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第2章
第25話
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「どうしたんだい? ついうっかり、魔力を全て注ぎ込んでしまってね。状況が視れないんだ。悪いけど、教えてくれないか、サラ」
声を出すのも辛いのだが、自業自得だからしょうがない。しばらくはここを動けないだろう。
ついいつも通り魔力枯渇になるまで魔力を注いでしまった。カインは地面にへたり込み、肩で息をする。
「どうしたって。目の前に恐らく火の精霊だと思われる鳥がいるんだけれど、何故か私にも見えるのよ。ぴよっとか鳴いてるし。普通、精霊の姿も声も見えないし聞こえないはずでしょう? ソフィ」
「ええ。驚いたわ。生まれたてで既に受肉するなんて。よほど高位の存在か、もしくは注がれた魔力が尋常じゃなかったか。あるいはそのどちらもかしらね」
「どういうこと?」
「普通の人には精霊の姿は見えないし、声も聞こえない。それは正しいわ。でも例外があるの。精霊が力を蓄えて自身の憑代となる肉体を持つ。受肉っていうんだけど、それをなした精霊は普通の人にも見ることも触ることさえ出来るようになるのよ」
「なんだかよく分からないが、それじゃあその鳥は高位な存在なんだろう。なんて言っても炎の神霊たるフェニックスの贈り物だからね。ところですまないが、しばらくここを動けそうにない。魔力枯渇を起こしたんだ。私を置いて皆家に戻ってくれて構わないよ」
鳥の姿をした火の精霊は、カインに近寄りその姿を見つめると首を左右に数回ゆっくりと傾げた。そして顔を真っ直ぐとカインの方に向けた。
突然、火の精霊の翼と鶏冠が赤く輝きを強めた。次の瞬間、火の精霊はくちばしを大きく開けると、その先端から赤い炎でできたシャボン玉のようなものを数個吐き出した。
その動きはとてもゆっくりだったが、いかんせん距離が短かったせいで、周りの皆が止める間もなく、その炎球はカインに到達した。サラ達が驚きの声を上げる。
視界がないせいで、何が起こったか分からなかったが、カインもまた驚いていた。頭痛と吐き気が消えたのだ。
慌てて魔力による視界を展開させた。万全ではないものの、問題なくいつも通りの視界を確保することができた。魔力が回復したのだ。
火の精霊はまるで何事もなかったかのように、小さな翼を羽ばたかせ、カインの右肩に乗ると、ぴよっと一声鳴いた。
◇
「それにしても色々驚きですね」
カインの体調が戻ったので、皆で家に戻ると、ソフィは開口一番に声を上げた。
「まず初めに、この火の精霊です。そもそも精霊の卵自体が稀な話ですが、生まれた瞬間受肉しているなんて、恐らくどんな文献にも載ってないと思います」
「精霊が受肉するっていうのはそんなに珍しいことなの?」
シャルルはそもそも精霊の存在に出会うのも初めての経験だ。その初めてが受肉したといわれる精霊なのだから、これがどれだけ珍しいことかなど、皆目見当もつかなかった。
「さっきも言ったけど、受肉するためには精霊が力を蓄える必要があるの。精霊には格に応じた器があって、その器に魔力を注がれることで、力を蓄えることが出来るの。」
ソフィが魔法を使う場合、精霊に自身の魔力を与え、その魔力により得た力を使って精霊が魔法を行使するという流れになっていた。
ひどく効率の悪いようにも見えるが、人間の最大魔力変換効率を100%とした場合、精霊の格にもよるが、その効率は100%を優に超え、200%や300%にも達した。精霊はいわゆる魔力増幅装置なのだ。
また、そもそも精霊の行使する魔法は、人間のそれと体系が大きく異なった。ソフィが得意とする雷魔法も精霊の力を借りなければ、実用的な威力で使用できる魔術師など、片手で数えるほどしかいないだろう。
「魔力の器は魔力を注がれることにより徐々に大きくなるんだけれど、受肉できるだけの器になるには相当な時間がかかるとされているわ。また、器だけ大きくても空では当然意味がない。器が大きければ大きいほど必要な魔力は膨大になるの」
「ということは、この鳥の器が大きくて、カインさんの魔力が膨大だったってこと?」
「いやぁ。そんなことはないだろう。まだ若い頃、冒険者になる前に一度測ったきりだけれど、私の魔力量は魔術師としてはかなり少ない方だったよ」
「うーん。そうなると話が合わないんですよねぇ」
ソフィは考え込んでしまった。
「そんなことよりこの子に名前を付けてあげましょ!」
無邪気な顔でサラは今一番の重要事項だと言わんばかりに主張した。サラは無類の動物好きなのだ。
特に猫が好きで、昔飼っていた猫をこよなく愛でていた。犬も飼っていたが、犬よりも猫派だった。
余談だが、カインは犬派だった。昔飼っていた犬は、猫を飼いたいとせがむサラに対抗して、カインが近所から譲り受けた犬だった。
ソフィの「色々驚き」の説明がまだ終わっていないが、サラにとってはよほど名前付けの方が大事だったのだろう。
「コマチはどうかしら?」
「それは昔飼っていた猫の名前じゃないか」
「えー、だってきっとこの鳥美人さんよ」
コマチというのは物語に出る東洋にある国の美人の名前だという。カインの代わりに物語を読み聞かせてくれた近所の女性の好きな話の一つだった。
昔飼っていた猫はメスで、サラが美人だ、コマチだと、その名前を付けた。カインには猫の美醜など分からなかったが。
ちなみに、一緒に飼っていた犬の名前はレモンといった。酸味の強い果物の皮の色に似た毛色をしていたため付けた名前だった。
そもそも精霊に性別や美醜の概念があるのだろうかとカインは悩んでしまった。
「うーん。今は小さいけど、きっともっと大きくなるから、マチは?」
我が子ながら残念なネーミングセンスだ。そんなことを考えていると、先ほどからカインの右肩にとまっていた火の精霊が、翼を一生懸命に羽ばたかせながら、サラの頭に移動すると、ぴよっ! と強めに鳴いた。
「ほら! 気に入ったみたいだよ! マチ。あなたは今日からマチ。ね。ソフィ。この子、この名前気に入ってるよね?」
「どうかしら。受肉するほど格の高い精霊なはずなのに、この精霊と会話ができないのよね・・・。嫌がってはいないみたいだけど」
きらきらと子供の用に目を輝かせたサラは、頭の上から火の精霊を両手を使い降ろすと、目の前に引き寄せ、頬擦りしようとした。
火の鳥は逃げるようにサラの手をすり抜けると、再びカインの右肩にとまった。
結局名前を付けないで火の精霊と呼び続けるのも可哀想だろうということと、他に代替案が出なかったため、鳥の姿をした火の精霊はマチと呼ばれることになった。
そうこうしている内に昼を過ぎてしまい、カインは慌ただしく昼食の支度を始めた。
ソフィは何やらまだ話したがっていたが、人が増え蓄えていた野菜では足りなくなったため、サラは畑に出かけてしまい、うやむやの内に話は終わってしまった。
「お父さん。ご飯を食べたら、稽古に付き合ってよ」
サラはカインが作った料理を口いっぱいに頬張りながら、カインに言った。
横ではソフィが美味しそうに、薄く焼いた生地の上に肉の燻製の薄切りや生野菜などを乗せ生地を折りたたんだ、この地方独特の食べ物を食べていた。案の定、その頬にはソースが付いていた。
シャルルも物珍しそうにその食べ物を食べていた。
「これ、街でお店を出したら流行りそうね」
「こんな誰でも作れる簡単で安い料理にわざわざお金を出す人なんていますかね?」
「私は出すよ! だって懐かしいもん!」
「うん。私もたまになら食べてみたいかな。なんかお洒落だし」
「きっと、若い女性に人気が出ると思うの。ヘルシーでお洒落だって宣伝出せばきっと火が付くわ」
食事の間すらも商魂逞しいシャルルに感心しながら、カインは先ほどサラが口にした言葉を考えていた。
確かにサラが村を出るまではカインが稽古の相手をしていた。しかし、それから三年間。
サラはますます実力を上げただろうし、カインは逆に年を取った。Sランクの冒険者、しかも剣士のサラの相手を、とうに引退して年老いた魔術師のカインに務まるだろうか。
しかし、表情を見るにサラはカインとの稽古を心底楽しみにしているようだ。
さすがに怪我はするまい。この体が動くまでは子供のわがままに付き合うのも父の役目だと、カインはしまい込んだ稽古用の木剣の場所を必死で思い出そうとした。
