放課後の事件簿〜この美人探偵は凄腕なのにやる気がない〜

黄舞

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第7話【状況確認】

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「それで綾乃。何かほかに知りたいこと。確認したいことはありますか?」
「おい宗次郎。さっき聞いた車のルートから、急な坂道、急なカーブが無いか調べろ。すぐにだ」

「え? あ! はい! ちょっと待ってくださいね……えーっと、ありました。先生も通ってきたから分かると思いますが、この辺りは急な坂が多いです。あ、カーブは高速道路を降りた辺りにかなり急なカーブが有りますね。道路が立体式になっている所ですね」
「その後も坂はあるか? あと、進行方向から坂の向きはどっちだ?」

「向き? ああ、えーっと、いちばん急なのはこの辺りのでは下り坂です。あ、カーブも先にも急な長い坂があります。こちらは……上り坂ですね」
「そうか。おい、轟。荷物のリストは持っているのか?」

 先生は長い綺麗な黒髪をいじりながら聞いてきます。これは最近分かった事なんですが、だらしない先生が唯一と言っても良いくらい頼りになる時。つまり推理を始めた時の癖なんですよね。
 不思議なことに先生の髪の毛はコシがあるのか、ほとんど手入れしていないように思うのに綺麗にまとまっています。

「もちろん持っていますよ。何を知りたいのです? 綾乃の事だから、リストの中身全部を知りたいってことではないでしょう?」
「よく分かっているじゃないか。轟。荷物に空箱はあったか?」

「え? 空の箱なんて送ってどうするんです?」
「コンテナの置きやすさを考えた時に空でも箱があった方がいい時があるんだ」

 僕は先生の言葉をすかさずメモにとります。先生って変なことをいっぱい知ってますから。ためになるなぁ。

「ありますね。リスト自体には載ってないですが、メモ書きに空箱が1つあると書いてあります」
「おい。笹山に聞きたいことがある。もう一度呼べ」

「はいはい。来てくれるかどうかは分かりませんが、声をかけてみましょう」
「おい。来そうになかったらこう言え。社長との口論の理由はーーだな? って」

 え? そんな事で口論になるんですか? そもそも笹山さんがどうしてそんなこと言い出したのでしょう。

「なるほど……確かにこの会社の経営状態は良くありません。社長の人柄で持ってた所がありますが、なかなか厳しいのが現状ですね」
「もしそれで肯定が取れたら呼ばなくていい。これでどうやったかまでは分かったが、あとは状況じゃなく、物的証拠を探さないとな……」

「え? 先生、やはりこれは殺人事件で、既に犯人も分かったんですか?  どうやったかも?」
「犯人なんて決まっているだろう。宗次郎。そのメモはなんのために取ってるんだ? 日記でも書いているのか?」

 そう言われて自分のメモをめくりますが、僕には誰が犯人かも、どうやって殺したのかも分かりませんでした。
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