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一章 目覚めた死神姫
episode9 踏まれた地雷
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1日目は無事(?)終わり、2日目の朝
「白雪ちゃん。あの時ノヴァと何してたの…?」
「えっ?」
あの後、聞くに聞けなかったレオンは、翌日の今日に恐る恐る白雪に尋ねたが、聞かれた白雪の頬が赤く染まるのを見て目が死んでいた。
「な、なにもなかったですわ!」
「いや、あったよね?!なんてわかりやすい反応してんの!なに?ですわって…」
「くっ」
「いや、『くっ』じゃないから!」……で、何があったの?」
「……黙秘」
「気になるじゃん!そこまで言えないことをしたの!?」
「……ノーコメントで」
「白雪ちゃぁぁぁん?!」
その時、丁度馬車が学園に着いたので、ドアを開けると風のように白雪は消えていった。
「ノヴァを問い詰めるしかないか…」
この時、1人のハイエルフがくしゃみをしたとかしないとか。
......................................................
(レオンに秘密にしたのは別に理由がある訳でもないんですけどねぇ。ただ簡単に説明してしまうより、その方が面白いと思っただけですよ~)
と、ろくでもないことを考えている白雪の背後に不意に気配が迫る。
「!」
余計なことを考えて周りの注意を怠っていた白雪は、慌ててバッと後ろを振り向くが、そこに居たのは3人の貴族の令嬢達だった。
「ちょっとそこの貴方!」
「……」
「貴方よ!!」
真ん中に立つ令嬢が指を指す方向はこっち。つまり白雪の方だ。自分の後に人がいるのか?とキョロキョロと首を動かす白雪に令嬢が声を張り上げる。
「私ですか?…なんです?」
「はぁ?ちょっとあなた!わたくしに対する礼儀がなってないんじゃなくって?!わたくしはシストリエ公爵令嬢なのよ?!」
顔を真っ赤にして怒ったあと、ふふんと(残念な)胸を張るシストリエ公爵令嬢とか言う少女。
(すごい。見事なほど真っ平ら…)
こっちを見ている公爵令嬢の胸を見て密かに感動している白雪のことをどう思ったのか、ニンマリと口の端をあげる。
「ふん!まぁ、あなた如きが話せる相手ではないでしょうし?戸惑うのも無理はないわ!」
「そうですわ!サラ様の言う通りです!」
「貴方、お優しいサラ様に感謝なさい!」
「……」
廊下での出来事だったので、近くにいた人がなんだなんだと集まってくる。Sクラスの前だったので、この場にいるの殆どSクラスの人達だ。
(……馬鹿なんですかね?え、私の服装とか、クラスとかで私の地位とかわかんないものなんですか…?もしかしてクラスさえ調べずに私に突っかかりに来たんですかね…。
えーどうしよう…、面倒臭いな。)
初めに高貴な方と紹介されている白雪に突っかかるサラと呼ばれた少女とその取り巻きにSクラスの面々はハラハラしているが、身分が下なのだろうか、誰も止めない。
「ちょっと聞いてますの?!どうせ、この学園にもまぐれではいったんでしょう?あんたなんかこの国のパーティや夜会で見たことないもの。親は誰なのよ!言ってみなさいよ!!」
「……」
言い出した手前、止まらなくなったサラが白雪に詰め寄る。取り巻きの2人も揃ってはやし立てた。
「言えないみたいでしてよ?捨てられたんじゃないかしらぁ?クスクス」
「いやねぇ。親がいない女なんて、ろくに育つはずがないわ!それとも、親が良くなかったからこの女が無礼なのではなくてぇ?」
「……」
(親…親…親、ですか。お母様やお父様を馬鹿にするんですねぇ…。2人を奪ったのは人間の癖に)
ブワッと白雪から殺気が溢れ出す。先程まで威勢よく白雪に詰め寄っていた3人はその濃密な殺気に腰を抜かして尻もちをついてへたりこんでいた。
「へ……?」
「良くない、良くないですね。お母様とお父様を馬鹿にするのはやめてくれますかぁ?
…私、間違って殺してしまいそうなので」
ニコリと完璧な笑みを浮かべているが、目は笑っていない。
「ひぃっ」
「ば、化け物っ…」
「た、助け…!」
その姿にさらに怒りが増した。
(私達が同じことを言ったら、人間達は愉悦に顔を歪めて笑ってましたけどね)
「あぁ、ダメです。……我慢出来ない」
その瞬間、白雪は空間魔法にしまっていた薔薇の彫刻が施された美しい純白の剣を取り出すと、3人に向けて振りかぶった。
「……邪魔しないでください」
カタカタと純白の剣が揺れる。後5センチほどで届きそうなところで首に突きつけている剣先。白雪の細い腕を抑えているのは、レオン。そして、ノヴァによって令嬢たちの前に透明なシールドが張ってあった。
「ダメだよ。白雪ちゃん」
「そうだよ。そんな事したらオルガに合わせる顔がなくなっちゃうんじゃない?」
「オルガ……」
あの時、自分のそばにいてくれた優しい黒髪の鬼人を思い出して、白雪は剣を亜空間にしまった。
「離して。今日はもう帰ります」
緩んだレオンの拘束からするりと抜け出した白雪は、まだ恐怖した目でこっちを見ている3人を侮蔑の目で見ると、窓からバサりと出ていった。
「はぁ。僕が追いかけてくる」
「そう。ああ、くれぐれも何かしないようにね?」
「…何かしたのはノヴァだろ?」
綺麗なハイエルフの意味深な笑顔を最後に、窓から白雪を追って行った。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
書き忘れてすみません!
今日から7時と6時投稿になりました!
