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しおりを挟む鑑定士はすぐにやって来て私の魔力や能力を鑑定した。
「…これは…。魔力量も多いですがそれより、能力の『動物との意思疎通』と属性の『主人公』『転生者』というのは初めて拝見しました。」
鑑定士は意味が分かっていないのか不思議そうに私の事を観察している。
「鑑定ありがとう。もう下がってよい。」
「畏まりました。失礼致します、アラン王太子殿下。」
(アラン王太子殿下?!?!アラン様はもしかして王子様なの?!)
私は鑑定士の発言に驚きを隠せなかった。鑑定士が出ていきまた2人きりになった。
「ああ、僕はこの国の王子だ。そんなに驚いているとは。僕の顔を知らない貴族がこの国にまだいたのか。」
「失礼致しました。王太子殿下と気付かずご無礼をお許しください…。」
深々とお辞儀をするとアラン王子は顔をずいっと近づけてきた。
「本当に君は面白いね。それで?君の事を洗いざらい話してもらうよ。転生者というのは?動物と話せるのかい?」
王子の圧に負けて私は洗いざらい全てを話した。前世を思い出した事。シンデレラの物語の話。動物と会話ができる事。全部話し終えると王子は信じがたいというような顔で私を見ていた。
「話してくれてありがとう。しかし信じがたい話だ。この世界が物語の中だなんて…。」
私は信じてもらえなくて当たり前だと思う。普通に考えたら頭がおかしくなった人の戯言だとか、王子に近ずくための虚言だと思うだろう。しかし彼は唖然としているが何故だか信じている様子だ。
「君が秘密を話してくれたから僕も秘密を話そう。僕の魔法の能力は人の心が聞こえる能力だ。だから君が嘘を言っていないのが分かる。」
(え?!はっ?心が読める?)
私は動揺したが王子が私が言ったことを信じてくれたのが何故か納得した。
「それに…。僕は君を気に入った。これまでこの能力のせいで女性を好きになれなかった。近寄ってくる女性は僕の妃の座を狙い醜い争いを広げていたし、聞こえて来る声は欲に塗れていて吐き気がするほどだったんだ。」
なるほどだから王子は婚期が遅れて花嫁選びのパーティを開かざるを得ないのね。
「そうだ。だが、その必要は無くなった。」
「あっ、心の声聞こえてましたよね…。」
私は考えていたことの返答が来て焦った。
「すまない、君にはこの僕の能力に慣れてもらう。僕の妃になってくれ。」
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