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第1章 最寄本家の人びと(教子とトンヌラ)
6 トンヌラは、家族口座へ入れるお金を稼ぐべくバイトを探す(その③)
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芽瑠梨が職場の昼休憩中、スマホで
「旧ねこま遊園で火事」
の通知を見た時点から、時間をおよそ4時間さかのぼる。
場所も、最寄本家の中、玄関付近にカメラを移そう。
トンヌラは、娘の繭が出かけていくのを見送った後、寝ていた部屋に戻り、まとっていた服ーー「服」と言ったが、それはただ上から大きな布をすっぽりかぶっている感じの、あちらの世界で「ぬののふく」といわれているアイテムーーを掛け布団の上に脱ぐと、押し入れの内側、服など入れている引き出しから、着替えをひっぱり出した。
手つきに少し迷うそぶりがあったが、取り出したのは加圧式のスパッツや長袖シャツ、ハーフパンツ、そして濃いグレー無地のTシャツ。
シャツをかぶってえり口から顔を出した後、トンヌラは髪を触る。オレンジがかった、ちょっと人工的な色の金髪だ。
少し長くなってきたなと彼は思う。
カットは、あちらの、お気に入りの髪切り師にやってもらうことが多い。
ひとしきり着替え終わる。スポーティな服装だ。
少なくとも、これから事務系のアルバイトの面接に行くような格好ではない。
腕をぐるぐる回したり、両の膝こぞうに手をついてその場で屈伸したりと、いかにもこれからトンヌラが訪れていく先で運動が待っている、そんな動きを彼はとっている。
引き出しの脇に、何かが立てかけてあって、トンヌラはそれに手を伸ばし、引き寄せる。
左手に握るのは、細身の剣だ。
右手に鞘をつかみ、刀身を静かに引き抜く。
フェンシングで使う「エペ」という剣に少し似ている。
とても軽そうな、直剣。刀身は、緑色の光にうっすらと包まれている。
「エペ」との違いは、平たくて両刃があること。
鍔に、鷹か隼の意匠が施されている。
柄のデザインも凝っていて、しかも握りやすそうであり、この剣自体が一種の芸術作品のよう。
あちらで、「はやぶさのけん」と呼ばれている剣だ。
あの旅の終盤、ある村の武器屋で買ったものだ。
最終的に、この剣で目的を成し遂げ、彼らは旅を終えた。
(そうだ。俺が、奴を殺った。あいつじゃない。殺ったのは俺だ……)
(そして……それを、ただ一つの目的に思い定めて……、正しいと信じて……、
俺は、たくさんの、本当にたくさんの命を、奪ってしまった……。
「これは問題ないんだ、だってこいつらは化け物なんだから」と、無邪気に考えて……)
剣を抜いたまま、トンヌラはその場で立ちつくした。
やがて、トンヌラは刀身を鞘にしまい、元あった引き出し横へそっと、置き直した。
なにか、決意に満ちた表情をしていた。
髪をスプレーで整えて(ダイエースプレーの生産終了を受けて、あちらで作らせた同等品)、ヤマザキのナイススティックとフジパンのスナックサンドを相次いで口に詰め込むとーートンヌラは「ランチパック」が後継品であると知っており、元祖のスナックサンドにこだわる派ーー、荷物をいくつかドイターの小ぶりなリュックに詰めこむと、彼は玄関へ向かった。
着ている服の感じからして、ここはスニーカーかと思いきや、ゴツい編み上げブーツを手に取る。
ドクターマーチンの8ホール、黒。
履き込んでいる感じ。ただ、オイルなどで手入れもされていそうだ。
たたきに座り、両足の紐をちょうちょ結びする。
終わると、立ちあがり、玄関でいくつかストレッチをする。
そしてリュックを背負い、玄関のドアノブをつかんで外へ出るーー
「ぎゃあっ!」
驚きに満ちた、女の叫び声。
(うわ、「ヤスコ」だ)
泰子は、教子の兄嫁だ。トンヌラにとっては、単純に血縁上では、完全に他人。
とはいえ、家族という意味では、れっきとした親類縁者にあたる。
こういうめんどくささは、こちらもあちらも変わることはない(いや、あちらの方がもっとめんどくさい)。
「トンさん!おはようございます!」
「……おはようございます」
「ちょっと煮物を作りすぎちゃって、よかったらどうかなと思って、持ってきたんですけどね」、に泰子は手にタッパーを持っている。「それはそうと、何かさっき、ドンってすごい音、こちらでしませんでした?」
「……。」
トンヌラは苦虫を噛み潰したような顔になりかけて、なんとかこらえようとして、でもやっぱり口の側が歪んで、片側の頬がピクつく。
「爆竹というか、何かが爆ぜたような音で……」、泰子がトンヌラの顔をのぞいてくる。
「……さぁ……ぼく、聞こえまえんでしたけど?あー、煮物、ありがとうございます。皆でいただきます」、両手で受け取る仕草をするが、泰子は渡そうとしない。「追及」がまだ終わっていないというところか。
日頃からそうだが、泰子は明らかに、トンヌラに必要以上の興味、あるいは不審の念を抱いているのだ。
(この男の人は、いったい何者なんだろう?)
という。
その感情の波動が、トンヌラにはよく伝わってくる。
「ほら、神社、広いじゃない?で、さいきんはいろいろ物騒でしょ?
何かおかしなことあったら、一応、気にしなきゃいけないのが、神社の嫁の仕事でもあるから、ねぇ……
お出かけなんですか?今日はどちらまで?」
「いや、別に……」
「まっ!」、泰子が気色ばむ。「『別に……』って、トンさんあなた、沢尻エ◯カじゃないんだから、それはないんじゃない!?」
「や……ほんと関係ないんで」、俺とあんたとは、とまではハッキリ言わないが、そんな気分を言外に込めてみる。
日本語の会話を含めコミュニケーション全般、来たばかりの頃に比べたら、手前味噌だがずいぶん上達したように思う。ネイティブレベルとまではいかないが、聞いたり喋ったり今ではなかなかのレベルだろうと、トンヌラは自己評価している。
「……煮物は、また今度で!」、泰子は怒りでプルプルした後、きっ、とトンヌラを睨みつけると、素早く身を翻して足速に、大きく威風堂々たる邸宅の方へ戻っていく。迷河神社社務所の正面玄関の反対側、神主である教子の兄と泰子ら家族が住む家屋部分は、豪邸然とした佇まいなのだ。
(やれやれだぜ……)、愛読しているマンガの主人公の影響で、トンヌラはそんな台詞を心でつぶやく。
さて、バイトだ。
さっき、改めて面接会場を見て、軽く驚いた。
「旧ねこま遊園 古城」
とある。
隣だ。ここから徒歩1分もない。
(いや、「徒歩」ではなくてだな……)
トンヌラは神社の境内(平日の朝なのに、境内を見渡せば参拝の人たちや散歩の人など、十数人が歩いている)を横切り、本殿裏手の茂みのところでしゃがみこむと、おもむろに藪に頭から突っ込んでいき、四つん這いでそのけもの道をーーまさに、猫やたぬきやハクビシンたちが日頃ここを利用しているーー進んでいく。
この道は、はじめてこちらに来た時、旧ねこま遊園側から「しらべる」で偶然、見つけた。
それで、逆コースで這って進み、迷河神社側へと出てきたのだ……。
3、4メートルほどを四つ足で進み、視界が開ける。
そこは、もう、かつてねこま遊園だった土地だ。
立ち上がる。服や髪についた葉っぱをを払う。
トンヌラは一瞬、
(なんだか、「光の道」を抜け、ロンダ◯キアにきたみたいな感じ……)
と心によぎり、自分のその発想がおかしくて、思わずニヤッとしてしまう。
そんなわけはないだろうと。
だがこの時のトンヌラの感覚は、その後に起こることを思えば、あながち間違ってもいなかったことになる……。
「旧ねこま遊園で火事」
の通知を見た時点から、時間をおよそ4時間さかのぼる。
場所も、最寄本家の中、玄関付近にカメラを移そう。
トンヌラは、娘の繭が出かけていくのを見送った後、寝ていた部屋に戻り、まとっていた服ーー「服」と言ったが、それはただ上から大きな布をすっぽりかぶっている感じの、あちらの世界で「ぬののふく」といわれているアイテムーーを掛け布団の上に脱ぐと、押し入れの内側、服など入れている引き出しから、着替えをひっぱり出した。
手つきに少し迷うそぶりがあったが、取り出したのは加圧式のスパッツや長袖シャツ、ハーフパンツ、そして濃いグレー無地のTシャツ。
シャツをかぶってえり口から顔を出した後、トンヌラは髪を触る。オレンジがかった、ちょっと人工的な色の金髪だ。
少し長くなってきたなと彼は思う。
カットは、あちらの、お気に入りの髪切り師にやってもらうことが多い。
ひとしきり着替え終わる。スポーティな服装だ。
少なくとも、これから事務系のアルバイトの面接に行くような格好ではない。
腕をぐるぐる回したり、両の膝こぞうに手をついてその場で屈伸したりと、いかにもこれからトンヌラが訪れていく先で運動が待っている、そんな動きを彼はとっている。
引き出しの脇に、何かが立てかけてあって、トンヌラはそれに手を伸ばし、引き寄せる。
左手に握るのは、細身の剣だ。
右手に鞘をつかみ、刀身を静かに引き抜く。
フェンシングで使う「エペ」という剣に少し似ている。
とても軽そうな、直剣。刀身は、緑色の光にうっすらと包まれている。
「エペ」との違いは、平たくて両刃があること。
鍔に、鷹か隼の意匠が施されている。
柄のデザインも凝っていて、しかも握りやすそうであり、この剣自体が一種の芸術作品のよう。
あちらで、「はやぶさのけん」と呼ばれている剣だ。
あの旅の終盤、ある村の武器屋で買ったものだ。
最終的に、この剣で目的を成し遂げ、彼らは旅を終えた。
(そうだ。俺が、奴を殺った。あいつじゃない。殺ったのは俺だ……)
(そして……それを、ただ一つの目的に思い定めて……、正しいと信じて……、
俺は、たくさんの、本当にたくさんの命を、奪ってしまった……。
「これは問題ないんだ、だってこいつらは化け物なんだから」と、無邪気に考えて……)
剣を抜いたまま、トンヌラはその場で立ちつくした。
やがて、トンヌラは刀身を鞘にしまい、元あった引き出し横へそっと、置き直した。
なにか、決意に満ちた表情をしていた。
髪をスプレーで整えて(ダイエースプレーの生産終了を受けて、あちらで作らせた同等品)、ヤマザキのナイススティックとフジパンのスナックサンドを相次いで口に詰め込むとーートンヌラは「ランチパック」が後継品であると知っており、元祖のスナックサンドにこだわる派ーー、荷物をいくつかドイターの小ぶりなリュックに詰めこむと、彼は玄関へ向かった。
着ている服の感じからして、ここはスニーカーかと思いきや、ゴツい編み上げブーツを手に取る。
ドクターマーチンの8ホール、黒。
履き込んでいる感じ。ただ、オイルなどで手入れもされていそうだ。
たたきに座り、両足の紐をちょうちょ結びする。
終わると、立ちあがり、玄関でいくつかストレッチをする。
そしてリュックを背負い、玄関のドアノブをつかんで外へ出るーー
「ぎゃあっ!」
驚きに満ちた、女の叫び声。
(うわ、「ヤスコ」だ)
泰子は、教子の兄嫁だ。トンヌラにとっては、単純に血縁上では、完全に他人。
とはいえ、家族という意味では、れっきとした親類縁者にあたる。
こういうめんどくささは、こちらもあちらも変わることはない(いや、あちらの方がもっとめんどくさい)。
「トンさん!おはようございます!」
「……おはようございます」
「ちょっと煮物を作りすぎちゃって、よかったらどうかなと思って、持ってきたんですけどね」、に泰子は手にタッパーを持っている。「それはそうと、何かさっき、ドンってすごい音、こちらでしませんでした?」
「……。」
トンヌラは苦虫を噛み潰したような顔になりかけて、なんとかこらえようとして、でもやっぱり口の側が歪んで、片側の頬がピクつく。
「爆竹というか、何かが爆ぜたような音で……」、泰子がトンヌラの顔をのぞいてくる。
「……さぁ……ぼく、聞こえまえんでしたけど?あー、煮物、ありがとうございます。皆でいただきます」、両手で受け取る仕草をするが、泰子は渡そうとしない。「追及」がまだ終わっていないというところか。
日頃からそうだが、泰子は明らかに、トンヌラに必要以上の興味、あるいは不審の念を抱いているのだ。
(この男の人は、いったい何者なんだろう?)
という。
その感情の波動が、トンヌラにはよく伝わってくる。
「ほら、神社、広いじゃない?で、さいきんはいろいろ物騒でしょ?
何かおかしなことあったら、一応、気にしなきゃいけないのが、神社の嫁の仕事でもあるから、ねぇ……
お出かけなんですか?今日はどちらまで?」
「いや、別に……」
「まっ!」、泰子が気色ばむ。「『別に……』って、トンさんあなた、沢尻エ◯カじゃないんだから、それはないんじゃない!?」
「や……ほんと関係ないんで」、俺とあんたとは、とまではハッキリ言わないが、そんな気分を言外に込めてみる。
日本語の会話を含めコミュニケーション全般、来たばかりの頃に比べたら、手前味噌だがずいぶん上達したように思う。ネイティブレベルとまではいかないが、聞いたり喋ったり今ではなかなかのレベルだろうと、トンヌラは自己評価している。
「……煮物は、また今度で!」、泰子は怒りでプルプルした後、きっ、とトンヌラを睨みつけると、素早く身を翻して足速に、大きく威風堂々たる邸宅の方へ戻っていく。迷河神社社務所の正面玄関の反対側、神主である教子の兄と泰子ら家族が住む家屋部分は、豪邸然とした佇まいなのだ。
(やれやれだぜ……)、愛読しているマンガの主人公の影響で、トンヌラはそんな台詞を心でつぶやく。
さて、バイトだ。
さっき、改めて面接会場を見て、軽く驚いた。
「旧ねこま遊園 古城」
とある。
隣だ。ここから徒歩1分もない。
(いや、「徒歩」ではなくてだな……)
トンヌラは神社の境内(平日の朝なのに、境内を見渡せば参拝の人たちや散歩の人など、十数人が歩いている)を横切り、本殿裏手の茂みのところでしゃがみこむと、おもむろに藪に頭から突っ込んでいき、四つん這いでそのけもの道をーーまさに、猫やたぬきやハクビシンたちが日頃ここを利用しているーー進んでいく。
この道は、はじめてこちらに来た時、旧ねこま遊園側から「しらべる」で偶然、見つけた。
それで、逆コースで這って進み、迷河神社側へと出てきたのだ……。
3、4メートルほどを四つ足で進み、視界が開ける。
そこは、もう、かつてねこま遊園だった土地だ。
立ち上がる。服や髪についた葉っぱをを払う。
トンヌラは一瞬、
(なんだか、「光の道」を抜け、ロンダ◯キアにきたみたいな感じ……)
と心によぎり、自分のその発想がおかしくて、思わずニヤッとしてしまう。
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