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天王星のウラノスちゃん
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天王星のスタリオン、ウラノス。
彼女は小島の浜辺に落下して、すっぽりと砂に埋まってしまいました。
ウラノス「うにゃー……最悪ー……」
海にダークマター、反対にある茂みの先にダークマター。
ウラノスはダークマターに挟まれていることに気付きました。
ウラノス「何にもないし退屈だー!」
ぶーぶー文句を言いながら暇をもて余すことずいぶん。
ようやく一行が到着して、ウラノスは無事に合流することが出来たのでした。
ところがその後の戦闘では……。
ウラノス「ウラノスちゃん出番なかった」ぶーぶー
もう明かりのほとんどない夕暮れ時。
騎士は、ほとんど瓦礫になってしまった町を最後にもう一度見渡しました。
ウラノス「おーい。ぼやーのぼけーとして、どったのー」
ウラノスは騎士の目前に顔色を伺うように漂って声をかけました。
クレイド「ここはアレッタの故郷なんだけれど、こうして見ていると、やっぱり僕も不思議な感じがするんだ」
ウラノス「じゃ、あなたにとっても故郷なんじゃない」
アレッタ「ということは、私たち双子かしら」
ウラノス「ふむふむ。こりゃまったく似ておりませんな」
騎士「絶対にないと思うよ……」
アレッタ「ねえ見て」だっこ
騎士「まっしろなウサギさんだ」にこー
メル「メルも抱っこしたいなあ」にこー
ウラノス「にゃあー!!かーわーうぃーうぃー!!ウラノスちゃんウサギさんだあーいちゅきー!!」やんやん
アレッタ「抱いてみる?」ほら
ウラノス「わーい。て、出来るかーい!」
アレッタ「あらま」
ウラノス「ああ、神様。どうして私には体がないのでしょう……」しくしく
ウェヌス「そのウサギはダークマターだろう。逆に体を乗っ取ってやったら?」
ウラノス「ウェヌスくん。それはいいアイディアだよ、ウラノスちゃん感激」
ネプチューン「よせ。厄介なことになりかねんぞ」
ウラノス「やっぱそう思う?」
ウェヌス「それさ、やった張本人が言うことかな」
ネプチューン「わしの場合は、強い覚悟があったからこそ成せたことじゃ」
ユピテル「ようし!わたくしが強い覚悟で試してみます!」
ウラノス「ユピ姉さん頼んだ!」
マルス「あーうるさい。バカ騒ぎもいい加減になさい」
ウラノス「だってだってだってだよ?自由な体ほしくない?」
マルス「どうせ乗っ取るなら、あいつになさいよ」
騎士「僕?」
ウラノス「ああ!その発想はありませんでした!」
騎士「やめてよ。嫌だからね」じとー
ウラノス「ちぇ、けちんぼ」ぼそっ
騎士「ふん!何とでも言えばいいよ!」ぷい
マルス「それよりアレッタ、ダークマターは危険なのよ。君には危機感がないの」
アレッタ「大人しいよ」もふもふ
メル「いいなあ。もふもふしたーい」
ウラノス「ウラノスちゃんもウラノスちゃんもー」
騎士「……やっつけた方がいいのかな」
ウラノス「にゃ!?」
メル「何考えてるの!?」
騎士「え、だってさ」
サテュー「でもなー。うち、かわいそうにも思うなー」
ウラノス「ほら、サテューはよく分かってる!」
騎士「確かに、今まで動物に擬態したダークマターをたくさんやっつけてきて、かわいそうと思うことはあったよ。僕も動物は好きだから」
サテュー「むむー動物に擬態なんてズルいなー」
ウラノス「ダークマターのこともっと嫌いになったなー」
ユピテル「なんとか仲良く、ダークマターとお友だちになれたらいいのにね」
ウラノス「いやいや、それはないっすよー」
騎士「僕はユピテルの言うこと少しは分かる気がする」
ウラノス「何言ってんの」
騎士「上手に付き合えたらいいのに、ていう理想だね」
