10 / 42
第壱拾話
しおりを挟む
俺の部屋まで連れて来たけど、随分と緊張した様子だった。
「何でそんな緊張してんだよ。」
「いや!!あんさんのそんな緊迫した様子見たら誰だって緊張するっす!!!怖いっすよ!!!」
俺そんな顔してたのか。けどまぁ、これから雀に話す内容を考えりゃある意味当たり前かもしれねぇな。
座布団を二枚出して一枚は自分が座って、もう一枚には雀を座らせた。
「まだ緊張してんのかよ。」
「だから当たり前っす。」
さて、と。じゃあ何処から話すとするか。つってもあれこれ難しく言う必要なんて無いんだけどな。
「さっき白鳥が来た。」
俺の言葉に雀は確かに反応した。それは恐怖に近い物だ。
「お前まだあいつの所にいたのかよ。」
「そうは言うっすけどね、あっしだって居たくて居る訳じゃないんっすよ。」
んな事俺が初めて雀と会った時に理解してる。
その気になりゃ俺は今雀の身に起きている事を一瞬でどうにかする事が出来るだろう。だけど雀はその後が怖いんだ。だけど何もしない程俺は薄情じゃ無い。
「雀。」
俺が声を掛けると雀は驚いた様子で俺を見た。
「本気で助けてほしかったら言え、出来る事なら何でもするからな。」
驚いた様子で雀は俺を見てから、小さく頷いて俺の部屋を飛び出して行った。俺は特に止める事無く雀の後ろ姿を見ていた。
「何でそんな緊張してんだよ。」
「いや!!あんさんのそんな緊迫した様子見たら誰だって緊張するっす!!!怖いっすよ!!!」
俺そんな顔してたのか。けどまぁ、これから雀に話す内容を考えりゃある意味当たり前かもしれねぇな。
座布団を二枚出して一枚は自分が座って、もう一枚には雀を座らせた。
「まだ緊張してんのかよ。」
「だから当たり前っす。」
さて、と。じゃあ何処から話すとするか。つってもあれこれ難しく言う必要なんて無いんだけどな。
「さっき白鳥が来た。」
俺の言葉に雀は確かに反応した。それは恐怖に近い物だ。
「お前まだあいつの所にいたのかよ。」
「そうは言うっすけどね、あっしだって居たくて居る訳じゃないんっすよ。」
んな事俺が初めて雀と会った時に理解してる。
その気になりゃ俺は今雀の身に起きている事を一瞬でどうにかする事が出来るだろう。だけど雀はその後が怖いんだ。だけど何もしない程俺は薄情じゃ無い。
「雀。」
俺が声を掛けると雀は驚いた様子で俺を見た。
「本気で助けてほしかったら言え、出来る事なら何でもするからな。」
驚いた様子で雀は俺を見てから、小さく頷いて俺の部屋を飛び出して行った。俺は特に止める事無く雀の後ろ姿を見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる