不思議な夢を見ました〜未来が怖いので王子から逃げようと思ったのですが…

レイティア

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不思議な夢

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『違うのです‼︎私はただフィス様のことを思ってっ!』
『黙れ!私のため?違うな
お前は私の婚約者である事を笠にきて、人を傷つける悪女だ!』
『そんなっ!』

フィス様はピンクのふわふわの髪をした、大きな青い眼の少女の腰を抱き、立派に巻き上げられた黒い髪に釣り上がった紅い眼をした令嬢を睨みつけています

睨みつけられた黒髪の少女が私であると、何故か確信しました

その瞬間私は暗闇に落ちたような感覚に包まれ、周囲の暗闇に沢山の映像が浮かび上がります

『あら、いましたの?
気付きませんでしたわ』

小馬鹿にしたように笑う私は、転んだのか、転ばされたのか、泣いている『ヒロイン』を上から見下しています

また別の映像には

『ふふふ、平民上がりの貴女には教科書なんて読めないでしょ?クスクス』

ビリビリに破かれた教科書の前で呆然とへたり込む『ヒロイン』を笑っています

『お願いします!ペンダントを返してください‼︎
あれは、母の形見なんです…』

そう言って泣き崩れる『ヒロイン』に私は笑い

『あら、ごめんなさいね
あんな汚い物、ゴミだと思って捨ててしまったわ』

クスクス取り巻きの令嬢達と笑う私

『ヒロイン』は絶望したように呆然としています

『ヒロイン』に、物を隠す、壊す、汚れた水をかける、果てには男を使い暴力をさようとしたり、強姦させようとすらする私

そして最後は、『どのルート』でも私は断罪され、死刑、よくて追放となりました

『お前など、王家の婚約者に、いや、貴族として、人として価値のない毒花だ!』

そう、フィス様の言葉に私は飛び起きました

夢の詳細は忘れてしまったけれど、ただ一つ

『どのルートでもヒロインを虐めて悪役令嬢は断罪される、それが乙女ゲーム』

ただその一言が頭からこびりついて離れません

そして、私は『悪役令嬢』なのだと…理解しました

理解した私は泣いてしまいました

私には『王子の婚約者』と言う価値すら許されない…と
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