また、間に合いそうになかったら1日に1投稿になるかもしれません…(汗)
「白雪ちゃん。あの時ノヴァと何してたの…?」
「えっ?」
あの後、聞くに聞けなかったレオンは、翌日の今日に恐る恐る白雪に尋ねたが、聞かれた白雪の頬が赤く染まるのを見て目が死んでいた。
「な、なにもなかったですわ!」
「いや、あったよね?!なんてわかりやすい反応してんの!なに?ですわって…」
「くっ」
「いや、『くっ』じゃないから!」……で、何があったの?」
「……黙秘」
「気になるじゃん!そこまで言えないことをしたの!?」
「……ノーコメントで」
「白雪ちゃぁぁぁん?!」
その時、丁度馬車が学園に着いたので、ドアを開けると風のように白雪は消えていった。
「ノヴァを問い詰めるしかないか…」
この時、1人のハイエルフがくしゃみをしたとかしないとか。
......................................................
(レオンに秘密にしたのは別に理由がある訳でもないんですけどねぇ。ただ簡単に説明してしまうより、その方が面白いと思っただけですよ~)
と、ろくでもないことを考えている白雪の背後に不意に気配が迫る。
「!」
余計なことを考えて周りの注意を怠っていた白雪は、慌ててバッと後ろを振り向くが、そこに居たのは3人の貴族の令嬢達だった。
「ちょっとそこの貴方!」
「……」
「貴方よ!!」
真ん中に立つ令嬢が指を指す方向はこっち。つまり白雪の方だ。自分の後に人がいるのか?とキョロキョロと首を動かす白雪に令嬢が声を張り上げる。
「私ですか?…なんです?」
「はぁ?ちょっとあなた!わたくしに対する礼儀がなってないんじゃなくって?!わたくしはシストリエ公爵令嬢なのよ?!」
顔を真っ赤にして怒ったあと、ふふんと(残念な)胸を張るシストリエ公爵令嬢とか言う少女。
(すごい。見事なほど真っ平ら…)
こっちを見ている公爵令嬢の胸を見て密かに感動している白雪のことをどう思ったのか、ニンマリと口の端をあげる。
「ふん!まぁ、あなた如きが話せる相手ではないでしょうし?戸惑うのも無理はないわ!」
「そうですわ!サラ様の言う通りです!」
「貴方、お優しいサラ様に感謝なさい!」
「……」
廊下での出来事だったので、近くにいた人がなんだなんだと集まってくる。Sクラスの前だったので、この場にいるの殆どSクラスの人達だ。
(……馬鹿なんですかね?え、私の服装とか、クラスとかで私の地位とかわかんないものなんですか…?もしかしてクラスさえ調べずに私に突っかかりに来たんですかね…。
えーどうしよう…、面倒臭いな。)
初めに高貴な方と紹介されている白雪に突っかかるサラと呼ばれた少女とその取り巻きにSクラスの面々はハラハラしているが、身分が下なのだろうか、誰も止めない。
「ちょっと聞いてますの?!どうせ、この学園にもまぐれではいったんでしょう?あんたなんかこの国のパーティや夜会で見たことないもの。親は誰なのよ!言ってみなさいよ!!」
「……」
言い出した手前、止まらなくなったサラが白雪に詰め寄る。取り巻きの2人も揃ってはやし立てた。
「言えないみたいでしてよ?捨てられたんじゃないかしらぁ?クスクス」
「いやねぇ。親がいない女なんて、ろくに育つはずがないわ!それとも、親が良くなかったからこの女が無礼なのではなくてぇ?」
「……」
(親…親…親、ですか。お母様やお父様を馬鹿にするんですねぇ…。2人を奪ったのは人間の癖に)
ブワッと白雪から殺気が溢れ出す。先程まで威勢よく白雪に詰め寄っていた3人はその濃密な殺気に腰を抜かして尻もちをついてへたりこんでいた。
「へ……?」
「良くない、良くないですね。お母様とお父様を馬鹿にするのはやめてくれますかぁ?
…私、間違って殺してしまいそうなので」
ニコリと完璧な笑みを浮かべているが、目は笑っていない。
「ひぃっ」
「ば、化け物っ…」
「た、助け…!」
その姿にさらに怒りが増した。
(私達が同じことを言ったら、人間達は愉悦に顔を歪めて笑ってましたけどね)
「あぁ、ダメです。……我慢出来ない」
その瞬間、白雪は空間魔法にしまっていた薔薇の彫刻が施された美しい純白の剣を取り出すと、3人に向けて振りかぶった。
「……邪魔しないでください」
カタカタと純白の剣が揺れる。後5センチほどで届きそうなところで首に突きつけている剣先。白雪の細い腕を抑えているのは、レオン。そして、ノヴァによって令嬢たちの前に透明なシールドが張ってあった。
「ダメだよ。白雪ちゃん」
「そうだよ。そんな事したらオルガに合わせる顔がなくなっちゃうんじゃない?」
「オルガ……」
あの時、自分のそばにいてくれた優しい黒髪の鬼人を思い出して、白雪は剣を亜空間にしまった。
「離して。今日はもう帰ります」
緩んだレオンの拘束からするりと抜け出した白雪は、まだ恐怖した目でこっちを見ている3人を侮蔑の目で見ると、窓からバサりと出ていった。
「はぁ。僕が追いかけてくる」
「そう。ああ、くれぐれも何かしないようにね?」
「…何かしたのはノヴァだろ?」
綺麗なハイエルフの意味深な笑顔を最後に、窓から白雪を追って行った。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
書き忘れてすみません!
今日から7時と6時投稿になりました!
また、間に合いそうになかったら1日に1投稿になるかもしれません…(汗)
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