◇◇◇◇◇◇
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声を出すのも辛いのだが、自業自得だからしょうがない。しばらくはここを動けないだろう。
ついいつも通り魔力枯渇になるまで魔力を注いでしまった。カインは地面にへたり込み、肩で息をする。
「どうしたって。目の前に恐らく火の精霊だと思われる鳥がいるんだけれど、何故か私にも見えるのよ。ぴよっとか鳴いてるし。普通、精霊の姿も声も見えないし聞こえないはずでしょう? ソフィ」
「ええ。驚いたわ。生まれたてで既に受肉するなんて。よほど高位の存在か、もしくは注がれた魔力が尋常じゃなかったか。あるいはそのどちらもかしらね」
「どういうこと?」
「普通の人には精霊の姿は見えないし、声も聞こえない。それは正しいわ。でも例外があるの。精霊が力を蓄えて自身の憑代となる肉体を持つ。受肉っていうんだけど、それをなした精霊は普通の人にも見ることも触ることさえ出来るようになるのよ」
「なんだかよく分からないが、それじゃあその鳥は高位な存在なんだろう。なんて言っても炎の神霊たるフェニックスの贈り物だからね。ところですまないが、しばらくここを動けそうにない。魔力枯渇を起こしたんだ。私を置いて皆家に戻ってくれて構わないよ」
鳥の姿をした火の精霊は、カインに近寄りその姿を見つめると首を左右に数回ゆっくりと傾げた。そして顔を真っ直ぐとカインの方に向けた。
突然、火の精霊の翼と鶏冠が赤く輝きを強めた。次の瞬間、火の精霊はくちばしを大きく開けると、その先端から赤い炎でできたシャボン玉のようなものを数個吐き出した。
その動きはとてもゆっくりだったが、いかんせん距離が短かったせいで、周りの皆が止める間もなく、その炎球はカインに到達した。サラ達が驚きの声を上げる。
視界がないせいで、何が起こったか分からなかったが、カインもまた驚いていた。頭痛と吐き気が消えたのだ。
慌てて魔力による視界を展開させた。万全ではないものの、問題なくいつも通りの視界を確保することができた。魔力が回復したのだ。
火の精霊はまるで何事もなかったかのように、小さな翼を羽ばたかせ、カインの右肩に乗ると、ぴよっと一声鳴いた。
◇
「それにしても色々驚きですね」
カインの体調が戻ったので、皆で家に戻ると、ソフィは開口一番に声を上げた。
「まず初めに、この火の精霊です。そもそも精霊の卵自体が稀な話ですが、生まれた瞬間受肉しているなんて、恐らくどんな文献にも載ってないと思います」
「精霊が受肉するっていうのはそんなに珍しいことなの?」
シャルルはそもそも精霊の存在に出会うのも初めての経験だ。その初めてが受肉したといわれる精霊なのだから、これがどれだけ珍しいことかなど、皆目見当もつかなかった。
「さっきも言ったけど、受肉するためには精霊が力を蓄える必要があるの。精霊には格に応じた器があって、その器に魔力を注がれることで、力を蓄えることが出来るの。」
ソフィが魔法を使う場合、精霊に自身の魔力を与え、その魔力により得た力を使って精霊が魔法を行使するという流れになっていた。
ひどく効率の悪いようにも見えるが、人間の最大魔力変換効率を100%とした場合、精霊の格にもよるが、その効率は100%を優に超え、200%や300%にも達した。精霊はいわゆる魔力増幅装置なのだ。
また、そもそも精霊の行使する魔法は、人間のそれと体系が大きく異なった。ソフィが得意とする雷魔法も精霊の力を借りなければ、実用的な威力で使用できる魔術師など、片手で数えるほどしかいないだろう。
「魔力の器は魔力を注がれることにより徐々に大きくなるんだけれど、受肉できるだけの器になるには相当な時間がかかるとされているわ。また、器だけ大きくても空では当然意味がない。器が大きければ大きいほど必要な魔力は膨大になるの」
「ということは、この鳥の器が大きくて、カインさんの魔力が膨大だったってこと?」
「いやぁ。そんなことはないだろう。まだ若い頃、冒険者になる前に一度測ったきりだけれど、私の魔力量は魔術師としてはかなり少ない方だったよ」
「うーん。そうなると話が合わないんですよねぇ」
ソフィは考え込んでしまった。
「そんなことよりこの子に名前を付けてあげましょ!」
無邪気な顔でサラは今一番の重要事項だと言わんばかりに主張した。サラは無類の動物好きなのだ。
特に猫が好きで、昔飼っていた猫をこよなく愛でていた。犬も飼っていたが、犬よりも猫派だった。
余談だが、カインは犬派だった。昔飼っていた犬は、猫を飼いたいとせがむサラに対抗して、カインが近所から譲り受けた犬だった。
ソフィの「色々驚き」の説明がまだ終わっていないが、サラにとってはよほど名前付けの方が大事だったのだろう。
「コマチはどうかしら?」
「それは昔飼っていた猫の名前じゃないか」
「えー、だってきっとこの鳥美人さんよ」
コマチというのは物語に出る東洋にある国の美人の名前だという。カインの代わりに物語を読み聞かせてくれた近所の女性の好きな話の一つだった。
昔飼っていた猫はメスで、サラが美人だ、コマチだと、その名前を付けた。カインには猫の美醜など分からなかったが。
ちなみに、一緒に飼っていた犬の名前はレモンといった。酸味の強い果物の皮の色に似た毛色をしていたため付けた名前だった。
そもそも精霊に性別や美醜の概念があるのだろうかとカインは悩んでしまった。
「うーん。今は小さいけど、きっともっと大きくなるから、マチは?」
我が子ながら残念なネーミングセンスだ。そんなことを考えていると、先ほどからカインの右肩にとまっていた火の精霊が、翼を一生懸命に羽ばたかせながら、サラの頭に移動すると、ぴよっ! と強めに鳴いた。
「ほら! 気に入ったみたいだよ! マチ。あなたは今日からマチ。ね。ソフィ。この子、この名前気に入ってるよね?」
「どうかしら。受肉するほど格の高い精霊なはずなのに、この精霊と会話ができないのよね・・・。嫌がってはいないみたいだけど」
きらきらと子供の用に目を輝かせたサラは、頭の上から火の精霊を両手を使い降ろすと、目の前に引き寄せ、頬擦りしようとした。
火の鳥は逃げるようにサラの手をすり抜けると、再びカインの右肩にとまった。
結局名前を付けないで火の精霊と呼び続けるのも可哀想だろうということと、他に代替案が出なかったため、鳥の姿をした火の精霊はマチと呼ばれることになった。
そうこうしている内に昼を過ぎてしまい、カインは慌ただしく昼食の支度を始めた。
ソフィは何やらまだ話したがっていたが、人が増え蓄えていた野菜では足りなくなったため、サラは畑に出かけてしまい、うやむやの内に話は終わってしまった。
「お父さん。ご飯を食べたら、稽古に付き合ってよ」
サラはカインが作った料理を口いっぱいに頬張りながら、カインに言った。
横ではソフィが美味しそうに、薄く焼いた生地の上に肉の燻製の薄切りや生野菜などを乗せ生地を折りたたんだ、この地方独特の食べ物を食べていた。案の定、その頬にはソースが付いていた。
シャルルも物珍しそうにその食べ物を食べていた。
「これ、街でお店を出したら流行りそうね」
「こんな誰でも作れる簡単で安い料理にわざわざお金を出す人なんていますかね?」
「私は出すよ! だって懐かしいもん!」
「うん。私もたまになら食べてみたいかな。なんかお洒落だし」
「きっと、若い女性に人気が出ると思うの。ヘルシーでお洒落だって宣伝出せばきっと火が付くわ」
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確かにサラが村を出るまではカインが稽古の相手をしていた。しかし、それから三年間。
サラはますます実力を上げただろうし、カインは逆に年を取った。Sランクの冒険者、しかも剣士のサラの相手を、とうに引退して年老いた魔術師のカインに務まるだろうか。
しかし、表情を見るにサラはカインとの稽古を心底楽しみにしているようだ。
さすがに怪我はするまい。この体が動くまでは子供のわがままに付き合うのも父の役目だと、カインはしまい込んだ稽古用の木剣の場所を必死で思い出そうとした。
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