ユピテル「そういうことです!」
ネプチューン「わしも、そのような考えがあってもよいと思うぞ」
マルス「自分は反対ね。生きるか死ぬかの極端だし」
ウラノス「そのためにウサギさんをやっつけろって言うの!?ひどいよあんまりだよ!」
マルス「もしこのウサギさんが巨大な亀だったら?」
ウェヌス「燃やして」
サテュー「叩いて」
ウラノス「やっつける」
マルス「でしょう」
ユピテル「マルスちゃん。そういう意地悪な例えはよくないんじゃないかな」
マルス「う……そうね。ごめんなさい」
ネプチューン「意地悪というより、マルスはちと厳しいだけじゃ。皆を思いやってな」
ウラノス「分かってるよ。ウラノスちゃん、きちんと分かってるから。だから泣かないでね」
マルス「それは余計な心配よ」ふん
メル「これは照れてるね」くすくす
ウラノス「ふーん照れてんだ」くすくす
マルス「いちいちもう……」
アレッタ「ふふ、みんな仲良しね」なでなで
騎士「最終決戦を目前に控えてるとはとても思えないよ」なでなで
ウラノス「最後でこれっきりの機会なんだから、もちろんウラノスちゃんを使ってよね」
騎士「約束するよ」
アレッタ「さあ、そろそろお行き」
地面にそっと降ろされたウサギさん。
円らな瞳で二人を見上げて動きません。
騎士「どうしたのかな」
アレッタ「お腹が空いているのかしら」
騎士「いや、ダークマターだよ」
アレッタ「なら、スタリオンがご飯になるのかしら」
ウラノス「アレッタ正気!?食べられたくないんですけど!」
アレッタ「あげるなんて言ってないよ。みんなのこと大切なんだもの、誰にもあげられない」
ウラノス「良かった。おいウサ」
ぱく。
騎士「あ」
メル「え」
アレッタ「まあ」
ウェヌス「食われたー!」
ユピテル「そんな……ウラノスちゃんが死んじゃったわ……」
ネプチューン「死んではおらぬ」
ユピテル「そうなの?」
マルス「ただ、面倒なことになりそう」
サテュー「おい、みてみー」
ウサギは、ぴょんぴょこと楽しそうにその場を跳ね回っています。
ウラノス「やったー!ウラノスちゃん自由だー!」
サテュー「いいなー」
ネプチューン「羨むことはない」
サテュー「どーして」
ネプチューン「見ておれ」
ウラノス「うおええ!なんか吐きそう!吐くものも出口もないけどなんか吐きそう!」
ネプチューン「な?」
サテュー「こりゃひどいなー」
ウラノス「たすっけ……ごっほえっほ……!」
ユピテル「まあ風邪かしら」
アレッタ「ウサギさん風邪をひいていたのね」
メル「二人とも、そろそろしっかりしてよ……」
ウェヌス「多分あれだな。体に合わないってやつだろうぜ」
ユピテル「思い出しました。わたくしが取り込まれた時、自分を失いそうでとても苦しくて怖かったです」
騎士「なら……」
ウラノス「にゃあー!もおだじゅげでえ!いじぎがもうりょうとじゅるよう!ぐるじいよー!」
その場でもがくウサギの毛が逆立ち、爪や牙はするどく伸びはじめました。
ネプチューン「このままではまずい。はよう助けてやれ」
騎士「でも……」
ネプチューン「極めた覚悟はどうした」
騎士「!」
ウェヌス「焼くか」
サテュー「叩くかー」
騎士「それはさすがに……。メル」
メル「なに?どうするの?」
メルを宿して鎧を堅牢にした騎士は、暴れるウサギを捕まえて。
騎士「ごめん」
ぎゅうっと全身を強く抱き締めました。
アレッタ「ウサギさんは肺や心臓が小さいから胸を圧迫すると……」
ユピテル「すぐに死んじゃうのね……」
ダークマターはサラサラと砂のようになって宵闇の彼方へ消えました。
メル「ばいばいウサギさん……」ぐすっ
ユピテル「月へ帰って一休みしたら、これからはきっと幸せに過ごすと思いますよ」
メル「そうだといいね」
見上げる空には月も星もないけれど、メルは遠く旅立ったウサギさんへ思いを馳せました。
