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2章 少年と王国騎士団員
第7話 少年の苦悩
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「と、いう訳でエステルもこの家に住むことになりました………」
「私とひとつ屋根の下に住めること感謝なさい庶民共!」
「「カァルラァ?ちょっとあっちで話し合おうかー?」」
(な、なんでこうなったんだよー!)
こうなったのにはちゃんとした理由がある…
それはニードル・クロコダイル討伐の後、カルラがエステルとの結婚の権利を手に入れた時のこと。
「なんでそうなるんだよ!アタマぶっ飛んでんの?!」
「あら失礼な。私は正常よ」
「じゃあどうしてそうなったのかの説明を求める!」
「簡単よ。まず貴方は私の命を救ってくれた。そしてうちの家訓は『受けた恩は相手がドブネズミでも全力で返せ』なの」
「ふむふむ」
ドブネズミとか家訓の中に使っていい言葉か?とカルラは思ったが口にはしないでおいた。
「そしておじいちゃんはこう言ってた。『エステルちゃんと結婚できる奴は世界一の幸せ者だ』って」
「ふむふ…む?」
「つまり私ができる一番の恩返しは私との結婚権を与えること!」
(あの孫好きジジィがァァァア!)
そしてカルラは王城に来た。
「おうジジィいるか?」
「どうしたカルラ…とエステルちゃん」
「久しぶりおじいちゃーん」
「ちょっとこっち来いジジィ」
カルラはカハヤを部屋の隅に連れて行った。
「どうしたんじゃ?」
「お前、あいつと結婚できる奴は世界一幸せだとか言ったらしいな」
「そうじゃが、事実じゃろが」
「そのセリフのせいで俺は王族になりそうなんだが」
「……詳しく聞かせてもらおうか」
「実はカクカクシカジカで……」
カルラが説明を終える頃には既にカハヤの怒りはマックスになっていた。
「なるほどな。ではお前を殺そう」
「満面の笑みでそういうこと言うと人気無くなるぞ……」
「ぐぬぬぬ、確かに受けた恩は返さねばならん。だが何故そんな方法で……」
「お前があんなこと言わなきゃよかったんだよ」
「話終わったー?」
待ち切れなくなった感じのエステルから声が掛かった。
「「まだ」」
が、即答した。
「さっさと終わらせてよー」
「そんなに早く終わる話じゃな…」
カハヤがエステルに説明していた時、ドシン、と轟音が鳴り響き、王城が揺さぶられた。
「な、なんだ?!」
カルラ達が驚き、戸惑っていると部屋の入口から息を切らした王国騎士団員が入ってきた。
「た、大変です!城の南西方向から災害レベル魔獣の『ビッグ・スライ厶』が迫ってきています」
「何?!」
「至急Xランクのマコト、ヴァリを呼び出していますが来るまではしばらく時間がかかるため、エステル様、カルラでの対応を願います!」
「オケオケー」
「メンドクサァァァイ。エステルにやらせろよ強いんだから」
両極端な反応を返した二人だが、なんだかんだ言いながらカルラも魔獣の方へ歩いて行った。
「ったく。とっとと終わらせて話の続きだ」
「頑張るんじゃぞ~」
王城南西の原っぱでカルラとエステルはビッグ・スライムと対峙していた。
「ところでこいつホントに強いの?」
「ええ、あのぷるぷるの身体にはほとんどの打撃が効かないしあの身体の中に入った物は大抵溶かされる。それに伸縮自在なの。あとスライムは核を破壊しなきゃ怪我を再生し続けるけどこいつの核は内部の奥深くにあるから一度身体を吹き飛ばしてから再生する前に核を正確に突くっていう難しい作業が必要なの」
「……それってさ、マコトがいれば一瞬で終わらない?」
「ま、まぁそうね」
カルラは初めて心の底からマコトを求めた。
「あ、私いい作戦思いついちゃった」
「なんだ?」
「貴方をあいつの身体の中にぶち込むから貴方が内部から核を破壊するのよ」
「絶対やだね」
「あらそう、じゃあ仕方ないわね」
エステルは笑みを深めると『奇跡の絵本』を使用した。
