Kiss

hosimure

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幼馴染とのキス・2

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「んっんんっ…」

「…ふっ」

互いの唇からもれる甘い吐息と声。

唇が離れても、お互いに熱い思いを目に宿したまま、強く抱き合う。

今は幼馴染の彼の部屋で2人っきり。

こんな幸せな時間を味わえるなんて、わたしは幸せ者だ。

…けど、ふと気付いてしまった。

子供の頃のようにキスをするようになった。

そして2人っきりで会ったり、とっ泊まったりするようになったけど…わたし、コイツに告白されてない?

そもそもコイツがいきなりキスをしてきて、これからもキスしたいって言い出した。

それって恋人になりたいって意味だと思ったんだけど…。

何か順序、逆じゃない?

というか、本当に恋人になったのか、今になって不安になってきた。

「ねっねぇ」

「ん? 何だ?」

答えながらも、わたしの手や顔中にキスの雨を降らせてくる。

「アンタ、わたしのこと、好きなの?」

真っ直ぐに目を見て言った。

するとキョトンとするアイツ。

しかし次第にあきれた表情に変わる。

「…何を今更。俺が何とも思わず、お前にこういうことをすると思ってたのか?」

「………実はちょっと」

えへっ★と笑って言うと、ぎゅう~と両方のほっぺたを引っ張られた。

「うへっ!? ひっひたいっ!」

「お前って本当にバカだよな」

「らっらによぉ!」

「でもそんなお前が好きな俺が、きっと1番バカなんだろうな」

険しい顔でそう言って、いきなり手を放した。

「うえ~。顔が変形するぅ」

頬を両手でスリスリする。

思いのほか、熱くなっていた。

…相変わらず情け容赦無いヤツ。

でも、嬉しい一言が聞けた。

だからアイツをじっと見つめる。

「何?」

「…んっ。ちょっと安心。アンタの口から、『好き』って言葉が聞けたから」

「まったく…」

ため息をつくと、今度は優しい笑顔になる。

どきんっ…!

ときめいているうちに、アイツの腕の中に引っ張られた。

「あっ…」

「―好きだ。ずっと前から。昔していた結婚式ゴッコは、俺にとっては本気そのものだったんだぞ?」

「…よく覚えてたわね」

「お前は忘れてたのか?」

「忘れられるワケないでしょ? わたし、アンタとしかしなかったんだから」

「俺だって」

お互い、笑い合う。

あの頃はただ、結婚式ゴッコという遊びが好きだった。

今は、憧れ。

いつか真っ白のウエディングドレスを着て、キレイな教会で結婚式をあげる。

タキシードをビシッ!と着こなした、彼とね♪

「ねぇ、結婚式はやっぱり教会が良いな」

「お前、ウエディングドレスに憧れてたもんな」

「うん! やっぱり女の子の夢でしょ?」

そう言って、ぎゅっと抱きついた。

「アンタもちゃんとタキシード、着てよね?」

「教会なら、当然。あっ、でも…」

ふと何かに引っ掛かったのか、アイツの表情が曇る。

「どうかした? やっぱり和式が良いとか?」

白無垢でもまあ…。

コイツが着物が良いと言うなら、そのくらいは良いケド…。

しばらくうなった後、わたしの目を真っ直ぐに見てきた。

「お前、ちょっとウソになるな」

「何がよ?」

「例の歩く道、ウソになるだろ?」

歩く道? 教会で…歩く道と言えば……。

思い当たったわたしは、左の拳を握り締めた。

「責任取れ! この大ばかっ!」

バキッ! 
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