4 / 55
1家族紹介③~父親~
しおりを挟む
これで最後の家族紹介になる。私の父親、汐留悠乃(しおどめゆうの)についてだ。こいつも母親に影響されておかしくなった一人だ。仕事は高校の教師。イケメン教師として、生徒から結構な人気があると聞いている。外見だけ見れば、イケメンと呼んでもいいのだろうが、中身を見たらただの残念なイケメンだ。人気がある理由がわからない。
私の母親と父親は、はたから見たら、ただのバカップルだ。娘の私から見てもバカップルに見えるのだから、周りにはどの程度に見えているのか、考えるだけで恐ろしい。
「悠乃君と結婚できたのは、奇跡だわあ。」
「僕も、雲英羽さんと結婚できたのは奇跡、いや、運命だったと思うよ。」
こんな会話になったきっかけを与えたのは、残念ながら私であった。通っていた小学校の先生が結婚するという話を両親にしたのが運の尽きだった。先生たちとのつながりが深かった知り合いが教えてくれたので、両親にも教えてあげようと思ったのだがいけなかった。
ちなみに今は夕食時であり、今日の夕食はカレーライスである。
「結婚できたのはいいけど、お父さんって、お母さんの趣味を最初から知っていたの。それとも、結婚してから知ったの?」
妹の陽咲がカレーを食べる手を止め、質問した。私も長年知りたかったことだ。母親以外に対しては、割と常識人な父親が狂い始めたのはどの時点だったのだろうか。私の振った話からそんなことが聞けるとは思わなかった。質問した妹に少しだけ感謝した。
「そうだなあ。僕たちはお見合い結婚なのは話したことがあると思うけど、お見合い中盤から、互いに自分の趣味とか話すようになって、それで、結婚前から雲英羽さんの趣味については知っていたよ。」
「結婚前からとか……。それなら、お父さんはどうしてお母さんの趣味を知ってもなお、結婚しようと思ったの?正直に言って、母さんって、ブスではないけど、化粧は下手だし、服のセンスもないし、おしゃれでもないし、髪は手入れしていないし、いろいろ女としてどうかと思うけど。そこに世間的には何とも言えない趣味を持っていたら、普通敬遠しそうじゃない?」
「喜咲って、母さんに対して結構辛らつだよね。言い返せないところが悲しいけど……。しくしく。」
母親がウソ泣きをしているのを無視し、私は陽咲に続いて質問する。結婚前から知っていたと聞いて、長年知りたかった疑問は解決されたが、驚きは少なかった。結局、今がおかしいので、過去のことを気にしても意味がないということに気付いたからかもしれない。
「それはまた、難しい質問だなあ。父さんがモテていたのは知っていると思うけど、自分で言うのも変だが、女に困ったことはなかった。」
遠い目をして、昔を懐かしむ父親。同じように母親もウソ泣きをやめて遠い目をしていた。昔を思い出しているのだろう。二人にしかわからない思い出に浸っているようだった。
「まあ、僕はたぶん、女子女子している人が周りにいすぎて、嫌になっていたから、雲英羽さんみたいな人が新鮮だったのかもしれない。新鮮とは言っても、今は飽きたとかそういうのはないよ。」
「私は、そうだなあ。こんなイケメンなのに、売れ残っているから、何かしら変なところがあるんだろうと思っていたけど、実は私と同じ腐の道を歩む素質があったとは思わなかった。でも、その素質があったからこそ、結婚に踏み切ったのかも。」
二人は目を合わせて、ふふふっと嬉しそうに微笑んだ。もういい年したおじさんとおばさんが見つめ合って笑っている様子はシュールだが、不思議と笑ってやることができなかった。陽咲は自分から質問したにも関わらず、反応が薄かった。会話は聞こえているだろうが、何も言うことはなかった。黙々とカレーを食べ続けていた。
「お父さんは、お母さんの趣味を知ってもなお、結婚したみたいだけど、その、お母さんの趣味って、アレだけど、どうやって受け入れたの。だって、自分と同じ男が男とやっているのを見て、普通はおかしいと思わない?お父さんの恋愛嗜好は一応、女だよね。まさか、実は恋愛対象は男で、お母さんは体のいい、隠れみ、……。」
夕食後も、両親の話題を終えることができなかった。ちょうどよい機会だから、私は父親にさらに突っ込んだ質問をしてみた。今でこそ、家では隠しもせずにBL本を堂々と読んでいるが、最初はどうだったのか気になったのだ。それに対しての父の答えは簡単だった。
「驚いたけど、別に自分自身のことじゃないし、自分がやっているわけでもない。あくまで創作だろう。ヤンデレとか、ツンデレとかそういう、属性みたいなものだと思えば、何ともないさ。だって、現実にありえないことでも、創作なら、とかいうじゃない。そういう奴だよ。」
あっけらかんと答える父にさすがだと思わざるを得なかった。
「ああ、ちなみに僕は、雲英羽さんのことは恋愛対象としてちゃんと好きだよ。だから結婚した。これからも好きでいると思うし、離婚はしない予定だよ。そうそう、喜咲ちゃんはBLが苦手みたいだけど、それも僕は別に気にしないよ。雲英羽さんは気に入らないみたいだけど。まあ、価値観なんて人それぞれだからね。お母さんのことは気にしないで、自分の好きに生きるといいよ。」
なんて、素晴らしい人なんだと、わが父ながら、感激してしまった。しかし、それも一瞬で崩れ去る。やはり、あのくそな母親と結婚しただけのことはある。
「それで、僕のことをもっと聞きたいみたいだけど、それなら、雲英羽さんから聞いた方が面白いと思うよ。だって、雲英羽さんは自分で創作もしているみたいだから、僕みたいな面白味がない人でも、面白可笑しく話してくれると思うよ。ああ、そうそう、僕もできれば喜咲ちゃんにもBLの奥深さを知ってほしいとは思っているよ。特に今読んでいるこの教師と生徒の禁断の物語。ああ、禁断っていう響きはいいね。教師と生徒、さらには男と男、ダブルで世間から隠れて恋愛するこのスリルがたまらない。」
「黙れくそ親父!」
くそ親父と叫んだら、その当人は何を思い出したのか、ああそうだ、とのんきに爆弾発言をかましだした。
「懐かしいね。あのときから、どうも喜咲ちゃんはお父さんに対しての対応が厳しくなったよね。」
その言葉に私は思い出す。そうだ。私は初めから頭のおかしい、母親に侵されたくそ親父などと思っていたわけではなかった。
私たちのトラウマとなった事件、妹はそれがきっかけで男性不審になった。私にとってもトラウマになりかけたあの事件。あの事件で私は母親がやばいと気づいたと同時に、父親も同じようにやばい奴だと気付いたのだ。
あの事件があって、妹は男性不審が発症したわけだが、当然、父親に対しても拒否反応を起こしていた。そこで、出された打開案が常軌を逸していた。
「僕も男だから、陽咲ちゃんから拒否されてしまうんだ。じゃあ、男に見えなければいいじゃないか!」
自分の提案に満足したのか、父親は事件から一週間近くたってから、ある計画を実施した。
「父親女装計画」
私の父親は、イケメン要素を兼ね備えている。男らしい体つきであり、身長も高い。顔も中性的な顔つきではなく、男らしい骨格のしっかりした感じのイケメンだ。どこを探しても、女性的要素が見つからない。頭の中は腐った女子のようだが、外見には反映されることはない。黙っていればイケメンなのだ。
しかし、そこを何とかしたのが、母親の手助けだった。母親は、「娘のため」という素晴らしい理由で父親を手助けしたのではないと思う。ただ単に、面白そうだからという理由に違いない。
ということで、父親の提案から始まったこの計画だが、それは結果的に失敗に終わった。常識的に考えて、失敗するに決まっているのだが、予想とは違う結果で失敗に終わった。
どうにも女装が完璧すぎたのだ。父親が女装した姿で陽咲の前に現れたら、陽咲はなんと、自分の父親を父親と認識できなかったのだ。父親に似ていると言って、勝手に父親の親戚か何かと勘違いしてしまった。
父親も、自分の娘に女装した自分の姿をさらして、ようやくやばいと気づいたらしい。とっさに自分は父親の遠い親戚だと言ってしまった。
確かに勘違いするのも無理はない、というくらいのクオリティの高さの女装だった。背の高さや体格の良さは隠せないが、首元を隠し、髪型を変え、化粧や服装を駆使して、見事父親は女性になっていた。さすがに声までは変えられないので、マスクをして、喉がおかしいと言ってごまかしていた。
妹は最終的に、うっすらと父親のことを親戚ではなく、本当は父親が女装していると気づいていたのかもしれない。しかし、核心は得られないようだった。最後まで父親の親戚だと信じ込んでしまったため、一週間もたたないうちにこの計画は幕を閉じた。
妹は気づかなかったが、私は気づいていた。いや、見てしまったのだ。父親が女装している最中の現場を目撃してしまった。それはおぞましい光景だった。父親も男なので、体毛が女性より濃いのは仕方ないことだ。それを脱毛している現場をうっかり見てしまった。母親が、それはそれは楽しそうにシェーバー片手に鼻歌を歌いながら、父親の体毛を刈り取っていた。父親がうれしそうな表情でなかったことだけが救いだ。困ったような顔だったが、受け入れていることに絶望したが。
そんなこんなで、私の中で頭のおかしなくそ親父というイメージがついてしまった。
こんな感じで家族全員おかしい。全くもって私だけが常識人なのはそれこそ奇跡である。もっと私を大事に扱ってほしいものである。
私の母親と父親は、はたから見たら、ただのバカップルだ。娘の私から見てもバカップルに見えるのだから、周りにはどの程度に見えているのか、考えるだけで恐ろしい。
「悠乃君と結婚できたのは、奇跡だわあ。」
「僕も、雲英羽さんと結婚できたのは奇跡、いや、運命だったと思うよ。」
こんな会話になったきっかけを与えたのは、残念ながら私であった。通っていた小学校の先生が結婚するという話を両親にしたのが運の尽きだった。先生たちとのつながりが深かった知り合いが教えてくれたので、両親にも教えてあげようと思ったのだがいけなかった。
ちなみに今は夕食時であり、今日の夕食はカレーライスである。
「結婚できたのはいいけど、お父さんって、お母さんの趣味を最初から知っていたの。それとも、結婚してから知ったの?」
妹の陽咲がカレーを食べる手を止め、質問した。私も長年知りたかったことだ。母親以外に対しては、割と常識人な父親が狂い始めたのはどの時点だったのだろうか。私の振った話からそんなことが聞けるとは思わなかった。質問した妹に少しだけ感謝した。
「そうだなあ。僕たちはお見合い結婚なのは話したことがあると思うけど、お見合い中盤から、互いに自分の趣味とか話すようになって、それで、結婚前から雲英羽さんの趣味については知っていたよ。」
「結婚前からとか……。それなら、お父さんはどうしてお母さんの趣味を知ってもなお、結婚しようと思ったの?正直に言って、母さんって、ブスではないけど、化粧は下手だし、服のセンスもないし、おしゃれでもないし、髪は手入れしていないし、いろいろ女としてどうかと思うけど。そこに世間的には何とも言えない趣味を持っていたら、普通敬遠しそうじゃない?」
「喜咲って、母さんに対して結構辛らつだよね。言い返せないところが悲しいけど……。しくしく。」
母親がウソ泣きをしているのを無視し、私は陽咲に続いて質問する。結婚前から知っていたと聞いて、長年知りたかった疑問は解決されたが、驚きは少なかった。結局、今がおかしいので、過去のことを気にしても意味がないということに気付いたからかもしれない。
「それはまた、難しい質問だなあ。父さんがモテていたのは知っていると思うけど、自分で言うのも変だが、女に困ったことはなかった。」
遠い目をして、昔を懐かしむ父親。同じように母親もウソ泣きをやめて遠い目をしていた。昔を思い出しているのだろう。二人にしかわからない思い出に浸っているようだった。
「まあ、僕はたぶん、女子女子している人が周りにいすぎて、嫌になっていたから、雲英羽さんみたいな人が新鮮だったのかもしれない。新鮮とは言っても、今は飽きたとかそういうのはないよ。」
「私は、そうだなあ。こんなイケメンなのに、売れ残っているから、何かしら変なところがあるんだろうと思っていたけど、実は私と同じ腐の道を歩む素質があったとは思わなかった。でも、その素質があったからこそ、結婚に踏み切ったのかも。」
二人は目を合わせて、ふふふっと嬉しそうに微笑んだ。もういい年したおじさんとおばさんが見つめ合って笑っている様子はシュールだが、不思議と笑ってやることができなかった。陽咲は自分から質問したにも関わらず、反応が薄かった。会話は聞こえているだろうが、何も言うことはなかった。黙々とカレーを食べ続けていた。
「お父さんは、お母さんの趣味を知ってもなお、結婚したみたいだけど、その、お母さんの趣味って、アレだけど、どうやって受け入れたの。だって、自分と同じ男が男とやっているのを見て、普通はおかしいと思わない?お父さんの恋愛嗜好は一応、女だよね。まさか、実は恋愛対象は男で、お母さんは体のいい、隠れみ、……。」
夕食後も、両親の話題を終えることができなかった。ちょうどよい機会だから、私は父親にさらに突っ込んだ質問をしてみた。今でこそ、家では隠しもせずにBL本を堂々と読んでいるが、最初はどうだったのか気になったのだ。それに対しての父の答えは簡単だった。
「驚いたけど、別に自分自身のことじゃないし、自分がやっているわけでもない。あくまで創作だろう。ヤンデレとか、ツンデレとかそういう、属性みたいなものだと思えば、何ともないさ。だって、現実にありえないことでも、創作なら、とかいうじゃない。そういう奴だよ。」
あっけらかんと答える父にさすがだと思わざるを得なかった。
「ああ、ちなみに僕は、雲英羽さんのことは恋愛対象としてちゃんと好きだよ。だから結婚した。これからも好きでいると思うし、離婚はしない予定だよ。そうそう、喜咲ちゃんはBLが苦手みたいだけど、それも僕は別に気にしないよ。雲英羽さんは気に入らないみたいだけど。まあ、価値観なんて人それぞれだからね。お母さんのことは気にしないで、自分の好きに生きるといいよ。」
なんて、素晴らしい人なんだと、わが父ながら、感激してしまった。しかし、それも一瞬で崩れ去る。やはり、あのくそな母親と結婚しただけのことはある。
「それで、僕のことをもっと聞きたいみたいだけど、それなら、雲英羽さんから聞いた方が面白いと思うよ。だって、雲英羽さんは自分で創作もしているみたいだから、僕みたいな面白味がない人でも、面白可笑しく話してくれると思うよ。ああ、そうそう、僕もできれば喜咲ちゃんにもBLの奥深さを知ってほしいとは思っているよ。特に今読んでいるこの教師と生徒の禁断の物語。ああ、禁断っていう響きはいいね。教師と生徒、さらには男と男、ダブルで世間から隠れて恋愛するこのスリルがたまらない。」
「黙れくそ親父!」
くそ親父と叫んだら、その当人は何を思い出したのか、ああそうだ、とのんきに爆弾発言をかましだした。
「懐かしいね。あのときから、どうも喜咲ちゃんはお父さんに対しての対応が厳しくなったよね。」
その言葉に私は思い出す。そうだ。私は初めから頭のおかしい、母親に侵されたくそ親父などと思っていたわけではなかった。
私たちのトラウマとなった事件、妹はそれがきっかけで男性不審になった。私にとってもトラウマになりかけたあの事件。あの事件で私は母親がやばいと気づいたと同時に、父親も同じようにやばい奴だと気付いたのだ。
あの事件があって、妹は男性不審が発症したわけだが、当然、父親に対しても拒否反応を起こしていた。そこで、出された打開案が常軌を逸していた。
「僕も男だから、陽咲ちゃんから拒否されてしまうんだ。じゃあ、男に見えなければいいじゃないか!」
自分の提案に満足したのか、父親は事件から一週間近くたってから、ある計画を実施した。
「父親女装計画」
私の父親は、イケメン要素を兼ね備えている。男らしい体つきであり、身長も高い。顔も中性的な顔つきではなく、男らしい骨格のしっかりした感じのイケメンだ。どこを探しても、女性的要素が見つからない。頭の中は腐った女子のようだが、外見には反映されることはない。黙っていればイケメンなのだ。
しかし、そこを何とかしたのが、母親の手助けだった。母親は、「娘のため」という素晴らしい理由で父親を手助けしたのではないと思う。ただ単に、面白そうだからという理由に違いない。
ということで、父親の提案から始まったこの計画だが、それは結果的に失敗に終わった。常識的に考えて、失敗するに決まっているのだが、予想とは違う結果で失敗に終わった。
どうにも女装が完璧すぎたのだ。父親が女装した姿で陽咲の前に現れたら、陽咲はなんと、自分の父親を父親と認識できなかったのだ。父親に似ていると言って、勝手に父親の親戚か何かと勘違いしてしまった。
父親も、自分の娘に女装した自分の姿をさらして、ようやくやばいと気づいたらしい。とっさに自分は父親の遠い親戚だと言ってしまった。
確かに勘違いするのも無理はない、というくらいのクオリティの高さの女装だった。背の高さや体格の良さは隠せないが、首元を隠し、髪型を変え、化粧や服装を駆使して、見事父親は女性になっていた。さすがに声までは変えられないので、マスクをして、喉がおかしいと言ってごまかしていた。
妹は最終的に、うっすらと父親のことを親戚ではなく、本当は父親が女装していると気づいていたのかもしれない。しかし、核心は得られないようだった。最後まで父親の親戚だと信じ込んでしまったため、一週間もたたないうちにこの計画は幕を閉じた。
妹は気づかなかったが、私は気づいていた。いや、見てしまったのだ。父親が女装している最中の現場を目撃してしまった。それはおぞましい光景だった。父親も男なので、体毛が女性より濃いのは仕方ないことだ。それを脱毛している現場をうっかり見てしまった。母親が、それはそれは楽しそうにシェーバー片手に鼻歌を歌いながら、父親の体毛を刈り取っていた。父親がうれしそうな表情でなかったことだけが救いだ。困ったような顔だったが、受け入れていることに絶望したが。
そんなこんなで、私の中で頭のおかしなくそ親父というイメージがついてしまった。
こんな感じで家族全員おかしい。全くもって私だけが常識人なのはそれこそ奇跡である。もっと私を大事に扱ってほしいものである。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる