68 / 68
幼馴染とのキス・2
しおりを挟む
「んっんんっ…」
「…ふっ」
互いの唇からもれる甘い吐息と声。
唇が離れても、お互いに熱い思いを目に宿したまま、強く抱き合う。
今は幼馴染の彼の部屋で2人っきり。
こんな幸せな時間を味わえるなんて、わたしは幸せ者だ。
…けど、ふと気付いてしまった。
子供の頃のようにキスをするようになった。
そして2人っきりで会ったり、とっ泊まったりするようになったけど…わたし、コイツに告白されてない?
そもそもコイツがいきなりキスをしてきて、これからもキスしたいって言い出した。
それって恋人になりたいって意味だと思ったんだけど…。
何か順序、逆じゃない?
というか、本当に恋人になったのか、今になって不安になってきた。
「ねっねぇ」
「ん? 何だ?」
答えながらも、わたしの手や顔中にキスの雨を降らせてくる。
「アンタ、わたしのこと、好きなの?」
真っ直ぐに目を見て言った。
するとキョトンとするアイツ。
しかし次第にあきれた表情に変わる。
「…何を今更。俺が何とも思わず、お前にこういうことをすると思ってたのか?」
「………実はちょっと」
えへっ★と笑って言うと、ぎゅう~と両方のほっぺたを引っ張られた。
「うへっ!? ひっひたいっ!」
「お前って本当にバカだよな」
「らっらによぉ!」
「でもそんなお前が好きな俺が、きっと1番バカなんだろうな」
険しい顔でそう言って、いきなり手を放した。
「うえ~。顔が変形するぅ」
頬を両手でスリスリする。
思いのほか、熱くなっていた。
…相変わらず情け容赦無いヤツ。
でも、嬉しい一言が聞けた。
だからアイツをじっと見つめる。
「何?」
「…んっ。ちょっと安心。アンタの口から、『好き』って言葉が聞けたから」
「まったく…」
ため息をつくと、今度は優しい笑顔になる。
どきんっ…!
ときめいているうちに、アイツの腕の中に引っ張られた。
「あっ…」
「―好きだ。ずっと前から。昔していた結婚式ゴッコは、俺にとっては本気そのものだったんだぞ?」
「…よく覚えてたわね」
「お前は忘れてたのか?」
「忘れられるワケないでしょ? わたし、アンタとしかしなかったんだから」
「俺だって」
お互い、笑い合う。
あの頃はただ、結婚式ゴッコという遊びが好きだった。
今は、憧れ。
いつか真っ白のウエディングドレスを着て、キレイな教会で結婚式をあげる。
タキシードをビシッ!と着こなした、彼とね♪
「ねぇ、結婚式はやっぱり教会が良いな」
「お前、ウエディングドレスに憧れてたもんな」
「うん! やっぱり女の子の夢でしょ?」
そう言って、ぎゅっと抱きついた。
「アンタもちゃんとタキシード、着てよね?」
「教会なら、当然。あっ、でも…」
ふと何かに引っ掛かったのか、アイツの表情が曇る。
「どうかした? やっぱり和式が良いとか?」
白無垢でもまあ…。
コイツが着物が良いと言うなら、そのくらいは良いケド…。
しばらくうなった後、わたしの目を真っ直ぐに見てきた。
「お前、ちょっとウソになるな」
「何がよ?」
「例の歩く道、ウソになるだろ?」
歩く道? 教会で…歩く道と言えば……。
思い当たったわたしは、左の拳を握り締めた。
「責任取れ! この大ばかっ!」
バキッ!
「…ふっ」
互いの唇からもれる甘い吐息と声。
唇が離れても、お互いに熱い思いを目に宿したまま、強く抱き合う。
今は幼馴染の彼の部屋で2人っきり。
こんな幸せな時間を味わえるなんて、わたしは幸せ者だ。
…けど、ふと気付いてしまった。
子供の頃のようにキスをするようになった。
そして2人っきりで会ったり、とっ泊まったりするようになったけど…わたし、コイツに告白されてない?
そもそもコイツがいきなりキスをしてきて、これからもキスしたいって言い出した。
それって恋人になりたいって意味だと思ったんだけど…。
何か順序、逆じゃない?
というか、本当に恋人になったのか、今になって不安になってきた。
「ねっねぇ」
「ん? 何だ?」
答えながらも、わたしの手や顔中にキスの雨を降らせてくる。
「アンタ、わたしのこと、好きなの?」
真っ直ぐに目を見て言った。
するとキョトンとするアイツ。
しかし次第にあきれた表情に変わる。
「…何を今更。俺が何とも思わず、お前にこういうことをすると思ってたのか?」
「………実はちょっと」
えへっ★と笑って言うと、ぎゅう~と両方のほっぺたを引っ張られた。
「うへっ!? ひっひたいっ!」
「お前って本当にバカだよな」
「らっらによぉ!」
「でもそんなお前が好きな俺が、きっと1番バカなんだろうな」
険しい顔でそう言って、いきなり手を放した。
「うえ~。顔が変形するぅ」
頬を両手でスリスリする。
思いのほか、熱くなっていた。
…相変わらず情け容赦無いヤツ。
でも、嬉しい一言が聞けた。
だからアイツをじっと見つめる。
「何?」
「…んっ。ちょっと安心。アンタの口から、『好き』って言葉が聞けたから」
「まったく…」
ため息をつくと、今度は優しい笑顔になる。
どきんっ…!
ときめいているうちに、アイツの腕の中に引っ張られた。
「あっ…」
「―好きだ。ずっと前から。昔していた結婚式ゴッコは、俺にとっては本気そのものだったんだぞ?」
「…よく覚えてたわね」
「お前は忘れてたのか?」
「忘れられるワケないでしょ? わたし、アンタとしかしなかったんだから」
「俺だって」
お互い、笑い合う。
あの頃はただ、結婚式ゴッコという遊びが好きだった。
今は、憧れ。
いつか真っ白のウエディングドレスを着て、キレイな教会で結婚式をあげる。
タキシードをビシッ!と着こなした、彼とね♪
「ねぇ、結婚式はやっぱり教会が良いな」
「お前、ウエディングドレスに憧れてたもんな」
「うん! やっぱり女の子の夢でしょ?」
そう言って、ぎゅっと抱きついた。
「アンタもちゃんとタキシード、着てよね?」
「教会なら、当然。あっ、でも…」
ふと何かに引っ掛かったのか、アイツの表情が曇る。
「どうかした? やっぱり和式が良いとか?」
白無垢でもまあ…。
コイツが着物が良いと言うなら、そのくらいは良いケド…。
しばらくうなった後、わたしの目を真っ直ぐに見てきた。
「お前、ちょっとウソになるな」
「何がよ?」
「例の歩く道、ウソになるだろ?」
歩く道? 教会で…歩く道と言えば……。
思い当たったわたしは、左の拳を握り締めた。
「責任取れ! この大ばかっ!」
バキッ!
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる