11 / 25
第11話 オリンの好きなもの
しおりを挟む
「じゃあ、ハープのお母様の様子は、かなりいいのね?」
「ええ! 咳が止まったおかげか、声の調子もいいようで。この前会った時は、昔よく歌ってくれた子守唄を聴かせてくれましたよ」
喉の薬を送ってから数日後。
ハープのお母様に会いに行ったハープから感謝の言葉を受けた。
ずっと続いていた咳のせいで眠りは浅く、体力も落ちてしまって大変だったみたいだけれど、無事に薬が効いてくれたみたい。
良かったわ。
「歌の他にも、元気が出てきたのか、また外の散歩を始めたみたいです。すっかり寝たきりになると思っていたので、本当に感謝の言葉しかありません。私の手荒れもそうですが、ビオラ様には、一生ご奉仕させていただきます!」
「うふふ。そんな張り切らなくても、ハープはいつも良くやってくれているわ。土いじりだって、侍女の仕事じゃないでしょう?」
最近ハープは私のことを奥方様ではなく、名前で呼んでくれるようになった。
親交を深めてこれている証拠だと思うと、素直に嬉しい。
今まで私の名前を呼んでくれるのは、家族くらいだったから。
でも、正直フルートに呼ばれるたびに心はざわつくし、お父様が私の名前を呼ぶことなんて滅多になかったもの。
それに比べて、この屋敷の使用人たちに名前で呼ばれるのは、心が弾むの。
亡くなったお母様が付けて下さったという私の名前を、悪意を持たずに呼んでくれるんですもの。
そんなハープは今、オルガン様の許可を得てドラムに頼んでいた薬草の苗や種を、私と一緒に庭に植えているところ。
シンバルに任せようかと思ったのだけれど、ついついうずうずしてしまって、結局私も一緒にやらせてもらっている。
「ビオラ様。この種はこの間隔で撒けばよろしいんですよね?」
「ハープ。そんなへっぴり腰じゃ、撒いてる間に日が暮れちまうぞ。あと、腰を痛めちまう。姿勢はこうだ。こう」
「シンバル? 私はビオラ様に聞いたのよ? まぁ……腰が辛かったのは確かなのよね。あら? いやだ。シンバルの言う通りにしたらずっと楽だわ」
「がっはっは! 年長者の言うことは素直に聞いておくもんだ! 特にその道の玄人の言葉はな」
「うふふ。二人とも本当に仲がいいのねぇ」
楽しくて仕方がない。
今までずっと一人でやっていた薬草作り。
楽しくなかったわけじゃないけれど、今ほど楽しいと感じたことはなかったわ。
あぁ! 本当にオルガン様には感謝しないと。
それに、最近はドラムの私を見る目も少し変わった気がするのよね……
やっぱり、あの噂を信じて、警戒していたのかしら。
そんなことを考えてたら、ドラムが庭園にやってきた。
隣に屋敷で見たことのない男性を帯同している。
格好からしてかなりの高位の貴族の方っぽいけれど。
一体どなたかしら。
「ビオラ様。ご紹介いたします。オルガン様の弟様のオリン様でございます。オリン様こちらがオルガン様のお――」
「素晴らしき兄上の弟、オリンだ。貴女の噂はかねがね。正直なところを言うと偉大な兄上の婚約者に貴女が相応しいかどうか、俺はまだ合意していない。この意味、分かるか?」
オルガン様の弟様のオリン様?
お話には聞いていたけれど、何かしら。
兄、とか、弟、とかをやけに強調しているし、オルガン様の呼称の前に、素晴らしき、とか、偉大なとかつけてらっしゃるし。
もしかしてオリン様……オルガン様が大好きなのね!
分かるわぁ。
こんな心の広い方、見たことないもの。
自由にしていいと、本当に自由にさせていただいているし。
屋敷の使用人の誰もがオルガン様のことを一度も悪く言わないのもその証拠よね。
ここに来てから、オルガン様が誰からも愛されて尊敬されていると感じるわ。
そのおかげで私みたいなのが妻でも、皆優しく接してくれているし。
オルガン様がお戻りになるまで、オリン様からオルガン様の普段の様子なんて聞けるかしら?
オルガン様の弟様なら、私にとっては義弟ということでしょう?
あら? 素敵だわ!
よく考えたら、オルガン様が旦那様になってくれたおかげで、私に弟が出来たのね!
