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10うさ耳少年
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「それで、中庭を荒らしていたお前が、どうしてお姉ちゃんに目をつけた」
「逆に聞くけど、お前はどうしてこの人間の妹なぞという存在で居着いている?」
「質問を質問で返さないでくれる?あなたが今、どんな立場でこの場にいるのかわかっているの?お姉ちゃんの前だから手を出さないだけで」
「わかっている。まあ、お前がどうしてこの人間に憑いているのか興味がわいただけだ。確かに今の僕の立場は弱い。先に僕の用件から話すとしよう」
歩武たちが彼女の部屋に入ると、すぐにミコは歩武のベッドに腰かける。そして、ようやく手に掴んでいたウサギを解放する。ウサギは歩武がいることで、ミコが自分に手を出さないことを知ったのか、ミコの質問に強気な態度で返答する。歩武はそんな妹と一匹の様子を見ながら、床にクッションをひいて静かに見守ることにした。セサミはミコたちの会話に興味がないのか、部屋の隅であくびをして丸くうずくまっていた。
「ただいまあ」
しかし、いつまでも彼女たちの会話を聞いているわけにはいかなかった。玄関が開く音がして、続いて両親の声が歩武の部屋まで聞こえてきた。歩武は妹と人外二匹に静かにしているよう伝えて、階下に降りて両親を出迎えることにした。
「おかえり。遅かったね」
「ごめんね。お父さんが、仕事が早く終わったから一緒に買い物しようと誘ってきて」
「別にいいだろ。おいしいものも土産に買ったし」
どうやら、父親の仕事帰りに両親二人で仲良く買い物をしていたらしい。
「夕食はすぐにできるから、歩武、手伝ってくれる?」
「う、うん。とりあえず、荷物を置いて着替えてきなよ。私もいったん、自分の部屋に戻るね。すぐに手伝いに行くよ」
歩武は両親にそう伝えると、急いで自分の部屋に戻る。両親は首をかしげてその様子を見ていたが、特に何も言うことはなかった。
そして、歩武は気づくことはなかった。帰宅した両親は歩武のことは気遣っていたが、もう一人の娘、ミコについて言及することがないことに。
○
「そうかそうか。お前もオレと同じ目にあっていたとはな。それは同情するぞ」
「お前らなど同情する価値もない」
「決めた。やっぱり僕もこの家に住むことにする!」
自分の部屋にノックは不要とばかりに、歩武は少々乱暴に部屋のドアを開ける。するとそこには、妹のミコと猫耳少年と半透明のウサギがベッドの上で話し合いをしていた。歩武が両親の相手をしている間に、何を話していたのだろうか。
「断る!これ以上、お姉ちゃんの周りに変な奴らを置いておくわけにはいかない」
「オレも反対だ。せっかくの居場所をこいつに奪われたくはない」
「そんなことを言っていいのか。そっちがその気なら、僕にも考えがある」
何やら不穏な雰囲気となってきた。いったい、ウサギにどんな考えがあるというかわからないが、このまま話を続けさせているわけにもいかない。歩武は彼らの会話に割り込むことにしたが、あっさりと無視される。
「ねえ、お母さんたちが帰ってきてから、私は夕食を食べに一階に下りるけど、ミコたちはどうす」
「僕が中庭を荒らしていることは知っているだろう?この家に住むことを許してくれるのなら、やめてやる。ただし」
やめないのなら、もっと大変なことをしてやる。
「別に構うものか。お姉ちゃんに被害が及ばないなら、学校が破壊されようが生徒や先生が怪我しようが死のうが関係な」
「それは困る」
半透明のウサギの言葉に対し、ミコはすがすがしいほどに無関心だった。姉の歩武以外に興味がないのは相変わらずである。両親の帰宅を告げたことを無視されたが、ここは突っ込むべきだと、思わず歩武はウサギに話しかけていた。
「ほら、お前の大事な人間は困っている。それでも意地を張って僕をここに住まわせないつもりか」
「うっ。ねえお姉ちゃん。こいつを家に住まわせるより、学校でお姉ちゃんの見えないところで被害が出ている方がいいと思わない?」
「被害が出るのがわかっているのに、無視はできないよ。それに」
すでに訳の分からない人外を一匹、歩武の家に居候させているのだ。今更一匹くらい半透明のウサギが増えたところで問題はないはずだ。ウサギと猫という点が気になるが、彼らは本物の動物ではない。すでに死んでいる身で、いわゆる幽霊という存在である。捕食者と非捕食者の関係でウサギが食べられてしまうことはないだろう。
「はあああああ。最後まで言わなくてもいいよ。わかってるよ。お姉ちゃんが、超が付くほどお人好しなこと」
「だったら」
「一つ条件がある」
「ああ、可能な限りで聞いてやる」
この短時間でずいぶんと態度が変わった。ミコたちにおびえていたように見えたのに、今では対等に口を利くまでになっている。どういう心の変化だろうか。いったい、どのような条件を付けるのか、歩武も気になるので、黙ってミコの言葉に耳を傾ける。
「普段は人間の姿に擬態しろ。その姿を見ていると、無性に動物的本能が抑えられなくなる時がある。この家に居る時くらいは姿を変えて過ごせ」
「ふむ。そんなことか。それは別に構わないが、僕にそんなことができるかな。とはいえ、やるしかないのか」
ミコはどうにもウサギを見ると、襲ったり食べたくなったりする衝動に駆られるらしい。ウサギは首をかしげて思案していたが、やがて納得したのか突然、白い煙がウサギから立ち上る。
「これでいいのか?」
思わず目をつむり、煙が消えたころを見計らって歩武が目を開けると、目の前には白兎ではなく、うさ耳が生えた少年がその場に立っていた。歩武よりも身長が低く、見た目は小学校低学年ほどに見えた。白い髪に真っ赤な瞳は人間ではアルビノであるとごまかせなくもない。とはいえ、頭から生えウサギの耳とお城の尻尾はごまかせない。
「まあまあの出来だな。どうせ、お姉ちゃん以外の人には姿が見えないから、それくらいが限度か。耳がなければさらに良かったが」
「無茶言わなよ。そこの猫も耳と尻尾が出たままだ。お前ほど完全に人間に化けられるのは珍しい」
「それもそうだ。それに、耳と尻尾があった方が、歩武の家に同情を買えてちょうどいいだろう?」
人間に化けるときに、ウサギの耳が残ってしまったことをミコが指摘すると、今まで黙っていたセサミが口を開く。
「当たり前だ。私はお姉ちゃんのために生きている。そのために人間の姿が必要ならば、完全に擬態するまで」
セサミの言葉にミコが返答するが、歩武にはミコの言葉が理解できない。しかし、今はそれどころではなかった。
白ウサギが人間に化けたのだろうことは予測できたが、本当に歩武以外の人間には姿が見えないのだろうか。ウサギの時は半透明で、いかにも幽霊みたいな特徴だったが、今のうさ耳少年はその半透明さが完全になくなっていた。きちんと足は部屋の床を踏んでいるので、見た目にはコスプレした少年にしか見えない。
「人間の姿の時は、実体があるんだね」
半透明絵ではないのならば、触れることができるのだろうか。無意識に歩武は目の前のうさ耳少年の手を握っていた。温かさはないが、しっかりとした人間の手と同じような感触がある。
「まったく、不用意に手を出してはダメだよ」
「やはり、人間はあったかいな。懐かしい」
歩武に手を握られたウサギはなんと、涙を流していた。手を握ってはいけなかったのかと、とっさに手を離そうとしたが、少年に強く握り返されてしまった。彼らの後ろでは、オレも人間の姿の時は実体があるのを忘れているのか、と嘆いていた。
○
「ねえ、僕の話を聞いてくれる。僕は昔、君の通う学校で飼育されていたウサギだったんだよ。あのね、僕は、本当は」
「あゆむー。いつまで部屋にこもっているの!さっさと降りてきなさい!」
うさ耳少年が泣き止むまで待ち、ようやく彼の方から話を切り出したかと思ったら、邪魔が入る。そういえば、歩武は夕食の手伝いをしなければならなかったことを思い出す。階下から、母親の歩武を呼ぶ声が聞こえてきた。
「はーい」
とりあえず、両親に怪しまれないように歩武は部屋のドアを開けて、大声で返事する。タイミングが悪いが、仕方ない。壁にかけられた時計を見ると、すでに19時を過ぎていた。夕食の時間としてちょうどよい時間となっていた。
そもそも、今日は同じクラスの高木の件で帰宅が遅いので、夕食の時間がすぐに来るのはわかっていたことだ。
「ミコ、さっさと下に下りて夕食を食べよう。話はまたそれから」
「私はいらない。それに、あいつらが呼んでいるのはお姉ちゃんだけでしょう?私は特にお腹が減っていないから大丈夫。こいつらとこの家で過ごすにあたってのルール決めをしておきたい」
「わ、わかった。じゃあ、お母さんにもミコは夕食はいらないと言っておくね」
最近、ミコは歩武たち家族と一緒に食事をとらなくなった。何か、心境の変化があったのかもしれない。とはいえ、歩武はミコも含めて家族4人で一緒に食事をとりたかった。しかし、ここで無理強いしても仕方ない。歩武は一人で、一階で待つ両親のもとに向かった。
「逆に聞くけど、お前はどうしてこの人間の妹なぞという存在で居着いている?」
「質問を質問で返さないでくれる?あなたが今、どんな立場でこの場にいるのかわかっているの?お姉ちゃんの前だから手を出さないだけで」
「わかっている。まあ、お前がどうしてこの人間に憑いているのか興味がわいただけだ。確かに今の僕の立場は弱い。先に僕の用件から話すとしよう」
歩武たちが彼女の部屋に入ると、すぐにミコは歩武のベッドに腰かける。そして、ようやく手に掴んでいたウサギを解放する。ウサギは歩武がいることで、ミコが自分に手を出さないことを知ったのか、ミコの質問に強気な態度で返答する。歩武はそんな妹と一匹の様子を見ながら、床にクッションをひいて静かに見守ることにした。セサミはミコたちの会話に興味がないのか、部屋の隅であくびをして丸くうずくまっていた。
「ただいまあ」
しかし、いつまでも彼女たちの会話を聞いているわけにはいかなかった。玄関が開く音がして、続いて両親の声が歩武の部屋まで聞こえてきた。歩武は妹と人外二匹に静かにしているよう伝えて、階下に降りて両親を出迎えることにした。
「おかえり。遅かったね」
「ごめんね。お父さんが、仕事が早く終わったから一緒に買い物しようと誘ってきて」
「別にいいだろ。おいしいものも土産に買ったし」
どうやら、父親の仕事帰りに両親二人で仲良く買い物をしていたらしい。
「夕食はすぐにできるから、歩武、手伝ってくれる?」
「う、うん。とりあえず、荷物を置いて着替えてきなよ。私もいったん、自分の部屋に戻るね。すぐに手伝いに行くよ」
歩武は両親にそう伝えると、急いで自分の部屋に戻る。両親は首をかしげてその様子を見ていたが、特に何も言うことはなかった。
そして、歩武は気づくことはなかった。帰宅した両親は歩武のことは気遣っていたが、もう一人の娘、ミコについて言及することがないことに。
○
「そうかそうか。お前もオレと同じ目にあっていたとはな。それは同情するぞ」
「お前らなど同情する価値もない」
「決めた。やっぱり僕もこの家に住むことにする!」
自分の部屋にノックは不要とばかりに、歩武は少々乱暴に部屋のドアを開ける。するとそこには、妹のミコと猫耳少年と半透明のウサギがベッドの上で話し合いをしていた。歩武が両親の相手をしている間に、何を話していたのだろうか。
「断る!これ以上、お姉ちゃんの周りに変な奴らを置いておくわけにはいかない」
「オレも反対だ。せっかくの居場所をこいつに奪われたくはない」
「そんなことを言っていいのか。そっちがその気なら、僕にも考えがある」
何やら不穏な雰囲気となってきた。いったい、ウサギにどんな考えがあるというかわからないが、このまま話を続けさせているわけにもいかない。歩武は彼らの会話に割り込むことにしたが、あっさりと無視される。
「ねえ、お母さんたちが帰ってきてから、私は夕食を食べに一階に下りるけど、ミコたちはどうす」
「僕が中庭を荒らしていることは知っているだろう?この家に住むことを許してくれるのなら、やめてやる。ただし」
やめないのなら、もっと大変なことをしてやる。
「別に構うものか。お姉ちゃんに被害が及ばないなら、学校が破壊されようが生徒や先生が怪我しようが死のうが関係な」
「それは困る」
半透明のウサギの言葉に対し、ミコはすがすがしいほどに無関心だった。姉の歩武以外に興味がないのは相変わらずである。両親の帰宅を告げたことを無視されたが、ここは突っ込むべきだと、思わず歩武はウサギに話しかけていた。
「ほら、お前の大事な人間は困っている。それでも意地を張って僕をここに住まわせないつもりか」
「うっ。ねえお姉ちゃん。こいつを家に住まわせるより、学校でお姉ちゃんの見えないところで被害が出ている方がいいと思わない?」
「被害が出るのがわかっているのに、無視はできないよ。それに」
すでに訳の分からない人外を一匹、歩武の家に居候させているのだ。今更一匹くらい半透明のウサギが増えたところで問題はないはずだ。ウサギと猫という点が気になるが、彼らは本物の動物ではない。すでに死んでいる身で、いわゆる幽霊という存在である。捕食者と非捕食者の関係でウサギが食べられてしまうことはないだろう。
「はあああああ。最後まで言わなくてもいいよ。わかってるよ。お姉ちゃんが、超が付くほどお人好しなこと」
「だったら」
「一つ条件がある」
「ああ、可能な限りで聞いてやる」
この短時間でずいぶんと態度が変わった。ミコたちにおびえていたように見えたのに、今では対等に口を利くまでになっている。どういう心の変化だろうか。いったい、どのような条件を付けるのか、歩武も気になるので、黙ってミコの言葉に耳を傾ける。
「普段は人間の姿に擬態しろ。その姿を見ていると、無性に動物的本能が抑えられなくなる時がある。この家に居る時くらいは姿を変えて過ごせ」
「ふむ。そんなことか。それは別に構わないが、僕にそんなことができるかな。とはいえ、やるしかないのか」
ミコはどうにもウサギを見ると、襲ったり食べたくなったりする衝動に駆られるらしい。ウサギは首をかしげて思案していたが、やがて納得したのか突然、白い煙がウサギから立ち上る。
「これでいいのか?」
思わず目をつむり、煙が消えたころを見計らって歩武が目を開けると、目の前には白兎ではなく、うさ耳が生えた少年がその場に立っていた。歩武よりも身長が低く、見た目は小学校低学年ほどに見えた。白い髪に真っ赤な瞳は人間ではアルビノであるとごまかせなくもない。とはいえ、頭から生えウサギの耳とお城の尻尾はごまかせない。
「まあまあの出来だな。どうせ、お姉ちゃん以外の人には姿が見えないから、それくらいが限度か。耳がなければさらに良かったが」
「無茶言わなよ。そこの猫も耳と尻尾が出たままだ。お前ほど完全に人間に化けられるのは珍しい」
「それもそうだ。それに、耳と尻尾があった方が、歩武の家に同情を買えてちょうどいいだろう?」
人間に化けるときに、ウサギの耳が残ってしまったことをミコが指摘すると、今まで黙っていたセサミが口を開く。
「当たり前だ。私はお姉ちゃんのために生きている。そのために人間の姿が必要ならば、完全に擬態するまで」
セサミの言葉にミコが返答するが、歩武にはミコの言葉が理解できない。しかし、今はそれどころではなかった。
白ウサギが人間に化けたのだろうことは予測できたが、本当に歩武以外の人間には姿が見えないのだろうか。ウサギの時は半透明で、いかにも幽霊みたいな特徴だったが、今のうさ耳少年はその半透明さが完全になくなっていた。きちんと足は部屋の床を踏んでいるので、見た目にはコスプレした少年にしか見えない。
「人間の姿の時は、実体があるんだね」
半透明絵ではないのならば、触れることができるのだろうか。無意識に歩武は目の前のうさ耳少年の手を握っていた。温かさはないが、しっかりとした人間の手と同じような感触がある。
「まったく、不用意に手を出してはダメだよ」
「やはり、人間はあったかいな。懐かしい」
歩武に手を握られたウサギはなんと、涙を流していた。手を握ってはいけなかったのかと、とっさに手を離そうとしたが、少年に強く握り返されてしまった。彼らの後ろでは、オレも人間の姿の時は実体があるのを忘れているのか、と嘆いていた。
○
「ねえ、僕の話を聞いてくれる。僕は昔、君の通う学校で飼育されていたウサギだったんだよ。あのね、僕は、本当は」
「あゆむー。いつまで部屋にこもっているの!さっさと降りてきなさい!」
うさ耳少年が泣き止むまで待ち、ようやく彼の方から話を切り出したかと思ったら、邪魔が入る。そういえば、歩武は夕食の手伝いをしなければならなかったことを思い出す。階下から、母親の歩武を呼ぶ声が聞こえてきた。
「はーい」
とりあえず、両親に怪しまれないように歩武は部屋のドアを開けて、大声で返事する。タイミングが悪いが、仕方ない。壁にかけられた時計を見ると、すでに19時を過ぎていた。夕食の時間としてちょうどよい時間となっていた。
そもそも、今日は同じクラスの高木の件で帰宅が遅いので、夕食の時間がすぐに来るのはわかっていたことだ。
「ミコ、さっさと下に下りて夕食を食べよう。話はまたそれから」
「私はいらない。それに、あいつらが呼んでいるのはお姉ちゃんだけでしょう?私は特にお腹が減っていないから大丈夫。こいつらとこの家で過ごすにあたってのルール決めをしておきたい」
「わ、わかった。じゃあ、お母さんにもミコは夕食はいらないと言っておくね」
最近、ミコは歩武たち家族と一緒に食事をとらなくなった。何か、心境の変化があったのかもしれない。とはいえ、歩武はミコも含めて家族4人で一緒に食事をとりたかった。しかし、ここで無理強いしても仕方ない。歩武は一人で、一階で待つ両親のもとに向かった。
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