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49撤収
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「実際に見るのは、結構えげつないですね。こんなことをしないと、私たちが不老不死から解放されないかと思うと、嫌になります」
不老不死の文様が消える瞬間をばっちりと監視カメラ越しに確認した実乃梨がつぶやく。本当に婚約者は不老不死だったようだ。永徳に処女を奪われた瞬間、紋様が一瞬輝き、その後、消えてなくなった。相沢も同様で、下腹部の紋様が男に犯されてなくなった。
「実乃梨さんって、真面目な顔して変態だったのね。嫌になると言っている割に、顔を赤くして、食い入るように行為を見ているのは、どうしてかしら?」
和音が、実乃梨が顔を赤らめている様子をからかう。和音の言葉に、実乃梨は首をかしげる。
「和音こそ、こんな状況を作り出して、平然と画面越しに行為を見ているのですから、人のことを言えないと思いますけど」
「ずいぶんと偉そうなことを言うじゃない。それで、この状況に何も文句を言わないということは、本当に、不老不死の彼女たちの行く末を私と一緒に見守ってくれるということでいいの?」
「そのつもりで今日、私はこの場にいるつもりです。和音が私のことが気に入らなくなって、相沢や他の不老不死の彼女たちのもとに私を放り込む、なんて真似はしないことを祈ります。そうでないと、私は和音を殺してしまうかもしれません」
もし、和音がそんなことをするならば、実乃梨は和音を殺すつもりだった。今まで長い間生きてきて、殺人などしたことはない。しかし、いざ男たちにやられる相沢たちを見て、男たちにヤラレるくらいなら、人を殺してしまう方がましだと実乃梨は思った。
「私が不老不死なことはわかっているのに、どうやって、私を殺すというの?」
実乃梨の言葉を冗談だと笑い飛ばすことが和音にはできなかった。真剣にモニター越しに彼らの行為を見つめている彼女の表情は、頬は赤くなってはいたが、その表情は驚くほど無表情だった。男女の行為を見ているにも関わらず、興奮したような色が見られなかった。
「そうですねえ。現状、和音が不老不死の女性たちにやっていることをしないと、殺せないから……」
平然と和音のことを殺すと口にする実乃梨に、和音は、すでに何人もの不老不死の女性の殺害を企てたはずなのに、目の前の女性に恐怖を抱く。
「ブーブー」
「……。もしもし」
実乃梨に対する恐怖を感じた矢先、和音の携帯が着信を告げる。相手は誰か確認すると、一度深呼吸をして、気を落ち着かせて電話に出る。実乃梨は電話に出た和音をじっと見つめている。
「そうそう、いつものようにきれいに掃除して頂戴。もちろん、私がいる監視室の掃除も念入りにね。わかっているわ。私と男たちはビルから出ていくわ。それじゃあ、よろしく」
電話を手短に済ませた和音は、じっと自分を見つめる実乃梨の視線に耐え切れず、口を開く。
「そんなに私をじっと見つめて、私を殺す算段でも考えていたのかしら?」
「いえ、それも少しは考えましたが、電話の相手は誰なのかを考えていました。電話の相手は、今回の件の証拠隠滅を図るための清掃員、とでも言ったところでしょうか?」
「妙なところで勘がいいのね。そうよ、いつも頼んでいる、私が抱えている清掃会社の社員がこっちにくる時間なの」
相手からの声は聞こえなかったが、実乃梨の予想は当たっていたようだ。それにしても、和音が主導の不老不死連続殺人事件は、予想以上に共犯者が多いようだ。実乃梨の知る限り、女性を犯す男、清掃業者が和音の起こしている事件に加担している。
「男とか、今から来るあいつらについて聞きたそうにしているけど、それは今じゃないわ。さっさと撤収しましょう」
実乃梨と和音は、永徳たちの部屋の様子を改めて確認することにした。
不老不死の文様が消える瞬間をばっちりと監視カメラ越しに確認した実乃梨がつぶやく。本当に婚約者は不老不死だったようだ。永徳に処女を奪われた瞬間、紋様が一瞬輝き、その後、消えてなくなった。相沢も同様で、下腹部の紋様が男に犯されてなくなった。
「実乃梨さんって、真面目な顔して変態だったのね。嫌になると言っている割に、顔を赤くして、食い入るように行為を見ているのは、どうしてかしら?」
和音が、実乃梨が顔を赤らめている様子をからかう。和音の言葉に、実乃梨は首をかしげる。
「和音こそ、こんな状況を作り出して、平然と画面越しに行為を見ているのですから、人のことを言えないと思いますけど」
「ずいぶんと偉そうなことを言うじゃない。それで、この状況に何も文句を言わないということは、本当に、不老不死の彼女たちの行く末を私と一緒に見守ってくれるということでいいの?」
「そのつもりで今日、私はこの場にいるつもりです。和音が私のことが気に入らなくなって、相沢や他の不老不死の彼女たちのもとに私を放り込む、なんて真似はしないことを祈ります。そうでないと、私は和音を殺してしまうかもしれません」
もし、和音がそんなことをするならば、実乃梨は和音を殺すつもりだった。今まで長い間生きてきて、殺人などしたことはない。しかし、いざ男たちにやられる相沢たちを見て、男たちにヤラレるくらいなら、人を殺してしまう方がましだと実乃梨は思った。
「私が不老不死なことはわかっているのに、どうやって、私を殺すというの?」
実乃梨の言葉を冗談だと笑い飛ばすことが和音にはできなかった。真剣にモニター越しに彼らの行為を見つめている彼女の表情は、頬は赤くなってはいたが、その表情は驚くほど無表情だった。男女の行為を見ているにも関わらず、興奮したような色が見られなかった。
「そうですねえ。現状、和音が不老不死の女性たちにやっていることをしないと、殺せないから……」
平然と和音のことを殺すと口にする実乃梨に、和音は、すでに何人もの不老不死の女性の殺害を企てたはずなのに、目の前の女性に恐怖を抱く。
「ブーブー」
「……。もしもし」
実乃梨に対する恐怖を感じた矢先、和音の携帯が着信を告げる。相手は誰か確認すると、一度深呼吸をして、気を落ち着かせて電話に出る。実乃梨は電話に出た和音をじっと見つめている。
「そうそう、いつものようにきれいに掃除して頂戴。もちろん、私がいる監視室の掃除も念入りにね。わかっているわ。私と男たちはビルから出ていくわ。それじゃあ、よろしく」
電話を手短に済ませた和音は、じっと自分を見つめる実乃梨の視線に耐え切れず、口を開く。
「そんなに私をじっと見つめて、私を殺す算段でも考えていたのかしら?」
「いえ、それも少しは考えましたが、電話の相手は誰なのかを考えていました。電話の相手は、今回の件の証拠隠滅を図るための清掃員、とでも言ったところでしょうか?」
「妙なところで勘がいいのね。そうよ、いつも頼んでいる、私が抱えている清掃会社の社員がこっちにくる時間なの」
相手からの声は聞こえなかったが、実乃梨の予想は当たっていたようだ。それにしても、和音が主導の不老不死連続殺人事件は、予想以上に共犯者が多いようだ。実乃梨の知る限り、女性を犯す男、清掃業者が和音の起こしている事件に加担している。
「男とか、今から来るあいつらについて聞きたそうにしているけど、それは今じゃないわ。さっさと撤収しましょう」
実乃梨と和音は、永徳たちの部屋の様子を改めて確認することにした。
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