『優しい優しい魔女のお婆さん、目的地まで走るカボチャの馬車を下さいな。何があっても必ず目的地へ運ぶカボチャの馬車を』
「なんかさっきと詠唱違く…ってギィヤァァァァ速イィィ」
「その辺割と自由なのよ。それとあれは攻撃用、今回は移動用よ。じゃ、ビッグ・スライムの内部へレッツゴー」
カルラはカボチャの馬車に乗ってビッグ・スライムの内部へと連れ去られた。
「ガボゴボ、ビバビビバビボベべブー(痛い痛い溶けてるー)」
「じゃあ私はのんびりティータイムでも」
「バビブブッボボブ(あいつぶっ殺す)」
カルラはそう心に誓うと、ビッグ・スライムの核を探し、泳ぎ始めた。核が見つかったのはその七分後だった。
「ブン!(ふん!)」
カルラは核を握りつぶした。破壊された核は爆発を起こし、カルラとビッグ・スライムの身体の破片は吹き飛ばされた。
「えっ、ちょっ、スライムの身体が撒き散らされるとか聞いてないんだけどー」
のんびりティータイムを楽しんでいたエステルがいきなり降りかかって来たビッグ・スライムの身体の破片に溶かされる寸前、
「メンッドクセェェ!」
カルラがエステルに覆いかぶさる形で助け出した。まあ、代わりにカルラの背中から背骨が見えることになったが……
「うわ、あんたそれ大丈夫なの?なんかすごいグロいんだけど」
「まずはお礼じゃねーか、な?!」
もう一発ビッグ・スライムの身体の破片がカルラの背中に当たり、今度は背骨すらも溶かされた。
「は、早くどっか逃げてくれない?死なないとはいえ痛いんだよ……」
「嫌よ」
即答だった。
「何故?!」
「だって好きな人の顔をこんな至近距離で見れるのよ?最高じゃない」
「いやそのせいで俺の背中が……ってゑ?いや好きって、は?」
カルラは珍しく動揺していた。
「もう、察しが悪いんだから。いくら箱入り娘だからって恩返しで自分を捧げるとか言う訳無いじゃない。最初に助けられた時に惚れたのよ」
「ハァァァァァァァア?!」
「あと貴方の家同居人募集中らしいじゃない。私もそこに住むわ。おじいちゃんには私から言っとくから」
そして現在。
「カルラ?なんでお前のヒロインだけ集まんの?それも二日連続とかふざけてんの?同じ転生者なのにこの理不尽はなんなの?」
「カルラ?私がいるのになんであんなの連れてきてんのやっぱり貴方を自由にさせてるからこうなるのね早く拘束して私の部屋に連れてかないと」
「か、返す言葉もありません」
「ねーまだ話終わらないの?それとも反対する気?二人共私に勝てないのに?」
「お、俺ビッグ・スライム討伐現場の手伝いしてくるからー」
ついにカルラは逃げ出した。
「にしても今回はあんまり苦戦しなかったし泥沼なのも戦いじゃなくて現場なんだよな~」
「急にここに来てそんなどーでもいいこと呟いとったのか孫ドロボー」
「まずいここにも敵がいる」
「冗談じゃよ。エステルが選んだなら儂がとやかく言う権利はない。ただし!」
「ただし?」
「もしエステルを泣かせたらあらゆる国家権力でお前を潰すからな?」
「き、肝に命じときます」
カルラはそう答えながらその場合ヴァリとかめんどくさいなーとも思った。
「なぁ、家に帰りたくない時ってどーしてる?」
「そんな時無い」
「それならもー大丈夫よ!」
二人の後ろから声が掛かった。カルラが振り向くとエステルがいた。
「げっ、エステル…」
「げっ、とは何よげっ、とは。あの二人なら私が潰して黙らせたから大丈夫よ。さっさと帰りましょカルラ」
「お、おう」
「ただいまー」
エステルがそう言いながらリビングに入った時、マコトとヴァリの肩が不自然に震えたのをカルラは見逃さなかった。
「ねえ何があったの?!この二人がこんなになるとか何したの?!」
「別に~?普通に決闘して私が勝っただけよ?ねえ?」
マコトとヴァリは無言で、しかし必死な表情で首を縦にブンブン振った。それを見たカルラは…
「お、俺疲れたから寝るわ」
と、やや上ずった声でそう言いながら自分の部屋へ駆け込んでいった。
「私とひとつ屋根の下に住めること感謝なさい庶民共!」
「「カァルラァ?ちょっとあっちで話し合おうかー?」」
(な、なんでこうなったんだよー!)
こうなったのにはちゃんとした理由がある…
それはニードル・クロコダイル討伐の後、カルラがエステルとの結婚の権利を手に入れた時のこと。
「なんでそうなるんだよ!アタマぶっ飛んでんの?!」
「あら失礼な。私は正常よ」
「じゃあどうしてそうなったのかの説明を求める!」
「簡単よ。まず貴方は私の命を救ってくれた。そしてうちの家訓は『受けた恩は相手がドブネズミでも全力で返せ』なの」
「ふむふむ」
ドブネズミとか家訓の中に使っていい言葉か?とカルラは思ったが口にはしないでおいた。
「そしておじいちゃんはこう言ってた。『エステルちゃんと結婚できる奴は世界一の幸せ者だ』って」
「ふむふ…む?」
「つまり私ができる一番の恩返しは私との結婚権を与えること!」
(あの孫好きジジィがァァァア!)
そしてカルラは王城に来た。
「おうジジィいるか?」
「どうしたカルラ…とエステルちゃん」
「久しぶりおじいちゃーん」
「ちょっとこっち来いジジィ」
カルラはカハヤを部屋の隅に連れて行った。
「どうしたんじゃ?」
「お前、あいつと結婚できる奴は世界一幸せだとか言ったらしいな」
「そうじゃが、事実じゃろが」
「そのセリフのせいで俺は王族になりそうなんだが」
「……詳しく聞かせてもらおうか」
「実はカクカクシカジカで……」
カルラが説明を終える頃には既にカハヤの怒りはマックスになっていた。
「なるほどな。ではお前を殺そう」
「満面の笑みでそういうこと言うと人気無くなるぞ……」
「ぐぬぬぬ、確かに受けた恩は返さねばならん。だが何故そんな方法で……」
「お前があんなこと言わなきゃよかったんだよ」
「話終わったー?」
待ち切れなくなった感じのエステルから声が掛かった。
「「まだ」」
が、即答した。
「さっさと終わらせてよー」
「そんなに早く終わる話じゃな…」
カハヤがエステルに説明していた時、ドシン、と轟音が鳴り響き、王城が揺さぶられた。
「な、なんだ?!」
カルラ達が驚き、戸惑っていると部屋の入口から息を切らした王国騎士団員が入ってきた。
「た、大変です!城の南西方向から災害レベル魔獣の『ビッグ・スライ厶』が迫ってきています」
「何?!」
「至急Xランクのマコト、ヴァリを呼び出していますが来るまではしばらく時間がかかるため、エステル様、カルラでの対応を願います!」
「オケオケー」
「メンドクサァァァイ。エステルにやらせろよ強いんだから」
両極端な反応を返した二人だが、なんだかんだ言いながらカルラも魔獣の方へ歩いて行った。
「ったく。とっとと終わらせて話の続きだ」
「頑張るんじゃぞ~」
王城南西の原っぱでカルラとエステルはビッグ・スライムと対峙していた。
「ところでこいつホントに強いの?」
「ええ、あのぷるぷるの身体にはほとんどの打撃が効かないしあの身体の中に入った物は大抵溶かされる。それに伸縮自在なの。あとスライムは核を破壊しなきゃ怪我を再生し続けるけどこいつの核は内部の奥深くにあるから一度身体を吹き飛ばしてから再生する前に核を正確に突くっていう難しい作業が必要なの」
「……それってさ、マコトがいれば一瞬で終わらない?」
「ま、まぁそうね」
カルラは初めて心の底からマコトを求めた。
「あ、私いい作戦思いついちゃった」
「なんだ?」
「貴方をあいつの身体の中にぶち込むから貴方が内部から核を破壊するのよ」
「絶対やだね」
「あらそう、じゃあ仕方ないわね」
エステルは笑みを深めると『奇跡の絵本』を使用した。
『優しい優しい魔女のお婆さん、目的地まで走るカボチャの馬車を下さいな。何があっても必ず目的地へ運ぶカボチャの馬車を』
「なんかさっきと詠唱違く…ってギィヤァァァァ速イィィ」
「その辺割と自由なのよ。それとあれは攻撃用、今回は移動用よ。じゃ、ビッグ・スライムの内部へレッツゴー」
カルラはカボチャの馬車に乗ってビッグ・スライムの内部へと連れ去られた。
「ガボゴボ、ビバビビバビボベべブー(痛い痛い溶けてるー)」
「じゃあ私はのんびりティータイムでも」
「バビブブッボボブ(あいつぶっ殺す)」
カルラはそう心に誓うと、ビッグ・スライムの核を探し、泳ぎ始めた。核が見つかったのはその七分後だった。
「ブン!(ふん!)」
カルラは核を握りつぶした。破壊された核は爆発を起こし、カルラとビッグ・スライムの身体の破片は吹き飛ばされた。
「えっ、ちょっ、スライムの身体が撒き散らされるとか聞いてないんだけどー」
のんびりティータイムを楽しんでいたエステルがいきなり降りかかって来たビッグ・スライムの身体の破片に溶かされる寸前、
「メンッドクセェェ!」
カルラがエステルに覆いかぶさる形で助け出した。まあ、代わりにカルラの背中から背骨が見えることになったが……
「うわ、あんたそれ大丈夫なの?なんかすごいグロいんだけど」
「まずはお礼じゃねーか、な?!」
もう一発ビッグ・スライムの身体の破片がカルラの背中に当たり、今度は背骨すらも溶かされた。
「は、早くどっか逃げてくれない?死なないとはいえ痛いんだよ……」
「嫌よ」
即答だった。
「何故?!」
「だって好きな人の顔をこんな至近距離で見れるのよ?最高じゃない」
「いやそのせいで俺の背中が……ってゑ?いや好きって、は?」
カルラは珍しく動揺していた。
「もう、察しが悪いんだから。いくら箱入り娘だからって恩返しで自分を捧げるとか言う訳無いじゃない。最初に助けられた時に惚れたのよ」
「ハァァァァァァァア?!」
「あと貴方の家同居人募集中らしいじゃない。私もそこに住むわ。おじいちゃんには私から言っとくから」
そして現在。
「カルラ?なんでお前のヒロインだけ集まんの?それも二日連続とかふざけてんの?同じ転生者なのにこの理不尽はなんなの?」
「カルラ?私がいるのになんであんなの連れてきてんのやっぱり貴方を自由にさせてるからこうなるのね早く拘束して私の部屋に連れてかないと」
「か、返す言葉もありません」
「ねーまだ話終わらないの?それとも反対する気?二人共私に勝てないのに?」
「お、俺ビッグ・スライム討伐現場の手伝いしてくるからー」
ついにカルラは逃げ出した。
「にしても今回はあんまり苦戦しなかったし泥沼なのも戦いじゃなくて現場なんだよな~」
「急にここに来てそんなどーでもいいこと呟いとったのか孫ドロボー」
「まずいここにも敵がいる」
「冗談じゃよ。エステルが選んだなら儂がとやかく言う権利はない。ただし!」
「ただし?」
「もしエステルを泣かせたらあらゆる国家権力でお前を潰すからな?」
「き、肝に命じときます」
カルラはそう答えながらその場合ヴァリとかめんどくさいなーとも思った。
「なぁ、家に帰りたくない時ってどーしてる?」
「そんな時無い」
「それならもー大丈夫よ!」
二人の後ろから声が掛かった。カルラが振り向くとエステルがいた。
「げっ、エステル…」
「げっ、とは何よげっ、とは。あの二人なら私が潰して黙らせたから大丈夫よ。さっさと帰りましょカルラ」
「お、おう」
「ただいまー」
エステルがそう言いながらリビングに入った時、マコトとヴァリの肩が不自然に震えたのをカルラは見逃さなかった。
「ねえ何があったの?!この二人がこんなになるとか何したの?!」
「別に~?普通に決闘して私が勝っただけよ?ねえ?」
マコトとヴァリは無言で、しかし必死な表情で首を縦にブンブン振った。それを見たカルラは…
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