そんな考えが頭を駆け巡っていたら、ドラムがひとつ咳払いをした。
「オリン様。お言葉ですが、ビオラ様はオルガン様の婚約者ではなく、すでに奥方様です」
「俺はまだ聞いていない。おかしいだろう。唯一の家族の俺が、優しい兄上の弟の俺が、一度も会ったことがない女性と結婚するなど」
「本当に! オルガン様はお優しい方ですわ!」
オリン様があまりにオルガン様を褒めてくださるので、思わず合いの手を入れてしまった。
だって、そうでしょう?
オルガン様は本当に優しいのだから。
「な……なに? 兄上が優しい……? 貴女に兄上の何が分かるというんだ」
「ええ。オルガン様はとてもお優しい方ですわ。オリン様は最初に言いましたわよね? 私の噂を知っていると。そんな噂をオルガン様もお知りになっていたはず。そんな娘と結婚してくださるなんて、お優しくなければ出来ませんわ」
「はっ! 兄上が優しいのは弟の俺が言うんだから間違いない。ただ、貴女と結婚したのが優しさだと、どうしてそう言える? それまでに一度でも会ったことが?」
「いいえ。ありませんわ。婚姻してからお会いしたのが初めてですの。でもそんなこと関係ありませんわ。もし、私の噂が本当だったとして、誰が私に自由にしていいなどと言ってくれるでしょうか?」
オリン様は私の言葉を聞き、何故か嬉しそうな顔をし始めた。
それを見ていたドラムは直立不動でいるはずなのに全身が小刻みに震えている。
ハープは右の手にひらを顔に当て、シンバルは声を殺して笑っていた。
「よし。それじゃあ、貴女が兄上の優しさを少しでも理解していることは分かった。他にも兄上の素晴らしさを言うことができるかね? 伴侶となるのだったらそのくらいいくらでも出てくるはずだ」
「ええ! オルガン様には本当に感謝の言葉しかありませんわ。でもこれは私の感想。オルガン様の素晴らしさを言うとしたら、そうね。この屋敷かしら」
「屋敷? 豪華だから? 金があることが兄上の素晴らしさだとでも?」
今度はオリン様は明らかに不服そうな表情をした。
まるで子供のようにコロコロと表情を変える様子はとても愛らしい。
あら、いけない。
オリン様の顔を見て楽しんでる場合じゃないわ。
誤解をきちんと解かないと。
「お金があること自体がオルガン様の素晴らしさを説明する要素にもなりえますわ。この広大な領地を収めている、ということだけでも並大抵の方ができることではありませんから。でも、私が言いたかったのは、屋敷の素晴らしさ、それを作り上げている使用人一人ひとりの素晴らしさですわ」
「なにを言ってるんだ? 貴女は」
「この庭園、並大抵の庭師では到底維持できないほどの庭園だと思いますわ。それを担っているシンバルは本当にオルガン様が好きなの。だから頑張れる。ハープもオルガン様を慕っているから、その他の使用人たちも全員オルガン様を敬愛し、そしてオルガン様もそんな彼らに信頼を置いているから、こんな素敵な屋敷があるの。人柄。これがオルガン様の素晴らしさよ」
「貴女という人は……」
オリン様が私の方へツカツカと早歩きで近づいて来る。
どうしたのかしら?
私、何か変なこと言ったの?
