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初心
変
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「はぁぁぁぁあ」
「琴乃さん、可愛かったな」
部屋の枕に顔をうずめながら言った。
「でも話せなかったし、連絡先知らないし」
そうなのだ。僕は話が盛り上がったり連絡先、SNSを交換した訳でもない。
近くに座ったり、小さく拍手されただけだ。
でも僕からしたらそれだけでも嬉しい。大きな第一歩だ。
照にRAINを送る
「ありがとう」
「?」
「どした?」
「あ、分かった」
何が分かったんだ?もしかして琴乃さんのことが好きなのがバレたのか?
僕が琴乃さんのことを好きなのは誰にも言っていない。
少しドキドキしながら返信を待った。
「琴乃だろ?」
バレてる。
なんでだ?照には全部バレちゃうのか?もしかしたら皆にバラされてるかもしれないどうしよう。
そう思い誰もいないのに布団に隠れた。
すると返信がきた。
「バレバレだよ笑いつもめっちゃ見てるじゃん笑」
まじか…やってしまった…
絶対にバレてないと思っていた…
「そんな分かりやすかった?」
「だって翔太って基本下向いてるのに珍しく前向いてんなーって思ったら視線の先が琴音だったからさ」
「あと今日ずっとニヤニヤしてたし」
なんだって?
「え、まじ?」
「うん、見たことないくらいニヤニヤしてた」
「分かりやすなと思ったわ笑」
はぁ…絶対にバレないと思ってたのに…なんでだ…
待てよ
ずっとニヤニヤしてたってことはもしかしたら琴乃さんに引かれたかもしれない…?
もしかしたら僕がずっとニヤニヤしてたから話しかけられなかったのか?
やらかした。
「え、琴乃さん引いてた?」
「いや?それはわかんないけど。聞いてみる?」
照が琴乃のRAINを知ってることに少し胸が締め付けられた気がする。
まあ、そりゃ知ってるか。
だから今日誘えたのか。
「いや、いいよ」
「おやすみ」
そう言って僕は寝た。
いや、寝れない。
琴乃さんのことしか考えられない。
琴乃さんで頭がいっぱいすぎてもうだめだ。
だがいつの間にか朝になっていた。
スマホを見るとMinstaのフォローとDMがきていた。
「なんでこんな時間に」
遅刻しそうだったので見ずにすぐ準備をした。
階段を降りたタイミングで電車が来た。
ギリギリセーフ。
今日は席が空いてたので座れた
とりあえずゲームにログインするか
「あ、あの…」
聞いたことのある声と見慣れた制服に嗅いだことのある匂い。
ゆっくりと見上げるとそこには琴乃さんがいた。
僕は焦ってしまった。
「あ、こ、こ、こ、琴乃さん!?!?!?」
「あ、ご、ごめん脅かして…」
「あ、い、い、いや、そ、その、」
絶対に引かれた。
もう無理だおしまいだ。
「Minstaフォローしたんだけど見た?」
Minsta?こ、琴乃さんが俺もMinsta をフォローした?
やばい やばい やばい
「あ、ほんと?見てみる」
冷静を装っているが手が有り得ないくらい震えている。
「あ、ほんとだきてた」
「ごめんごめん僕あんまMinsta見ないからさ」
「あ、そうなんだ。昨日一緒にボーリング行ったらフォローしとこうとおもって」
嬉しい ありがとうありがとう
だがよく見るときていたはずのDMが消えていた。
だがそんなこと気にすることができないくらい嬉しかったので気にしなかった。
「琴乃さん、可愛かったな」
部屋の枕に顔をうずめながら言った。
「でも話せなかったし、連絡先知らないし」
そうなのだ。僕は話が盛り上がったり連絡先、SNSを交換した訳でもない。
近くに座ったり、小さく拍手されただけだ。
でも僕からしたらそれだけでも嬉しい。大きな第一歩だ。
照にRAINを送る
「ありがとう」
「?」
「どした?」
「あ、分かった」
何が分かったんだ?もしかして琴乃さんのことが好きなのがバレたのか?
僕が琴乃さんのことを好きなのは誰にも言っていない。
少しドキドキしながら返信を待った。
「琴乃だろ?」
バレてる。
なんでだ?照には全部バレちゃうのか?もしかしたら皆にバラされてるかもしれないどうしよう。
そう思い誰もいないのに布団に隠れた。
すると返信がきた。
「バレバレだよ笑いつもめっちゃ見てるじゃん笑」
まじか…やってしまった…
絶対にバレてないと思っていた…
「そんな分かりやすかった?」
「だって翔太って基本下向いてるのに珍しく前向いてんなーって思ったら視線の先が琴音だったからさ」
「あと今日ずっとニヤニヤしてたし」
なんだって?
「え、まじ?」
「うん、見たことないくらいニヤニヤしてた」
「分かりやすなと思ったわ笑」
はぁ…絶対にバレないと思ってたのに…なんでだ…
待てよ
ずっとニヤニヤしてたってことはもしかしたら琴乃さんに引かれたかもしれない…?
もしかしたら僕がずっとニヤニヤしてたから話しかけられなかったのか?
やらかした。
「え、琴乃さん引いてた?」
「いや?それはわかんないけど。聞いてみる?」
照が琴乃のRAINを知ってることに少し胸が締め付けられた気がする。
まあ、そりゃ知ってるか。
だから今日誘えたのか。
「いや、いいよ」
「おやすみ」
そう言って僕は寝た。
いや、寝れない。
琴乃さんのことしか考えられない。
琴乃さんで頭がいっぱいすぎてもうだめだ。
だがいつの間にか朝になっていた。
スマホを見るとMinstaのフォローとDMがきていた。
「なんでこんな時間に」
遅刻しそうだったので見ずにすぐ準備をした。
階段を降りたタイミングで電車が来た。
ギリギリセーフ。
今日は席が空いてたので座れた
とりあえずゲームにログインするか
「あ、あの…」
聞いたことのある声と見慣れた制服に嗅いだことのある匂い。
ゆっくりと見上げるとそこには琴乃さんがいた。
僕は焦ってしまった。
「あ、こ、こ、こ、琴乃さん!?!?!?」
「あ、ご、ごめん脅かして…」
「あ、い、い、いや、そ、その、」
絶対に引かれた。
もう無理だおしまいだ。
「Minstaフォローしたんだけど見た?」
Minsta?こ、琴乃さんが俺もMinsta をフォローした?
やばい やばい やばい
「あ、ほんと?見てみる」
冷静を装っているが手が有り得ないくらい震えている。
「あ、ほんとだきてた」
「ごめんごめん僕あんまMinsta見ないからさ」
「あ、そうなんだ。昨日一緒にボーリング行ったらフォローしとこうとおもって」
嬉しい ありがとうありがとう
だがよく見るときていたはずのDMが消えていた。
だがそんなこと気にすることができないくらい嬉しかったので気にしなかった。
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