不思議な夢を見ました〜未来が怖いので王子から逃げようと思ったのですが…

レイティア

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学園とヒロイン

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入学式、公爵令嬢である私は1年生の最前列に座っています

壇上ではフィス様が祝辞を述べられています

ふとフィス様と目が合い、微笑まれた気がしました

勘違いだと思いますが、私は頬が熱くなるのを感じます

きっと今の私は真っ赤になっているでしょう

私は下を向く事で隠しました

それからは何名かの先生方と学園長先生からの祝辞を頂き、私達の入学式は終わりました


教室へ移動すると、一人の令嬢に目が止まりました

ピンクのふわふわの髪、大きな青い瞳をした可愛らしい女性

そう、夢で見た『ヒロイン』です

何故か、夢の詳細は忘れてしまったのに、それだけはハッキリとわかりました

彼女の名前はリリン・ニーイア様

ニーイア男爵家に最近入られた庶子だそうです

私は彼女に関わらないようにしようと思いました

もしかしたら、彼女に関わらなければ、断罪されないかもしれない…そんな淡い期待を持ってしまったのです


ですが、神様はそんな事を許してはくださらないようです


「きゃぁ!ご、ごめんなさい…私…そんなつもりじゃ、なかったんです…」

怯えたように私を見上げ、涙ぐむニーイア様

ただ歩いていた私の前にいきなり倒れられ、涙声でそうおっしゃいました

ですがそんな事、騒ぎを聞き教室から顔を覗かせた方々には分かりません

皆様の目には私が『悪役』に見えているようです

「大丈夫ですか?
いきなり転ばれて驚きました
お気をつけてくださいね」

出来るだけ穏やかに微笑み言いましたが

「はぃ…本当にすみません、でした…」

まるで涙を堪えるようにして私の前から去って行きました

ですがその目元が一瞬私を睨みつけたのを私は見てしまいました

私はため息を飲み込み、書庫へと向かいます

断罪され、追放されてもいいように、最近は薬学を学んでいます

私は屋敷から通っているので、帰りの馬車が来るまで本を読み、正門へと向かいます

帰ってからは自室で借りた本を読みます

最近では食事も部屋で取り、お義母様と顔を合わせる事はほとんどありません

だって…あの言葉が今も私の心に突き刺さっているから
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