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土星のサテュー
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サテュー「海は広いなー。大きいなー」
土星のスタリオン、サテュー。
彼女は透き通る海を浜辺で眺めていました。
橙色に煌めく水面はまるでオレンジジュースのようだなと思いました。
サテュー「みんな、どうしてるかなー」
大地の向こう、海の向こう。
それぞれから星を感じました。
サテュー「ま、そのうち会えるかー」
サテューは側に階段を見つけて、上に何があるのか飛んで向かいました。
サテュー「いい遺跡だなー」
崖の上から海を望む城壁都市。
たくさんの岩壁、それと神殿や宮殿が特に多くみられます。
床に細かく散らばる結晶から反射する光が、白い建物たちを極彩色に飾っています。
サテュー「どれ、一つ入ってみようかなー」
彫刻の彫られた宮殿の内壁には、華麗なモザイク画が一面に描かれていました。
サテューはそれに強く興味を惹かれました。
サテュー「ふむふむ、これはあれだなー。上が天上界、下が地下界、真ん中にあんのがー世界樹だ!」
サテューは微かな記憶から恐らくそうだろうと推測しました。
満足したサテューは外へ出て、次なる遺跡を物色します。
サテュー「楽しいなったら楽しいなー」るんたった
そんなサテューの楽しい時間へダークマターがお邪魔します。
中央にある神殿が蠢いて、巨大なヤドカリが姿を現しました。
サテュー「うちの楽しい時間をよくもー」ぐぬぬ
ダークマターは巨大な体とは反対に素早く動いて、大きなハサミでサテューを捕らえようとします。
サテュー「やめーな!遺跡が壊れるだろー!」
サテューは攻撃をかわしながら、敵が背負う神殿を目指しました。
サテュー「もう仕方ないなー」
そうして、サテューはそこへ収まりました。
敵もとりあえず納得したのか、おもむろに落ち着いて静まりました。
サテュー「みんな早く来てくれー」むすー
やがて、騎士に助けられたサテュー。
力を合わせて敵を粉々に砕いてやりました。
そのすぐ後のこと。
アレッタ「ねえ見て」ほら
騎士「でっかいイグアナ!」びくっ
メル「気持ち悪い!」びくっ
サテュー「こらー!遺跡の上に乗るなー!」
イグアナ「コラーイセキノルナー」
メル「きいやあああ!!」ひぃ!
騎士「喋ったあああ!!」ひぃ!
ユピテル「あら、あなたさんはオウムさんだったのね」
サテュー「あれはどう見てもイグアナだろー。羽なんてないぞー」
アレッタ「後から生えるんじゃないかしら」
サテュー「まさかー」
ファサア!!
サテュー「生えたなー」
メル「怖いよう……」ぷるぷる
サテュー「よしよーし。うちに任せなー」
ウェヌス「おい、ここで派手に戦えばサテューの好きな遺跡が壊れると思うぞ」
サテュー「そうだなー。なら浜に行くかー」
マルス「いい判断ね。君たち走りなさい」
騎士とアレッタは走って浜へ急ぎます。
階段を降りると、飛んだのかイグアナが岩の上で待ち受けていました。
騎士「うわ!先回りされた!」
イグアナ「サキマワレタ」
マルス「なんで奴だけ喋るのよ。気色の悪い」
ユピテル「きっと今まで一人ぼっちで寂しかったのでしょう」
サテュー「なるほどなー」
マルス「ないないないない!」
イグアナは、よいしょと二本足で立ち上がりました。
アレッタ「わあ!」ぱちぱち
騎士「芸を披露したわけじゃないからね」
アレッタ「でも凄いよ。立ったのよ」ほら
メル「きゃ!いいい、岩を持ち上げたよ!」びっくり
騎士「嘘だ……嘘だろ!?」どっきり
イグアナは騎士へ岩を投げつけます。
騎士は右へ飛び込んでなんとかかわしました。
マルス「他の種の行動を真似る性質があるのかな」
サテュー「どーだっていい。やっつけるだけさー!」
騎士「ああ!とっとと終わらせよう!」
騎士はユピテルの力を使って、たくさんの幻を作りました。
イグアナは驚いて混乱しています。
メル「まさか……」
マルス「余計なこと言わないでよ」
アレッタ「あら、増えちゃった」
ウェヌス「あいつ面白いな!」けらけら
サテュー「なー!」けらけら
