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第一章
異世界呼ばれたよ!
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「ああ、成功しました!」
「おお、よくやった!」
何か声が聞こえる……。
周囲を見回せば、頭を抑えたり、頭を振る皆。猫子猫さん、笠斗、翡翠に香香ちゃん、陽奈ちゃんに摩莉夜ちゃん。うん、全員いるな。
周囲はと思えば、顔を巡らすまでもなく緑に、植物に満ちた地である事が分かる。彼らが俺を、守森常盤を歓迎している事も。だが、どこか植物達、弱っている?ああ、人が森を切り開ている場所が段々迫ってきているのか。畑の作物とかそういうのは感じない。そうすると今の段階は木を伐ってる所か。……ちょっと待て、何でそんな事が分かるんだ?
ゲームのスキル?
まさか、こんなゲームに関係のない事、幾ら設定では植物の精霊王なんてされてても実装されてるはずがない。
じゃあ、何で分かるんだ?
皆の姿はゲームの時のまま。という事は俺もそうなんだろう。ちらっと見てみた体は着物のままだったし。
「あの……」
ああ、はいはい。
先程まで喜んでいた人達?いや、見た目は昨今の物語に出てくるような典型的なエルフだよね?
彼らが恐る恐る、といった様子で声をかけて来た。どうやら、喜ぶ途中で我に返ったはいいが、こちらの様子を見て、声をかけづらかったようだ。
うん、上から目線で偉そうに言ってこなかったのは好ポイントだと思う。時折、こんな場面でむやみやたらと偉そうな上から目線で言ってくるようなお話もあるからねえ。自分達で何とかならないから呼び出した癖に偉そうにする理由が分からんが、それはさておき。
「どなたかな?」
俺達は互いに視線を交わした後、最年長と思われる(リアルの年齢は知らないが)猫子猫さんが代表という形で口を開いた。社会人だというのは聞いてたから学生の俺達よりは年上だし、こうした交渉事にも経験があるんだと思う。多分。
「はい、私どもは……」
えー……彼らもどう説明すればいいのか分からなかったのか、話は結構長かったのでざっと纏めると、彼らはこの森に住まうエルフであったが、人族の侵攻によって次第に追い詰められていた。
最後の砦とも言える大森林地帯へも人族は次第に勢力を伸ばし、抵抗するも軍勢を送り込んできた人族によって少しずつ、少しずつ森林地帯を伐られ、土地を奪われて行っている。
「元々、私達が住む領域、この辺りも森の奥深くと言える場所だったのですが……」
うん、もう奥深く、とは言えない場所だな。
他の皆は分からないようだけど、俺には分かる。
「戦おうとは思わないのか?」
「……戦っても勝てなかったのです」
彼らの部族だけでは。
どうもエルフ達というのは小規模な部族を幾つも作って、森の中で暮らしているらしい。で、一対一なら森の中では勝てた。一対五ぐらいまでなら優秀な者が策を用いるなら何とかならなくもない。しかし、人族の軍隊の規模は大きく、一対百といった状況ではどうにもならなかった、と。
じゃあ、エルフ達で連合して戦おうと思わなかったのかと聞けば、エルフ達は長年、この大森林地帯で互いに相争ってきた。
なので、急に「手を結びましょう」といっても互いに疑心暗鬼で、なかなか上手くいかない内に次々とやられてしまた、と。
普通なら小国群の外部から攻撃があったら、小国群でまとまりそうなもんだが、それも出来ていない。連合出来たとしても二、三の部族の連合ぐらいで大森林地帯のエルフ達がまとまって、という事は未だ出来ていないので、結果として圧倒的多数の人族の軍相手に多少の抵抗しか出来ずにやられてる、と。
それが繰り返されてる癖に未だまとまれてないのか。
「恥を忍んで申し上げますが私達もいざ自分達がこうなるまで、自分達には関係のない遠い出来事だと思っていたのです」
なるほど。
なまじ広大な森があって、元の大きさがどれぐらいあって、どこまで伐られて人族が侵攻してきているか見えないから、実感が湧かなかったと?
それで急いで周囲の部族達と連合は出来たけど、奥地の部族達はかつての自分達がそうであったように手を貸してくれず、仕方なくこれまで崩壊していった部族同様決死の覚悟で挑んだものの、圧倒的な数の差から勝ち目もなく押し込まれ、「次に来る時は滅びるか、それとも降伏するか考えておけ」と捕虜になっていた者がそういう伝言と共に帰された、と……。
絶対絶命となった彼らは最後の手段として、ある部族に伝わっていた異世界の英雄を召喚する魔法を行使して、結果俺達が呼ばれた、と……。
……いや、何で俺達?
