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第参拾八話
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もう何十分も歩いたけど、暁光さんがあちこちで凄い勢いで暴れ回ってるせいで全然出会えない。
やっと出会えたのは残念ながら暁光さんじゃなくて白鳥さんだった。
「またあんた。」
「あの、暁光さんは何処に居るか知りませんか?」
「はぁ!?そもそもそれはあたしが知りたいのよ!!」
如何して私は怒鳴られているんだろう。私は一体どんな悪い事をしちゃったんだろう。いや、多分悪い事はしていないと思う。いやそう思いたい。
私は暁光さん探しを再開したいのだけれど、白鳥さんがそれをさせてくれない。
「と言うか、さっきあんたの名前を叫びながら何処かへ行っていたんだけど、何?あんたって唯の暁光様の飼い犬じゃないの?」
「う。」
取り合えず私は犬じゃないです。飼われているのかどうかは分からないけれど、兎に角犬じゃないです。
「あんたまさか……………」
このままだと色々暁光さんや鶴さんが私を守る為に色々考えてくれた事が無駄になってしまう。
「えっと、さようなら。」
「あ!!」
私はすぐにその場から走って逃げた。余計に怪しそうだけれど、口を滑らせるよりは良いと思う。
怖いけれど、今は暁光さんを頼ろう。
「暁光さん!!」
私が暁光さんの名前を呼ぶと、何処からか凄まじい足音が聞こえて来た。
「つぅうううるぁあぁああああるぁぁぁあああああああああああ!!!」
「!?」
私つるぁるぁなんて名前じゃないんですが。
暁光さんが目の前に走って来ると、暁光さんはすぐに私の事を抱き上げた。
「お前無事か!?」
「はい、大丈夫です。」
「そうか、良か………………」
良かったと言おうとしたんだと思うけど、私の顔を見て凄い顔をした。何だろう、物凄い悪寒がする。
「氷柱…………」
「は、はい。」
「お前何で顔、左頬赤くなってんだよ。」
そう言われて少し考えた。顔が赤い理由、多分さっき白鳥さんに思い切り叩かれたのが原因だと思うけど、それを暁光さんに伝えたら後が怖い。
「えっと、転んでぶつけました。」
「本当か?」
「本当です。」
嘘ですが。
私の言葉を信じてくれたのか、暁光さんは溜め息を吐いてそれ以上追及して来なかった。良かった、諦めてくれた。
「ってと、雀と鶴探して帰るか。」
「多分鶴さんは私を探してると思います。えっと、後雀さんはさっきお仕事に。」
「あ?雀なら館にいたぞ?」
「え?」
「ってかさっき会った。」
じゃあさっきの雀さんの声は聞き間違えとかじゃなかったんだ。
暁光さんは私を抱えたまま走り出した。
「雀!!鶴!!何処だ!?」
「雀さーん、鶴さーん。」
二人を探していると突然何処からか白い綺麗な羽が沢山落ちて来た。そう思った瞬間、当然眠くなった。
「氷柱?」
「な、何だろう、眠く、な………………」
私は意識を失った。
やっと出会えたのは残念ながら暁光さんじゃなくて白鳥さんだった。
「またあんた。」
「あの、暁光さんは何処に居るか知りませんか?」
「はぁ!?そもそもそれはあたしが知りたいのよ!!」
如何して私は怒鳴られているんだろう。私は一体どんな悪い事をしちゃったんだろう。いや、多分悪い事はしていないと思う。いやそう思いたい。
私は暁光さん探しを再開したいのだけれど、白鳥さんがそれをさせてくれない。
「と言うか、さっきあんたの名前を叫びながら何処かへ行っていたんだけど、何?あんたって唯の暁光様の飼い犬じゃないの?」
「う。」
取り合えず私は犬じゃないです。飼われているのかどうかは分からないけれど、兎に角犬じゃないです。
「あんたまさか……………」
このままだと色々暁光さんや鶴さんが私を守る為に色々考えてくれた事が無駄になってしまう。
「えっと、さようなら。」
「あ!!」
私はすぐにその場から走って逃げた。余計に怪しそうだけれど、口を滑らせるよりは良いと思う。
怖いけれど、今は暁光さんを頼ろう。
「暁光さん!!」
私が暁光さんの名前を呼ぶと、何処からか凄まじい足音が聞こえて来た。
「つぅうううるぁあぁああああるぁぁぁあああああああああああ!!!」
「!?」
私つるぁるぁなんて名前じゃないんですが。
暁光さんが目の前に走って来ると、暁光さんはすぐに私の事を抱き上げた。
「お前無事か!?」
「はい、大丈夫です。」
「そうか、良か………………」
良かったと言おうとしたんだと思うけど、私の顔を見て凄い顔をした。何だろう、物凄い悪寒がする。
「氷柱…………」
「は、はい。」
「お前何で顔、左頬赤くなってんだよ。」
そう言われて少し考えた。顔が赤い理由、多分さっき白鳥さんに思い切り叩かれたのが原因だと思うけど、それを暁光さんに伝えたら後が怖い。
「えっと、転んでぶつけました。」
「本当か?」
「本当です。」
嘘ですが。
私の言葉を信じてくれたのか、暁光さんは溜め息を吐いてそれ以上追及して来なかった。良かった、諦めてくれた。
「ってと、雀と鶴探して帰るか。」
「多分鶴さんは私を探してると思います。えっと、後雀さんはさっきお仕事に。」
「あ?雀なら館にいたぞ?」
「え?」
「ってかさっき会った。」
じゃあさっきの雀さんの声は聞き間違えとかじゃなかったんだ。
暁光さんは私を抱えたまま走り出した。
「雀!!鶴!!何処だ!?」
「雀さーん、鶴さーん。」
二人を探していると突然何処からか白い綺麗な羽が沢山落ちて来た。そう思った瞬間、当然眠くなった。
「氷柱?」
「な、何だろう、眠く、な………………」
私は意識を失った。
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