騎士と二本足で立つイグアナは互いに浜辺いっぱいに分身して、夕日に焼ける浜辺で熱い激闘を繰り広げます。
ウェヌス「おもしれー!」けらけら
サテュー「見応えあるなー!」けらけら
メル「笑いごとじゃないよ!」あせあせ
騎士「ああ、地味に強い!」
それでも騎士は負けません。
どんどんばんばん敵をやっつけます。
ユピテル「上です!」
最後の本体が流れるような騎士の連続攻撃をクネクネと全て避け、翼をはたかめかせて空へ飛びました。
騎士「サテュー!」
騎士のハルバードが、先に球体と回転する光輪を備えたメイスに変わります。
サテュー「これで決めるぞー!」
イグアナ「キメルゾー」
サテュー「うるさーい!」
イグアナ「ウルサーイ」
騎士が力いっぱい武器を振うと、星の欠片で出来た鎖が伸びて、球体が速度を増して敵へ迫ります。
ところが。
メル「避けられちゃった!」
アレッタ「あらあら」
ユピテル「まあまあ」
騎士「なに、狙い通りさ」
球体が敵の周囲をグルグルと巡って、星の欠片の鎖で敵の体をしっかりと縛りました。
そのまま、敵を砂浜へ叩き落とします。
ウェヌス「まだ元気だぞ!」
マルス「マッスルポーズをとるほど余裕よ!」
イグアナは近くに岩を見つけて両手で持って、よいしょと頭上に掲げました。
騎士「このままトドメといくぞ!」
サテュー「やっちゃいなー!」
騎士は駆けて、敵の目前で跳躍。
騎士「せえあああ!!」
メイスを渾身の力で振り下ろします。
光輪が激しく回転して、岩に続いて敵の頭も叩き割ってやりました。
敵はドロドロ汚く溶けてなくなりました。
サテュー「やったなー」
騎士「あのヤドカリよりは苦労なかったかな」ふー
サテュー「そうかー。まあとにかく、遺跡を守ってくれてありがとーな」
騎士「いやお礼はいいよ。僕らは一緒に守ったんだ」
サテュー「ふふ、そっかー」
騎士「あーヤドカリ疲れたー」
ウェヌス「絶対イグアナの方が苦労してたぞ、な?」
マルス「そっとしてあげなさい」
サテュー「お疲れなー」
騎士「お疲れー」
巨大ヤドカリ、との激闘のあと、一行は海を眺めて休憩しました。
陽は半分ほど沈んで、海面をよりきらびやかに輝かせています。
サテュー「きれーなー」
土星のスタリオン、サテュー。
彼女は透き通る海を浜辺で眺めていました。
橙色に煌めく水面はまるでオレンジジュースのようだなと思いました。
サテュー「みんな、どうしてるかなー」
大地の向こう、海の向こう。
それぞれから星を感じました。
サテュー「ま、そのうち会えるかー」
サテューは側に階段を見つけて、上に何があるのか飛んで向かいました。
サテュー「いい遺跡だなー」
崖の上から海を望む城壁都市。
たくさんの岩壁、それと神殿や宮殿が特に多くみられます。
床に細かく散らばる結晶から反射する光が、白い建物たちを極彩色に飾っています。
サテュー「どれ、一つ入ってみようかなー」
彫刻の彫られた宮殿の内壁には、華麗なモザイク画が一面に描かれていました。
サテューはそれに強く興味を惹かれました。
サテュー「ふむふむ、これはあれだなー。上が天上界、下が地下界、真ん中にあんのがー世界樹だ!」
サテューは微かな記憶から恐らくそうだろうと推測しました。
満足したサテューは外へ出て、次なる遺跡を物色します。
サテュー「楽しいなったら楽しいなー」るんたった
そんなサテューの楽しい時間へダークマターがお邪魔します。
中央にある神殿が蠢いて、巨大なヤドカリが姿を現しました。
サテュー「うちの楽しい時間をよくもー」ぐぬぬ
ダークマターは巨大な体とは反対に素早く動いて、大きなハサミでサテューを捕らえようとします。
サテュー「やめーな!遺跡が壊れるだろー!」
サテューは攻撃をかわしながら、敵が背負う神殿を目指しました。
サテュー「もう仕方ないなー」
そうして、サテューはそこへ収まりました。
敵もとりあえず納得したのか、おもむろに落ち着いて静まりました。
サテュー「みんな早く来てくれー」むすー
やがて、騎士に助けられたサテュー。
力を合わせて敵を粉々に砕いてやりました。
そのすぐ後のこと。
アレッタ「ねえ見て」ほら
騎士「でっかいイグアナ!」びくっ
メル「気持ち悪い!」びくっ
サテュー「こらー!遺跡の上に乗るなー!」
イグアナ「コラーイセキノルナー」
メル「きいやあああ!!」ひぃ!
騎士「喋ったあああ!!」ひぃ!
ユピテル「あら、あなたさんはオウムさんだったのね」
サテュー「あれはどう見てもイグアナだろー。羽なんてないぞー」
アレッタ「後から生えるんじゃないかしら」
サテュー「まさかー」
ファサア!!
サテュー「生えたなー」
メル「怖いよう……」ぷるぷる
サテュー「よしよーし。うちに任せなー」
ウェヌス「おい、ここで派手に戦えばサテューの好きな遺跡が壊れると思うぞ」
サテュー「そうだなー。なら浜に行くかー」
マルス「いい判断ね。君たち走りなさい」
騎士とアレッタは走って浜へ急ぎます。
階段を降りると、飛んだのかイグアナが岩の上で待ち受けていました。
騎士「うわ!先回りされた!」
イグアナ「サキマワレタ」
マルス「なんで奴だけ喋るのよ。気色の悪い」
ユピテル「きっと今まで一人ぼっちで寂しかったのでしょう」
サテュー「なるほどなー」
マルス「ないないないない!」
イグアナは、よいしょと二本足で立ち上がりました。
アレッタ「わあ!」ぱちぱち
騎士「芸を披露したわけじゃないからね」
アレッタ「でも凄いよ。立ったのよ」ほら
メル「きゃ!いいい、岩を持ち上げたよ!」びっくり
騎士「嘘だ……嘘だろ!?」どっきり
イグアナは騎士へ岩を投げつけます。
騎士は右へ飛び込んでなんとかかわしました。
マルス「他の種の行動を真似る性質があるのかな」
サテュー「どーだっていい。やっつけるだけさー!」
騎士「ああ!とっとと終わらせよう!」
騎士はユピテルの力を使って、たくさんの幻を作りました。
イグアナは驚いて混乱しています。
メル「まさか……」
マルス「余計なこと言わないでよ」
アレッタ「あら、増えちゃった」
ウェヌス「あいつ面白いな!」けらけら
サテュー「なー!」けらけら
騎士と二本足で立つイグアナは互いに浜辺いっぱいに分身して、夕日に焼ける浜辺で熱い激闘を繰り広げます。
ウェヌス「おもしれー!」けらけら
サテュー「見応えあるなー!」けらけら
メル「笑いごとじゃないよ!」あせあせ
騎士「ああ、地味に強い!」
それでも騎士は負けません。
どんどんばんばん敵をやっつけます。
ユピテル「上です!」
最後の本体が流れるような騎士の連続攻撃をクネクネと全て避け、翼をはたかめかせて空へ飛びました。
騎士「サテュー!」
騎士のハルバードが、先に球体と回転する光輪を備えたメイスに変わります。
サテュー「これで決めるぞー!」
イグアナ「キメルゾー」
サテュー「うるさーい!」
イグアナ「ウルサーイ」
騎士が力いっぱい武器を振うと、星の欠片で出来た鎖が伸びて、球体が速度を増して敵へ迫ります。
ところが。
メル「避けられちゃった!」
アレッタ「あらあら」
ユピテル「まあまあ」
騎士「なに、狙い通りさ」
球体が敵の周囲をグルグルと巡って、星の欠片の鎖で敵の体をしっかりと縛りました。
そのまま、敵を砂浜へ叩き落とします。
ウェヌス「まだ元気だぞ!」
マルス「マッスルポーズをとるほど余裕よ!」
イグアナは近くに岩を見つけて両手で持って、よいしょと頭上に掲げました。
騎士「このままトドメといくぞ!」
サテュー「やっちゃいなー!」
騎士は駆けて、敵の目前で跳躍。
騎士「せえあああ!!」
メイスを渾身の力で振り下ろします。
光輪が激しく回転して、岩に続いて敵の頭も叩き割ってやりました。
敵はドロドロ汚く溶けてなくなりました。
サテュー「やったなー」
騎士「あのヤドカリよりは苦労なかったかな」ふー
サテュー「そうかー。まあとにかく、遺跡を守ってくれてありがとーな」
騎士「いやお礼はいいよ。僕らは一緒に守ったんだ」
サテュー「ふふ、そっかー」
騎士「あーヤドカリ疲れたー」
ウェヌス「絶対イグアナの方が苦労してたぞ、な?」
マルス「そっとしてあげなさい」
サテュー「お疲れなー」
騎士「お疲れー」
巨大ヤドカリ、との激闘のあと、一行は海を眺めて休憩しました。
陽は半分ほど沈んで、海面をよりきらびやかに輝かせています。
サテュー「きれーなー」
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