俺達、平和な国の戦いなんてまともに経験もしていない連中だよ?戦いなんて精々ゲームの中だけだ。
もしかして。
もしかしなくても、俺達、ゲームの中での力が使えるのか?
いやいや、そもそもこれまだゲームの中の世界なんじゃ……。
「一つ確認したいんだが」
「何でしょうか?」
「俺達は戻れるのか?」
「はい、この魔法陣があれば、元の世界と繋がりが残っている状態ですので事が終われば元の世界に戻れます。周囲の自然から力を借りているので力を溜めるのに時間はかかりますが……」
それを聞いて、質問した猫子猫さんがどこか苦い顔になった。
どうしたんだろう?
「つまり、俺達は最低でも一定期間の間、この地を守らんと帰れなくなるという事か」
あ……。
そうか、そうだよな。
ここはもう森の端、人族が次に侵攻してきたら奪われるかもしれない土地。そんな土地にある魔法陣を奪われたら、いや、破壊されたら俺達は帰れなくなるというなら守らざるをえない。
猫子猫さんの言葉を聞いて、エルフ達はどこか気まずそうな顔をして顔や目を逸らした。これは……それを理解した上で、俺達を巻き込むつもりでやったんだな。
現状、俺にはこれが『ワールドネイション』というゲーム世界のイベントなのか、それとも違うのか分からない。それでも、何か違うという感覚はある。もし、本当に何かしら異常が発生して、戻れないなんて事が起きる可能性があるとしたら……。その「万が一」の可能性がある以上、無視する事は出来ない。
やらざるをえない、って事か。
「……すまんが、一日だけ時間が欲しい。俺達もいきなりの話で混乱してるんだ」
そう猫子猫さんが言うと、もっともな事だとエルフ側も納得していた。
彼らの部族の空き家を貸してくれるって事だったが、猫子猫さんは断っていた。
ここから奥って事だから、何だか先程の言葉を聞いた後だと不安になるらしい。ああ、この魔法陣が破壊されないか、って事か……。
でも、本当にどうなんだろうな?これって本当に現実なのか?
「おお、よくやった!」
何か声が聞こえる……。
周囲を見回せば、頭を抑えたり、頭を振る皆。猫子猫さん、笠斗、翡翠に香香ちゃん、陽奈ちゃんに摩莉夜ちゃん。うん、全員いるな。
周囲はと思えば、顔を巡らすまでもなく緑に、植物に満ちた地である事が分かる。彼らが俺を、守森常盤を歓迎している事も。だが、どこか植物達、弱っている?ああ、人が森を切り開ている場所が段々迫ってきているのか。畑の作物とかそういうのは感じない。そうすると今の段階は木を伐ってる所か。……ちょっと待て、何でそんな事が分かるんだ?
ゲームのスキル?
まさか、こんなゲームに関係のない事、幾ら設定では植物の精霊王なんてされてても実装されてるはずがない。
じゃあ、何で分かるんだ?
皆の姿はゲームの時のまま。という事は俺もそうなんだろう。ちらっと見てみた体は着物のままだったし。
「あの……」
ああ、はいはい。
先程まで喜んでいた人達?いや、見た目は昨今の物語に出てくるような典型的なエルフだよね?