オリン様はいきなり私の手を握りしめ、上下に大きく振り始めた。
思わぬことにびっくりして、私は口を開けてオリン様の顔を見つめてしまった。
高揚した様子のオリン様は、凄く嬉しそうだ。
「分かってるじゃないですかぁ! 貴女、いや。ビオラ姉様と呼んでも?」
「ええ……喜んで……」
「じゃあ! ビオラ姉様は兄上のことをきちんとご存知のようだ! いやぁ! 兄上の素晴らしさは語り尽くせませんが! それでも、婚姻からたったこんな短い時間で兄上の素晴らしさをここまで理解しているとは!」
上機嫌のオリン様の様子に戸惑い、救いの目を周りにいる三人に向ける。
私の手の握ったまま、オルガン様の尊敬できる点や弟から見た素晴らしさなどを延々と話すオリン様。
笑いを堪えきれない様子のドラムがゆっくりと近寄ってきて耳打ちをしてくれた。
曰く、「オリン様はオルガン様を兄として極度に慕っているのです」とのことだった。
「ええ! 咳が止まったおかげか、声の調子もいいようで。この前会った時は、昔よく歌ってくれた子守唄を聴かせてくれましたよ」
喉の薬を送ってから数日後。
ハープのお母様に会いに行ったハープから感謝の言葉を受けた。
ずっと続いていた咳のせいで眠りは浅く、体力も落ちてしまって大変だったみたいだけれど、無事に薬が効いてくれたみたい。
良かったわ。
「歌の他にも、元気が出てきたのか、また外の散歩を始めたみたいです。すっかり寝たきりになると思っていたので、本当に感謝の言葉しかありません。私の手荒れもそうですが、ビオラ様には、一生ご奉仕させていただきます!」
「うふふ。そんな張り切らなくても、ハープはいつも良くやってくれているわ。土いじりだって、侍女の仕事じゃないでしょう?」
最近ハープは私のことを奥方様ではなく、名前で呼んでくれるようになった。
親交を深めてこれている証拠だと思うと、素直に嬉しい。
今まで私の名前を呼んでくれるのは、家族くらいだったから。
でも、正直フルートに呼ばれるたびに心はざわつくし、お父様が私の名前を呼ぶことなんて滅多になかったもの。
それに比べて、この屋敷の使用人たちに名前で呼ばれるのは、心が弾むの。
亡くなったお母様が付けて下さったという私の名前を、悪意を持たずに呼んでくれるんですもの。
そんなハープは今、オルガン様の許可を得てドラムに頼んでいた薬草の苗や種を、私と一緒に庭に植えているところ。
シンバルに任せようかと思ったのだけれど、ついついうずうずしてしまって、結局私も一緒にやらせてもらっている。
「ビオラ様。この種はこの間隔で撒けばよろしいんですよね?」
「ハープ。そんなへっぴり腰じゃ、撒いてる間に日が暮れちまうぞ。あと、腰を痛めちまう。姿勢はこうだ。こう」
「シンバル? 私はビオラ様に聞いたのよ? まぁ……腰が辛かったのは確かなのよね。あら? いやだ。シンバルの言う通りにしたらずっと楽だわ」
「がっはっは! 年長者の言うことは素直に聞いておくもんだ! 特にその道の玄人の言葉はな」
「うふふ。二人とも本当に仲がいいのねぇ」
楽しくて仕方がない。
今までずっと一人でやっていた薬草作り。
楽しくなかったわけじゃないけれど、今ほど楽しいと感じたことはなかったわ。
あぁ! 本当にオルガン様には感謝しないと。
それに、最近はドラムの私を見る目も少し変わった気がするのよね……
やっぱり、あの噂を信じて、警戒していたのかしら。
そんなことを考えてたら、ドラムが庭園にやってきた。
隣に屋敷で見たことのない男性を帯同している。
格好からしてかなりの高位の貴族の方っぽいけれど。
一体どなたかしら。
「ビオラ様。ご紹介いたします。オルガン様の弟様のオリン様でございます。オリン様こちらがオルガン様のお――」
「素晴らしき兄上の弟、オリンだ。貴女の噂はかねがね。正直なところを言うと偉大な兄上の婚約者に貴女が相応しいかどうか、俺はまだ合意していない。この意味、分かるか?」
オルガン様の弟様のオリン様?
お話には聞いていたけれど、何かしら。
兄、とか、弟、とかをやけに強調しているし、オルガン様の呼称の前に、素晴らしき、とか、偉大なとかつけてらっしゃるし。
もしかしてオリン様……オルガン様が大好きなのね!
分かるわぁ。
こんな心の広い方、見たことないもの。
自由にしていいと、本当に自由にさせていただいているし。
屋敷の使用人の誰もがオルガン様のことを一度も悪く言わないのもその証拠よね。
ここに来てから、オルガン様が誰からも愛されて尊敬されていると感じるわ。
そのおかげで私みたいなのが妻でも、皆優しく接してくれているし。
オルガン様がお戻りになるまで、オリン様からオルガン様の普段の様子なんて聞けるかしら?
オルガン様の弟様なら、私にとっては義弟ということでしょう?
あら? 素敵だわ!
よく考えたら、オルガン様が旦那様になってくれたおかげで、私に弟が出来たのね!
そんな考えが頭を駆け巡っていたら、ドラムがひとつ咳払いをした。
「オリン様。お言葉ですが、ビオラ様はオルガン様の婚約者ではなく、すでに奥方様です」
「俺はまだ聞いていない。おかしいだろう。唯一の家族の俺が、優しい兄上の弟の俺が、一度も会ったことがない女性と結婚するなど」
「本当に! オルガン様はお優しい方ですわ!」
オリン様があまりにオルガン様を褒めてくださるので、思わず合いの手を入れてしまった。
だって、そうでしょう?
オルガン様は本当に優しいのだから。
「な……なに? 兄上が優しい……? 貴女に兄上の何が分かるというんだ」
「ええ。オルガン様はとてもお優しい方ですわ。オリン様は最初に言いましたわよね? 私の噂を知っていると。そんな噂をオルガン様もお知りになっていたはず。そんな娘と結婚してくださるなんて、お優しくなければ出来ませんわ」
「はっ! 兄上が優しいのは弟の俺が言うんだから間違いない。ただ、貴女と結婚したのが優しさだと、どうしてそう言える? それまでに一度でも会ったことが?」
「いいえ。ありませんわ。婚姻してからお会いしたのが初めてですの。でもそんなこと関係ありませんわ。もし、私の噂が本当だったとして、誰が私に自由にしていいなどと言ってくれるでしょうか?」
オリン様は私の言葉を聞き、何故か嬉しそうな顔をし始めた。
それを見ていたドラムは直立不動でいるはずなのに全身が小刻みに震えている。
ハープは右の手にひらを顔に当て、シンバルは声を殺して笑っていた。
「よし。それじゃあ、貴女が兄上の優しさを少しでも理解していることは分かった。他にも兄上の素晴らしさを言うことができるかね? 伴侶となるのだったらそのくらいいくらでも出てくるはずだ」
「ええ! オルガン様には本当に感謝の言葉しかありませんわ。でもこれは私の感想。オルガン様の素晴らしさを言うとしたら、そうね。この屋敷かしら」
「屋敷? 豪華だから? 金があることが兄上の素晴らしさだとでも?」
今度はオリン様は明らかに不服そうな表情をした。
まるで子供のようにコロコロと表情を変える様子はとても愛らしい。
あら、いけない。
オリン様の顔を見て楽しんでる場合じゃないわ。
誤解をきちんと解かないと。
「お金があること自体がオルガン様の素晴らしさを説明する要素にもなりえますわ。この広大な領地を収めている、ということだけでも並大抵の方ができることではありませんから。でも、私が言いたかったのは、屋敷の素晴らしさ、それを作り上げている使用人一人ひとりの素晴らしさですわ」
「なにを言ってるんだ? 貴女は」
「この庭園、並大抵の庭師では到底維持できないほどの庭園だと思いますわ。それを担っているシンバルは本当にオルガン様が好きなの。だから頑張れる。ハープもオルガン様を慕っているから、その他の使用人たちも全員オルガン様を敬愛し、そしてオルガン様もそんな彼らに信頼を置いているから、こんな素敵な屋敷があるの。人柄。これがオルガン様の素晴らしさよ」
「貴女という人は……」
オリン様が私の方へツカツカと早歩きで近づいて来る。
どうしたのかしら?
私、何か変なこと言ったの?
オリン様はいきなり私の手を握りしめ、上下に大きく振り始めた。
思わぬことにびっくりして、私は口を開けてオリン様の顔を見つめてしまった。
高揚した様子のオリン様は、凄く嬉しそうだ。
「分かってるじゃないですかぁ! 貴女、いや。ビオラ姉様と呼んでも?」
「ええ……喜んで……」
「じゃあ! ビオラ姉様は兄上のことをきちんとご存知のようだ! いやぁ! 兄上の素晴らしさは語り尽くせませんが! それでも、婚姻からたったこんな短い時間で兄上の素晴らしさをここまで理解しているとは!」
上機嫌のオリン様の様子に戸惑い、救いの目を周りにいる三人に向ける。
私の手の握ったまま、オルガン様の尊敬できる点や弟から見た素晴らしさなどを延々と話すオリン様。
笑いを堪えきれない様子のドラムがゆっくりと近寄ってきて耳打ちをしてくれた。
曰く、「オリン様はオルガン様を兄として極度に慕っているのです」とのことだった。
89
あなたにおすすめの小説
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
都会から田舎に追放された令嬢ですが、辺境伯様と畑を耕しながらのんびり新婚スローライフしています
さら
恋愛
王都一の名門で育ちながら、婚約破棄と共に「無能」と烙印を押され、辺境へと追放された令嬢クラリッサ。
行き着いた先で出会ったのは、過去の戦場で心を閉ざし、孤独に領地を守る辺境伯ライナルトだった。
荒れ果てた畑、限られた食糧、迫り来る悪徳商会の策略――。
王都では役に立たなかった薬草や農作の知識が、この地では大きな力となる。
村人たちと共に畑を耕し、薬草園を育て、やがてクラリッサは「無能令嬢」から「皆に必要とされる奥方」へ。
剣で村を守るライナルトと、知恵と優しさで人を支えるクラリッサ。
二人が並び立った時、どんな脅威も跳ね除けられる――。
「あなたとなら、どんな嵐も越えていける」
追放から始まる辺境スローライフは、やがて夫婦の愛と未来を育む物語へ。
のんびり畑を耕しながら、気がつけば“無双”の幸せ新婚生活!?
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
無能と追放された魔導鍛冶師、最強の騎士に拾われ溺愛される
ムラサメ
恋愛
「君の打つ剣は輝きが足りない。もっと華やかに光る、騎士団の象徴となる剣を打てないのか」
実家の鍛冶屋からも、婚約者である騎士団長カイルからも「無能」と切り捨てられた鍛冶師・メル。不純物を削ぎ落とし、使い手の命を守るためだけに特化した彼女の「究極の業」は、美しさを求める凡夫たちには理解されなかった。
冷たい雨の中、行き場を失い魔物に襲われた彼女を救ったのは、隣国の至宝であり、その強すぎる魔力ゆえに触れる武器すべてを粉砕してしまう最強の騎士――アルベールだった。
圧倒的な武力で魔物を屠り、砕けた愛剣を悲しげに見つめるアルベール。周囲がその「化け物じみた力」を恐れて遠巻きにする中で、メルだけは違った。彼女は泥にまみれた鉄の破片を拾い上げ、おっとりと微笑む。
「……騎士様。この子は、あなたの力に応えようとして、精一杯頑張ったみたいですよ」
その場で振るわれたメルのハンマーが、世界で唯一、アルベールの全力を受け止める「不壊の剣」を産み落とした瞬間――最強ゆえに孤独だった英雄の運命が、狂おしく回り始める。
役立たずと追放された令嬢ですが、極寒の森で【伝説の聖獣】になつかれました〜モフモフの獣人姿になった聖獣に、毎日甘く愛されています〜
腐ったバナナ
恋愛
「魔力なしの役立たず」と家族と婚約者に見捨てられ、極寒の魔獣の森に追放された公爵令嬢アリア。
絶望の淵で彼女が出会ったのは、致命傷を負った伝説の聖獣だった。アリアは、微弱な生命力操作の能力と薬学知識で彼を救い、その巨大な銀色のモフモフに癒やしを見いだす。
しかし、銀狼は夜になると冷酷無比な辺境領主シルヴァンへと変身!
「俺の命を救ったのだから、君は俺の永遠の所有物だ」
シルヴァンとの契約結婚を受け入れたアリアは、彼の強大な力を後ろ盾に、冷徹な知性で王都の裏切り者たちを周到に追い詰めていく。
追放された悪役令嬢、辺境で植物魔法に目覚める。銀狼領主の溺愛と精霊の加護で幸せスローライフ!〜真の聖女は私でした〜
黒崎隼人
恋愛
「王国の害悪」として婚約破棄され、魔物が棲む最果ての地『魔狼の森』へ追放された悪役令嬢リリア。
しかし、彼女には前世の記憶と、ゲーム知識、そして植物を癒やし育てる不思議な力があった!
不毛の地をハーブ園に変え、精霊と友達になり、スローライフを満喫しようとするリリア。
そんな彼女を待っていたのは、冷徹と噂される銀狼の獣人領主・カイルとの出会いだった。
「お前は、俺の宝だ」
寡黙なカイルの不器用な優しさと、とろけるような溺愛に包まれて、リリアは本当の幸せを見つけていく。
一方、リリアを追放した王子と偽聖女には、破滅の足音が迫っていて……?
植物魔法で辺境を開拓し、獣人領主に愛される、大逆転ハッピーエンドストーリー!
「不吉な黒」と捨てられた令嬢、漆黒の竜を「痛いの飛んでいけー!」で完治させてしまう
ムラサメ
恋愛
漆黒の髪と瞳。ただそれだけの理由で「不吉なゴミ」と虐げられてきた公爵令嬢ミア。
死の森に捨てられた彼女が出会ったのは、呪いに侵され、最期を待つ最強の黒竜と、その相棒である隣国の竜騎士ゼノだった。
しかし、ミアが無邪気に放った「おまじない」は、伝説の浄化魔法となって世界を塗り替える。
向こう見ずな天才騎士に拾われたミアは、隣国で「女神」として崇められ、徹底的に甘やかされることに。
一方、浄化の源を失った王国は、みるみるうちに泥沼へと沈んでいき……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる