姿が見えた。気を失っているのか、へたり込んでいて項垂れている。村の奴等が紫蘭母さんの腕を掴んでいる。
(紫蘭母さんから離れろ!!!)
あたいは建物の中に居る奴等を殴り倒すと、紫蘭母さんを抱えて建物の外に飛び出した。すると、何時の間にか大量の人間が、武器を構えてこっちを向いていた。
四方八方を完全に塞がれている上、今あたいは紫蘭母さんを抱えているんだ。武器を持っていても人一人抱えた状態じゃ上手く動けないし、だからと言って紫蘭母さんを置いたら、戦っている間に誰かに連れて行かれるかもしれない。
人間達が少しずつこっちに近付いてくると、あたいは一つ賭けをする事にした。
あたいは自分の指の皮を思い切り噛んで血を出すと、手を振ってその辺に血を飛び散らせた。この行動の意味が分からない人間達は勝手にあれこれ言ってるが、あんた等が何を言おうと関係無いんだよ。
今日は風が強い。血の臭いが風に乗って森の中に行くだろう。だからほら、もう足音が聞こえてきた。
威嚇の声と共に木々の間から母さんが飛び出して来た。
0
あなたにおすすめの小説
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―
酒の飲めない飲んだくれ
ファンタジー
俺は一度、終わりを迎えた。
でも――もう一度だけ、生きてみようと思った。
女神に導かれ、空の海を旅する青年。
特別な船と、「影」の船員たちと共に、無限の空を渡る。
絶望の果てに与えられた“過剰な恩恵”。
それは、ひとりの女神の「願い」から生まれたものだった。
彼の旅路はやがて、女神の望みそのものを問い直す。
――絶望の果て、その先から始まる、再生のハイファンタジー戦記。
その歩みが世界を、そして自分自身を変えていく。
これは、ただの俺の旅の物語。
『祈りの果てに ― 無限の箱庭で笑う者 ―』
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
魅了の対価
しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。
彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。
ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。
アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。
淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
最強転生悪役令嬢は人生を謳歌したい!~今更SSクラスに戻れと言われても『もう遅い!』Cクラスで最強を目指します!~【改稿版】
てんてんどんどん
ファンタジー
ベビーベッドの上からこんにちは。
私はセレスティア・ラル・シャンデール(0歳)。聖王国のお姫様。
私はなぜかRPGの裏ボス令嬢に転生したようです。
何故それを思い出したかというと、ごくごくとミルクを飲んでいるときに、兄(4歳)のアレスが、「僕も飲みたいー!」と哺乳瓶を取り上げてしまい、「何してくれるんじゃワレ!??」と怒った途端――私は闇の女神の力が覚醒しました。
闇の女神の力も、転生した記憶も。
本来なら、愛する家族が目の前で魔族に惨殺され、愛した国民たちが目の前で魔族に食われていく様に泣き崩れ見ながら、魔王に復讐を誓ったその途端目覚める力を、私はミルクを取られた途端に目覚めさせてしまったのです。
とりあえず、0歳は何も出来なくて暇なのでちょっと魔王を倒して来ようと思います。デコピンで。
--これは最強裏ボスに転生した脳筋主人公が最弱クラスで最強を目指す勘違いTueee物語--
※最強裏ボス転生令嬢は友情を謳歌したい!の改稿版です(5万文字から10万文字にふえています)
※27話あたりからが新規です
※作中で主人公最強、たぶん神様も敵わない(でも陰キャ)
※超ご都合主義。深く考えたらきっと負け
※主人公はそこまで考えてないのに周囲が勝手に深読みして有能に祀り上げられる勘違いもの。
※副題が完結した時点で物語は終了します。俺たちの戦いはこれからだ!
※他Webサイトにも投稿しております。
乙女ゲームの正しい進め方
みおな
恋愛
乙女ゲームの世界に転生しました。
目の前には、ヒロインや攻略対象たちがいます。
私はこの乙女ゲームが大好きでした。
心優しいヒロイン。そのヒロインが出会う王子様たち攻略対象。
だから、彼らが今流行りのザマァされるラノベ展開にならないように、キッチリと指導してあげるつもりです。
彼らには幸せになってもらいたいですから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる