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続編~中学校編②~
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楽しみにしていた夜の星の観察会は、残念ながら中止になってしまった。自然学習前に見た天気予報では、二泊三日すべて晴れだという予報が出ていた。それなのに、昨日の快晴とは打って変わり、昼は曇り空で、夜には雨が降り始めた。
雨が降ってしまっては、星を見ることはできない。星を見ることが中止になり、オレたちは、早々に自分たちが泊まる部屋に戻ることになった。
「こうたろう。そんなに星が見たかったのか。」
「いや、オレは別に星が見たかったわけじゃなくて。」
「それならなんで、そこまで落ち込むんだ。」
同じ部屋になった男子たちが、口々にオレの様子を心配してくれた。オレは、今悩んでいることを彼らに打ち明けるべきか迷っていた。
「どうせ、別府えにしのことだろ。それか、ちかげのことか。こいつの頭は今、この二人のことで頭がいっぱいなんだよ。気にするな。贅沢な悩みでも抱えてるんだろ。」
そんなオレの様子を見ても、心配せず、呆れた表情を浮かべている男子がいた。オレと一緒のグループになった男子だ。オレと仲が良かったと思ったのだが、オレの思い過ごしだったのだろうか。
「それなら、おれたちが心配する必要はないな。」
「心配して損したな。」
「お前ら、オレに対して、容赦ないな。さっきまでオレの心配してただろ。なんだよ。その態度の変わりよう。」
急に手のひらを返したような対応を問い詰めると、まったく悪びれることなく、男子たちは反論する。
「だって、女子二人から言い寄られてるなんて、ぜいたくすぎる悩みだろ。」
「それがクラスのかわいい女子二人だぞ。別府さんもかわいいし、ちかげも黙っていれば、可愛い部類だろ。何が不満なんだよ。」
それからも、オレと別府えにしとくそ女に関しての話は続いた。男子たちの話を聞き流しながら、オレは、別府えにしとの関係をずっと考えていた。
彼女は、最終的にオレをどうしたいのだろうか。よくわからないが、油断しないに越したことはないだろう。
「そろそろ消灯時間だぞ。電気を消すからな。」
見回りの先生が回ってきて、オレたちの部屋の電気を消していく。自然学習二日目はこうして終わった。
自然学習は二泊三日の予定となっていたため、今日は最終日である。午前中に海でサンドクラフトをして、お昼を食べて、学校に戻ることになっていた。
「サンドクラフトか。これも、オレたちの才能のなさが露見しそうな内容だな。」
「私、美術はあまり得意ではありません。」
「別府さんの話は誰も聞いていないわ。こうたろう、私は美術が得意だから、今回は任せて頂戴。」
事前に海岸の砂で何を作るのかグループで話し合っていた。当日は、その通りに砂を集めて作品を作っていく。オレたちのグループは、砂遊びの定番の城を作ることになっていた。
「これは、また斬新な城になったな。」
計画書などないので、それぞれがイメージする城を各自、砂を使って作り出す。皆が思い思いに砂を作品の完成予定地に集めていく。完成したころには、完成予定地には、謎のオブジェが完成した。
「パシャ。」
今日もカメラマンがオレたちの写真を撮っていく。カメラマンは各グループの出来上がった作品を撮ったり、作品の前に生徒たちを並ばせて写真を撮っていた。オレたちのグループにもやってきたのだが、カメラマンはオレたちの作品のあまりの出来に苦笑していた。
「かなり芸術的な作品に仕上がっていますね。」
感想もあいまいに、カメラマンはオレたちと作品をカメラに収めて、そのまま次のグループの元に去っていく。
出来上がった作品は、城とは呼べない謎の作品となった。かろうじて、ヨーロッパ風の城の先端部分がわかるものの、城のイメージが洋風なのか、日本風なのか、それとも中華風なのか決めていなかったため、大変な有様になってしまった。
「わ、私のせいじゃないわ。私が作った部分をみなさいよ。ここはきれいにできているでしょう。」
「私は城と言ったら、日本の城が真っ先に思い浮かんだのですが、違ったのでしょうか。」
「そもそも、原因はオレたちの協調性のなさじゃないのか。」
「でも、そんなこと言っても、誰も僕の言うことなんて。」
「私もまとめるのは無理よ。」
皆が皆、自分は悪くないと主張して、最終的にオレを見つめてくる。オレは班長ではないし、まとめ役でもない。ジトっとくそ女を見つめると、あからさまに目をそらして、ごまかすように咳払いする。
「ゴホン。ま、まあ、別にこれで何か評価されるわけでもないし、どうせ砂の作品。雨が降ったり、波がきたりしたら流されるんだから、問題ないわ。」
散々なサンドクラフト体験が終わり、自然学習はようやく二泊三日の日程を終えた。バスは、行きと同じで、男女別に座ることになった。行きはワイワイと盛り上がっていたバス内も、帰りは疲れ切ってしまい、オレも含めて、バスの中で寝ていた生徒が多かった。
それにしても、と眠い頭でオレは自然学習を振り返る。別府えにしとくそ女と一緒のグループになって忘れていたが、オレのグループには、スクールカースト下位の男子や女子がいた。彼らと意外にも楽しくやっていけたなと思い返す。
こうしてみると、なんやかんや言って、楽しい二泊三日だったかもしれないと思い、オレは目を閉じた。
雨が降ってしまっては、星を見ることはできない。星を見ることが中止になり、オレたちは、早々に自分たちが泊まる部屋に戻ることになった。
「こうたろう。そんなに星が見たかったのか。」
「いや、オレは別に星が見たかったわけじゃなくて。」
「それならなんで、そこまで落ち込むんだ。」
同じ部屋になった男子たちが、口々にオレの様子を心配してくれた。オレは、今悩んでいることを彼らに打ち明けるべきか迷っていた。
「どうせ、別府えにしのことだろ。それか、ちかげのことか。こいつの頭は今、この二人のことで頭がいっぱいなんだよ。気にするな。贅沢な悩みでも抱えてるんだろ。」
そんなオレの様子を見ても、心配せず、呆れた表情を浮かべている男子がいた。オレと一緒のグループになった男子だ。オレと仲が良かったと思ったのだが、オレの思い過ごしだったのだろうか。
「それなら、おれたちが心配する必要はないな。」
「心配して損したな。」
「お前ら、オレに対して、容赦ないな。さっきまでオレの心配してただろ。なんだよ。その態度の変わりよう。」
急に手のひらを返したような対応を問い詰めると、まったく悪びれることなく、男子たちは反論する。
「だって、女子二人から言い寄られてるなんて、ぜいたくすぎる悩みだろ。」
「それがクラスのかわいい女子二人だぞ。別府さんもかわいいし、ちかげも黙っていれば、可愛い部類だろ。何が不満なんだよ。」
それからも、オレと別府えにしとくそ女に関しての話は続いた。男子たちの話を聞き流しながら、オレは、別府えにしとの関係をずっと考えていた。
彼女は、最終的にオレをどうしたいのだろうか。よくわからないが、油断しないに越したことはないだろう。
「そろそろ消灯時間だぞ。電気を消すからな。」
見回りの先生が回ってきて、オレたちの部屋の電気を消していく。自然学習二日目はこうして終わった。
自然学習は二泊三日の予定となっていたため、今日は最終日である。午前中に海でサンドクラフトをして、お昼を食べて、学校に戻ることになっていた。
「サンドクラフトか。これも、オレたちの才能のなさが露見しそうな内容だな。」
「私、美術はあまり得意ではありません。」
「別府さんの話は誰も聞いていないわ。こうたろう、私は美術が得意だから、今回は任せて頂戴。」
事前に海岸の砂で何を作るのかグループで話し合っていた。当日は、その通りに砂を集めて作品を作っていく。オレたちのグループは、砂遊びの定番の城を作ることになっていた。
「これは、また斬新な城になったな。」
計画書などないので、それぞれがイメージする城を各自、砂を使って作り出す。皆が思い思いに砂を作品の完成予定地に集めていく。完成したころには、完成予定地には、謎のオブジェが完成した。
「パシャ。」
今日もカメラマンがオレたちの写真を撮っていく。カメラマンは各グループの出来上がった作品を撮ったり、作品の前に生徒たちを並ばせて写真を撮っていた。オレたちのグループにもやってきたのだが、カメラマンはオレたちの作品のあまりの出来に苦笑していた。
「かなり芸術的な作品に仕上がっていますね。」
感想もあいまいに、カメラマンはオレたちと作品をカメラに収めて、そのまま次のグループの元に去っていく。
出来上がった作品は、城とは呼べない謎の作品となった。かろうじて、ヨーロッパ風の城の先端部分がわかるものの、城のイメージが洋風なのか、日本風なのか、それとも中華風なのか決めていなかったため、大変な有様になってしまった。
「わ、私のせいじゃないわ。私が作った部分をみなさいよ。ここはきれいにできているでしょう。」
「私は城と言ったら、日本の城が真っ先に思い浮かんだのですが、違ったのでしょうか。」
「そもそも、原因はオレたちの協調性のなさじゃないのか。」
「でも、そんなこと言っても、誰も僕の言うことなんて。」
「私もまとめるのは無理よ。」
皆が皆、自分は悪くないと主張して、最終的にオレを見つめてくる。オレは班長ではないし、まとめ役でもない。ジトっとくそ女を見つめると、あからさまに目をそらして、ごまかすように咳払いする。
「ゴホン。ま、まあ、別にこれで何か評価されるわけでもないし、どうせ砂の作品。雨が降ったり、波がきたりしたら流されるんだから、問題ないわ。」
散々なサンドクラフト体験が終わり、自然学習はようやく二泊三日の日程を終えた。バスは、行きと同じで、男女別に座ることになった。行きはワイワイと盛り上がっていたバス内も、帰りは疲れ切ってしまい、オレも含めて、バスの中で寝ていた生徒が多かった。
それにしても、と眠い頭でオレは自然学習を振り返る。別府えにしとくそ女と一緒のグループになって忘れていたが、オレのグループには、スクールカースト下位の男子や女子がいた。彼らと意外にも楽しくやっていけたなと思い返す。
こうしてみると、なんやかんや言って、楽しい二泊三日だったかもしれないと思い、オレは目を閉じた。
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