彼らが恐る恐る、といった様子で声をかけて来た。どうやら、喜ぶ途中で我に返ったはいいが、こちらの様子を見て、声をかけづらかったようだ。
うん、上から目線で偉そうに言ってこなかったのは好ポイントだと思う。時折、こんな場面でむやみやたらと偉そうな上から目線で言ってくるようなお話もあるからねえ。自分達で何とかならないから呼び出した癖に偉そうにする理由が分からんが、それはさておき。
「どなたかな?」
俺達は互いに視線を交わした後、最年長と思われる(リアルの年齢は知らないが)猫子猫さんが代表という形で口を開いた。社会人だというのは聞いてたから学生の俺達よりは年上だし、こうした交渉事にも経験があるんだと思う。多分。
「はい、私どもは……」
えー……彼らもどう説明すればいいのか分からなかったのか、話は結構長かったのでざっと纏めると、彼らはこの森に住まうエルフであったが、人族の侵攻によって次第に追い詰められていた。
最後の砦とも言える大森林地帯へも人族は次第に勢力を伸ばし、抵抗するも軍勢を送り込んできた人族によって少しずつ、少しずつ森林地帯を伐られ、土地を奪われて行っている。
「元々、私達が住む領域、この辺りも森の奥深くと言える場所だったのですが……」
うん、もう奥深く、とは言えない場所だな。
他の皆は分からないようだけど、俺には分かる。
「戦おうとは思わないのか?」
「……戦っても勝てなかったのです」
彼らの部族だけでは。
どうもエルフ達というのは小規模な部族を幾つも作って、森の中で暮らしているらしい。で、一対一なら森の中では勝てた。一対五ぐらいまでなら優秀な者が策を用いるなら何とかならなくもない。しかし、人族の軍隊の規模は大きく、一対百といった状況ではどうにもならなかった、と。
じゃあ、エルフ達で連合して戦おうと思わなかったのかと聞けば、エルフ達は長年、この大森林地帯で互いに相争ってきた。
なので、急に「手を結びましょう」といっても互いに疑心暗鬼で、なかなか上手くいかない内に次々とやられてしまた、と。
普通なら小国群の外部から攻撃があったら、小国群でまとまりそうなもんだが、それも出来ていない。連合出来たとしても二、三の部族の連合ぐらいで大森林地帯のエルフ達がまとまって、という事は未だ出来ていないので、結果として圧倒的多数の人族の軍相手に多少の抵抗しか出来ずにやられてる、と。
それが繰り返されてる癖に未だまとまれてないのか。
「恥を忍んで申し上げますが私達もいざ自分達がこうなるまで、自分達には関係のない遠い出来事だと思っていたのです」
なるほど。
なまじ広大な森があって、元の大きさがどれぐらいあって、どこまで伐られて人族が侵攻してきているか見えないから、実感が湧かなかったと?
それで急いで周囲の部族達と連合は出来たけど、奥地の部族達はかつての自分達がそうであったように手を貸してくれず、仕方なくこれまで崩壊していった部族同様決死の覚悟で挑んだものの、圧倒的な数の差から勝ち目もなく押し込まれ、「次に来る時は滅びるか、それとも降伏するか考えておけ」と捕虜になっていた者がそういう伝言と共に帰された、と……。
絶対絶命となった彼らは最後の手段として、ある部族に伝わっていた異世界の英雄を召喚する魔法を行使して、結果俺達が呼ばれた、と……。
……いや、何で俺達?
俺達、平和な国の戦いなんてまともに経験もしていない連中だよ?戦いなんて精々ゲームの中だけだ。
もしかして。
もしかしなくても、俺達、ゲームの中での力が使えるのか?
いやいや、そもそもこれまだゲームの中の世界なんじゃ……。
「一つ確認したいんだが」
「何でしょうか?」
「俺達は戻れるのか?」
「はい、この魔法陣があれば、元の世界と繋がりが残っている状態ですので事が終われば元の世界に戻れます。周囲の自然から力を借りているので力を溜めるのに時間はかかりますが……」
それを聞いて、質問した猫子猫さんがどこか苦い顔になった。
どうしたんだろう?
「つまり、俺達は最低でも一定期間の間、この地を守らんと帰れなくなるという事か」
あ……。
そうか、そうだよな。
ここはもう森の端、人族が次に侵攻してきたら奪われるかもしれない土地。そんな土地にある魔法陣を奪われたら、いや、破壊されたら俺達は帰れなくなるというなら守らざるをえない。
猫子猫さんの言葉を聞いて、エルフ達はどこか気まずそうな顔をして顔や目を逸らした。これは……それを理解した上で、俺達を巻き込むつもりでやったんだな。
現状、俺にはこれが『ワールドネイション』というゲーム世界のイベントなのか、それとも違うのか分からない。それでも、何か違うという感覚はある。もし、本当に何かしら異常が発生して、戻れないなんて事が起きる可能性があるとしたら……。その「万が一」の可能性がある以上、無視する事は出来ない。
やらざるをえない、って事か。
「……すまんが、一日だけ時間が欲しい。俺達もいきなりの話で混乱してるんだ」
そう猫子猫さんが言うと、もっともな事だとエルフ側も納得していた。
彼らの部族の空き家を貸してくれるって事だったが、猫子猫さんは断っていた。
ここから奥って事だから、何だか先程の言葉を聞いた後だと不安になるらしい。ああ、この魔法陣が破壊されないか、って事か……。
でも、本当にどうなんだろうな?これって本当に現実なのか?
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