4 / 21
プロローグ
それはある日突然に
しおりを挟む
本日、妹を加えた四人娘が『ワールドネイション』にログインしてくる。
何とか俺、守森常盤の妹である翡翠もアバターの作成が間に合った。最終的にあいつが選んだクラスはレンジャー。それだけ聞いたならなんでレンジャー?と思うかもしれない。多くのゲームでレンジャー職がメインというのは余り聞かないしな。だが。
『上級クラスになったらガンカタ出来るぞ』
『やる!!』
そう言ったら即答だった。『ワールドネイション』のレンジャーは割と強い部類の職業に入る。その上位職であるガンナーが使えるのがガンカタ、あれ見栄えいいもんな。元がある映画の演出上の銃を使った武術って事を考えれば当たり前だが。見栄えが悪いものを主役が使う技に選んだりする訳がない。
そんな四人を俺、笠斗、そして今回協力してくれる猫子猫さんの三人で待っていた。
「お、来たな」
笠斗が真っ先に気づいた。
ログイン時の合図である門が出現し、開く。一つ、また一つと合計四つの扉が現れ開き、四人が『ワールドネイション』の世界へとログインを果たした。
「やあ、お兄ちゃん達ご苦労様、って、えっ?あれっ?」
「どうした?」
「えっ、香香ちゃんとか、お兄ちゃんとか笠斗さんとかその姿って」
ああ……。
さては説明したのに聞いてなかったな?
「はあ……モンスターには人化モードがあるって説明しただろうが」
「じ、人化モード?」
「そう、モンスターってレベル高い種族になると巨大なのが増えるからな。それが原因で通常のダンジョンとか潜れないと不公平だから、って理由でこういう姿になれるスキルがあるんだよ」
「私はサイズはまだ小さいけど、これモンスター共通スキルだからねー」
俺の外見は頭部に角のような植物の枝が生えて着物(羽織袴)を来た人型。
笠斗は直立した鳥人間がタキシードを着てる。
香香ちゃんはベルセルクっていうのかな?熊の皮を被った女の子という外見だ。
香香ちゃんは自分で言った通り、初期モンスターという事もあってモンスター形態もそこまで大きくないが、俺や笠斗は大きいからなあ。かといって俺らサイズのダンジョンなんか作ってたら今度は人サイズのアバターが冒険なんか出来たもんじゃないし。
「ふーん、まあ、いっか!それじゃゲーム始めよう!!」
「いや、待て待て」
何のために俺達が集まってると思ってるんだ。
始めたばかりのプレイヤーの装備やアイテムは弱い。もちろん、一から装備を集めていくのもゲームの醍醐味じゃあるんだが、今回はスタートダッシュとして俺らがある程度装備やアイテムを提供しようって訳だ。
「という事を言ってたはずだが?」
「忘れてた!」
まったくこいつは……。
溜息をつきながら、事前に用意していたアイテムを渡していく。猫子猫さんや知り合いの伝手も使わせてもらった。何せ、俺も笠斗も武器や防具使えないからそっち方面の伝手ってなかったんだよなあ。評判のいいプレイヤー生産職の国(実質会社)に作成を依頼するにしても、あっちも昔から付き合いあって今後も色々お付き合いのあるプレイヤーさんと、単発で飛び込みのプレイヤーからの依頼じゃどちらを優先するかは分かりきってるし。
いや、ある程度の性能の武器防具アイテムに関しては普通に商取引があるんだ。
けど、そこまでして作成お願いしたのは……。
「ええと、お兄さん、これは……」
お、陽奈(ひな)ちゃんは気づいたか。生産職というべきドワーフを選んだからかな?
「うん、今は装備出来ないだろうけど何時かはこれを装備出来るようになって活躍して欲しいと思ってさ」
「香香ちゃんと陽奈ちゃんは俺から!翡翠ちゃんと摩莉夜(まりや)ちゃんは常葉っちからのプレゼントだぜ!」
喜んでくれてるみたいだ。
しかし、笠斗からは摩莉夜ちゃんは俺からプレゼントするべきと主張されたが何でだろうな?エルフの杖って樹木系素材がいいからだろうか?
(笠斗さん、摩莉夜へのプレゼント役を常盤さんにするとはぐっじょぶですわ!)
(だろ、陽奈っち!)
なんか笠斗と陽奈ちゃんが話してるな。
仲良さそうだなー……こっちは摩莉夜ちゃん顔逸らして隠れちゃったのに……。
さて、それじゃ。アイテムも渡したし、そろそろ行くか。
とはいえ。
「あっさり終わった」
まあ、こうなるよな。
「仕方ない。下位のクラスは他のゲームのチュートリアル相当だからな」
「納得」
そう、この『ワールドネイション』は国を造ってからが本番だから、下位クラスの職業ってのは実質チュートリアルみたいなものだ。だから俺達ベテラン組のサポートつきで少しパワーレベリングも混ぜれば、割とあっさり上級職になれる下位職のレベル上限に達してしまう。
それぞれに楽しみにしていた上級職を早速取得して、進化もして一区切り。
「とりあえず、こんなもんだろ」
「そうだね。この後しばらくは各自のエリアで個別クエスト進めないと」
そんな事を話しつつ、ちょいと『戦争』なんかも見せ、ちょうど会えた顔見知りに紹介もして。
さて、一旦解散すかとポータルルームへ移動したんだが……。
「なんだ、あれは」
「なんでしょう?」
「なんだろうな」
思わず口々に言ってしまったよ。
ポータルルームはログアウトや各自の国へと移動する時に使う広間だ。この移動時にも自動的という訳にはいかない。誰かの国へと招待される事もあるからだ。
そこで対象を選択して入力する訳だが、この際にパスワードが必要とされるので、覗き込むようなマナーの悪い事をするような奴はどこにでもいる事から「知り合い同士なら入れる」仕様になっている。
つまり、そこには知らない奴は入れないはずなのだが……今、そこに奇妙な光景が展開していた。
「腕だね」
「腕だな」
「なんで腕が空中から生えてるの!?」
そう、空中からいきなりにょっきりと腕が生えて、何かを探すように動かしているという光景が展開されていた。
「何かのイベントでしょうか?」
「いや、さすがにこれでイベントはねえだろ」
「そもそもポータルルームは運営からの通知以外は一切なしだ」
さすがに引く光景だったが、変化は突然だった。
「え?」
がしっと。
突如として一点から移動した腕が常盤の腕を掴んだ。
ぐん、と引っ張られる動きを感じて、思わず声が洩れる。
「え、ちょ、うわ」
「お兄ちゃん!?」
「常盤!?」
「大丈夫か!?」
思わず、といった風情で他の皆が手を伸ばして常盤を掴み。
次の瞬間、彼らは全員その場から姿を消していた。
何とか俺、守森常盤の妹である翡翠もアバターの作成が間に合った。最終的にあいつが選んだクラスはレンジャー。それだけ聞いたならなんでレンジャー?と思うかもしれない。多くのゲームでレンジャー職がメインというのは余り聞かないしな。だが。
『上級クラスになったらガンカタ出来るぞ』
『やる!!』
そう言ったら即答だった。『ワールドネイション』のレンジャーは割と強い部類の職業に入る。その上位職であるガンナーが使えるのがガンカタ、あれ見栄えいいもんな。元がある映画の演出上の銃を使った武術って事を考えれば当たり前だが。見栄えが悪いものを主役が使う技に選んだりする訳がない。
そんな四人を俺、笠斗、そして今回協力してくれる猫子猫さんの三人で待っていた。
「お、来たな」
笠斗が真っ先に気づいた。
ログイン時の合図である門が出現し、開く。一つ、また一つと合計四つの扉が現れ開き、四人が『ワールドネイション』の世界へとログインを果たした。
「やあ、お兄ちゃん達ご苦労様、って、えっ?あれっ?」
「どうした?」
「えっ、香香ちゃんとか、お兄ちゃんとか笠斗さんとかその姿って」
ああ……。
さては説明したのに聞いてなかったな?
「はあ……モンスターには人化モードがあるって説明しただろうが」
「じ、人化モード?」
「そう、モンスターってレベル高い種族になると巨大なのが増えるからな。それが原因で通常のダンジョンとか潜れないと不公平だから、って理由でこういう姿になれるスキルがあるんだよ」
「私はサイズはまだ小さいけど、これモンスター共通スキルだからねー」
俺の外見は頭部に角のような植物の枝が生えて着物(羽織袴)を来た人型。
笠斗は直立した鳥人間がタキシードを着てる。
香香ちゃんはベルセルクっていうのかな?熊の皮を被った女の子という外見だ。
香香ちゃんは自分で言った通り、初期モンスターという事もあってモンスター形態もそこまで大きくないが、俺や笠斗は大きいからなあ。かといって俺らサイズのダンジョンなんか作ってたら今度は人サイズのアバターが冒険なんか出来たもんじゃないし。
「ふーん、まあ、いっか!それじゃゲーム始めよう!!」
「いや、待て待て」
何のために俺達が集まってると思ってるんだ。
始めたばかりのプレイヤーの装備やアイテムは弱い。もちろん、一から装備を集めていくのもゲームの醍醐味じゃあるんだが、今回はスタートダッシュとして俺らがある程度装備やアイテムを提供しようって訳だ。
「という事を言ってたはずだが?」
「忘れてた!」
まったくこいつは……。
溜息をつきながら、事前に用意していたアイテムを渡していく。猫子猫さんや知り合いの伝手も使わせてもらった。何せ、俺も笠斗も武器や防具使えないからそっち方面の伝手ってなかったんだよなあ。評判のいいプレイヤー生産職の国(実質会社)に作成を依頼するにしても、あっちも昔から付き合いあって今後も色々お付き合いのあるプレイヤーさんと、単発で飛び込みのプレイヤーからの依頼じゃどちらを優先するかは分かりきってるし。
いや、ある程度の性能の武器防具アイテムに関しては普通に商取引があるんだ。
けど、そこまでして作成お願いしたのは……。
「ええと、お兄さん、これは……」
お、陽奈(ひな)ちゃんは気づいたか。生産職というべきドワーフを選んだからかな?
「うん、今は装備出来ないだろうけど何時かはこれを装備出来るようになって活躍して欲しいと思ってさ」
「香香ちゃんと陽奈ちゃんは俺から!翡翠ちゃんと摩莉夜(まりや)ちゃんは常葉っちからのプレゼントだぜ!」
喜んでくれてるみたいだ。
しかし、笠斗からは摩莉夜ちゃんは俺からプレゼントするべきと主張されたが何でだろうな?エルフの杖って樹木系素材がいいからだろうか?
(笠斗さん、摩莉夜へのプレゼント役を常盤さんにするとはぐっじょぶですわ!)
(だろ、陽奈っち!)
なんか笠斗と陽奈ちゃんが話してるな。
仲良さそうだなー……こっちは摩莉夜ちゃん顔逸らして隠れちゃったのに……。
さて、それじゃ。アイテムも渡したし、そろそろ行くか。
とはいえ。
「あっさり終わった」
まあ、こうなるよな。
「仕方ない。下位のクラスは他のゲームのチュートリアル相当だからな」
「納得」
そう、この『ワールドネイション』は国を造ってからが本番だから、下位クラスの職業ってのは実質チュートリアルみたいなものだ。だから俺達ベテラン組のサポートつきで少しパワーレベリングも混ぜれば、割とあっさり上級職になれる下位職のレベル上限に達してしまう。
それぞれに楽しみにしていた上級職を早速取得して、進化もして一区切り。
「とりあえず、こんなもんだろ」
「そうだね。この後しばらくは各自のエリアで個別クエスト進めないと」
そんな事を話しつつ、ちょいと『戦争』なんかも見せ、ちょうど会えた顔見知りに紹介もして。
さて、一旦解散すかとポータルルームへ移動したんだが……。
「なんだ、あれは」
「なんでしょう?」
「なんだろうな」
思わず口々に言ってしまったよ。
ポータルルームはログアウトや各自の国へと移動する時に使う広間だ。この移動時にも自動的という訳にはいかない。誰かの国へと招待される事もあるからだ。
そこで対象を選択して入力する訳だが、この際にパスワードが必要とされるので、覗き込むようなマナーの悪い事をするような奴はどこにでもいる事から「知り合い同士なら入れる」仕様になっている。
つまり、そこには知らない奴は入れないはずなのだが……今、そこに奇妙な光景が展開していた。
「腕だね」
「腕だな」
「なんで腕が空中から生えてるの!?」
そう、空中からいきなりにょっきりと腕が生えて、何かを探すように動かしているという光景が展開されていた。
「何かのイベントでしょうか?」
「いや、さすがにこれでイベントはねえだろ」
「そもそもポータルルームは運営からの通知以外は一切なしだ」
さすがに引く光景だったが、変化は突然だった。
「え?」
がしっと。
突如として一点から移動した腕が常盤の腕を掴んだ。
ぐん、と引っ張られる動きを感じて、思わず声が洩れる。
「え、ちょ、うわ」
「お兄ちゃん!?」
「常盤!?」
「大丈夫か!?」
思わず、といった風情で他の皆が手を伸ばして常盤を掴み。
次の瞬間、彼らは全員その場から姿を消していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
転生女神さまは異世界に現代を持ち込みたいようです。 〜ポンコツ女神の現代布教活動〜
れおぽん
ファンタジー
いつも現代人を異世界に連れていく女神さまはついに現代の道具を直接異世界に投じて文明の発展を試みるが…
勘違いから生まれる異世界物語を毎日更新ですので隙間時間にどうぞ
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ
月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。
こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。
そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。
太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。
テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる