二人暮らし

レイティア

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少年の正体と約束

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「…すまない…やはり思い出せない…
すまないが、君の事、そして約束を教えてはくれないか?」
「…」
「その…何も知らないで君を抱きたくはない
だが…その…俺も好意的では…ある…」
「!!本当?!」
「あ、あぁ
だから、君の事と約束を教えてくれ」
「わかった

我はかや
悟がつけてくれたのだ!
思い出せないか?」
 
かや…?
かや…かや…茅?

「え?まさか…狐の茅か?!」
「!!思い出したのだな!」
「な…」

茅…確かにそれは知っている
昔、裏山で見つけた薄汚れ怪我をしていた子狐がいた
それが茅だ
手当をして森に返したが、翌日も、その翌日も、森に入ると必ず何処からかやってきてずっとついてきた
あんまりに懐いてくれるものだから、茅色にちなんで茅と名付けた

ちなみに、茅色を知っていたのは、祖父が亡くなった祖母が初めて作ってくれたと言う着物を大事にしており、それが茅色で、よくその話を聞いていたからだ

似てるなぁ…なんて思って名付けた
だが…

「茅は…狐だったはずじゃ…」
「?我は狐だぞ?
だが、すでに普通の狐ではない」
「は?」
「何を驚いている?
我は狐だった
狐の寿命は十年ほどだ
それでも我は長生きしたのだ!
ずっと悟が帰ってくるのを待っていた
だが…やはり天命には逆らえなかったのだ…」
「…茅…」
「でも!そのおかげで、我は人の姿を取れるようになった
こうして、目合まぐわえるのだ」

茅はにっこりと笑った

「茅…」
「?ようやく抱く気になったのか?」

茅を押し倒すと、茅は楽しげに聞いてくる

「あぁ」
「フフフ
やっとお嫁さんにしてもらえるのだな」
「…そうだな」

人と狐、それも幽霊の狐と結婚などできるわけがない
しかし…茅からの好意が嬉しい事も、茅が可愛いと、愛おしいと思うこの気持ちも嘘ではない

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