シンデレラに生まれ変わったけどザマァの未来が楽しみすぎて人生楽しい

もも苺

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 仮面舞踏会会場に到着した私は、恐る恐るだが、出来るだけ優雅に会場に入っていった。
 眩く光る大粒のシャンデリアに照らされる会場はとても美しく感激した。初めてこんなに豪華で煌びやかな世界に入ったのだ、少し怖気付いたが胸を張ってダンスホールに入ろうとした。

 「ご令嬢、招待状を。」

 ダンスホールの入り口で執事がそう言い私はハッとした。そうだ、招待状が無いのに入れるわけがないんだわ…。私が戸惑っていると後ろから声がした。

 「ああ、遅れてすまなかった。こちらは私の連れだ。これが招待状だ。」

 男はそう言うと、私をダンスホールへとエスコートした。

(この方、仮面を付けているから私を知り合いと間違えているのだわ…!なんとか訂正しなくては。)

 「あ、あの…。恐らく私をお連れの方と間違えています…。」

 私が告げると男はニコリと笑った。

 「…君、僕が助けなかったら警備に捕まっているところだったよ。」

 (?!?!気づいていた?!)

 「ところでさ、招待状もないのにどうやってここまで入れたの?ここは王宮なんだけど?」

 (ここが王宮?!どうゆう事?コリン達が馬に場所を説明して連れてきてもらったから分からなかったわ…)

「………。」

 私がパニックになっていると男は無言で考え込んでいた。

 「ちょっと君、怪しいからこっちに来てもらうよ。」

そのまま男にダンスホールから応接間の様な場所に連れて来られた。

(まずいわ。知らなかったとはいえ王宮に無断で入ってしまったんだもの…。牢屋に連れて行かれるんじゃないかしら。こんな事なら物語通りにするんだったわ。)

 私は好奇心で来たことを後悔した。コリン達は悪くない。動物が人間界のルールを知っているわけがないのだ。
 この応接間に入って紅茶が出されてから、ずっと男は無言でこちらを見ている。

 「……。興味深いね。君には色々聞きたいことがあるが、取り敢えずお互いに仮面を取ろうではないか。」

 男はそう言うと、仮面を外し始めたので私も仮面を解いた。
 男を見ると驚きに目を見開いた美しいブルーの瞳。ふわふわとした金髪の髪に造形の美しい顔が露わになった。

(っ?!なんて美しい方なの!)

そして何故か恥ずかしそうに顔を赤らめる彼を見て不思議に思った。

「……君は…名はなんという?」
 「エラと申します。貴方は?」
 「アランだ。君は特殊な魔法を持っていないか?いまから鑑定士がくるからここで待っていて貰う。」

  (もしかして、動物と話せる事かしら?外の世界に出してもらえなかったから他の人がどんな魔法を使うとか知らなかったし、これが特殊かどうかも分からなかったわ。)

 「分かりました。」

私はしばらくアラン様と2人きりで鑑定士を待つこととなった。


 
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