騎士「今までずっと命を狙われて、必死に闘って倒してきたけれど。命を奪うってこんなに残酷なことだったんだね」
アレッタ「目の前で失われるのを見るのも、とても痛ましくて辛い」
ネプチューン「あまり気を落とすな。ダークマターに命はない」
ウラノス「でも死を間接的にだけど一瞬、体感したよ。それはもうゾッとしました」
騎士「平気かい」
ウラノス「うん。ありがと助かった」
騎士「……はあ。なんだか闘うのが嫌になってきた」
アレッタ「じゃあ、旅はここで終わりにしましょう」
騎士「え?何を言うんだい」
アレッタ「だって……」
騎士「君の願いだろう。この世界を救うことは」
アレッタ「そうね」
騎士「この闘いに勝って。僕らは楽しく笑って生きるんだ」
ウラノス「その通りにゃ!顔を上げなよアレッタちゃん!」
アレッタ「うん」
ウラノス「辛いだろうけど。勝たなきゃならないの、絶対にね」
アレッタ「絶対に」
ウラノス「想いがウラノスちゃんの中で吼えるの。勝つか負けるかで勝つしかないって!」
騎士「大丈夫。僕らは負けないよ」
アレッタ「うん。私たちは負けない」
それを聞いたウラノスは陽気に先導して、町の間を縫う長い坂道の先を目指します。
ウラノス「さあ、行こう!」
明るく振る舞ってはいますが、間もなく夕陽が沈みきってしまうように、彼女の想いもズルズルと沈みつつありました。
それでも勇気を絞り出して自分を励まします。
ウラノス「元気と笑顔よ。がんばれ私」
彼女は小島の浜辺に落下して、すっぽりと砂に埋まってしまいました。
ウラノス「うにゃー……最悪ー……」
海にダークマター、反対にある茂みの先にダークマター。
ウラノスはダークマターに挟まれていることに気付きました。
ウラノス「何にもないし退屈だー!」
ぶーぶー文句を言いながら暇をもて余すことずいぶん。
ようやく一行が到着して、ウラノスは無事に合流することが出来たのでした。
ところがその後の戦闘では……。
ウラノス「ウラノスちゃん出番なかった」ぶーぶー
もう明かりのほとんどない夕暮れ時。
騎士は、ほとんど瓦礫になってしまった町を最後にもう一度見渡しました。
ウラノス「おーい。ぼやーのぼけーとして、どったのー」
ウラノスは騎士の目前に顔色を伺うように漂って声をかけました。
クレイド「ここはアレッタの故郷なんだけれど、こうして見ていると、やっぱり僕も不思議な感じがするんだ」
ウラノス「じゃ、あなたにとっても故郷なんじゃない」
アレッタ「ということは、私たち双子かしら」
ウラノス「ふむふむ。こりゃまったく似ておりませんな」
騎士「絶対にないと思うよ……」
アレッタ「ねえ見て」だっこ
騎士「まっしろなウサギさんだ」にこー
メル「メルも抱っこしたいなあ」にこー
ウラノス「にゃあー!!かーわーうぃーうぃー!!ウラノスちゃんウサギさんだあーいちゅきー!!」やんやん
アレッタ「抱いてみる?」ほら
ウラノス「わーい。て、出来るかーい!」
アレッタ「あらま」
ウラノス「ああ、神様。どうして私には体がないのでしょう……」しくしく
ウェヌス「そのウサギはダークマターだろう。逆に体を乗っ取ってやったら?」
ウラノス「ウェヌスくん。それはいいアイディアだよ、ウラノスちゃん感激」
ネプチューン「よせ。厄介なことになりかねんぞ」
ウラノス「やっぱそう思う?」
ウェヌス「それさ、やった張本人が言うことかな」
ネプチューン「わしの場合は、強い覚悟があったからこそ成せたことじゃ」
ユピテル「ようし!わたくしが強い覚悟で試してみます!」
ウラノス「ユピ姉さん頼んだ!」
マルス「あーうるさい。バカ騒ぎもいい加減になさい」
ウラノス「だってだってだってだよ?自由な体ほしくない?」
マルス「どうせ乗っ取るなら、あいつになさいよ」
騎士「僕?」
ウラノス「ああ!その発想はありませんでした!」
騎士「やめてよ。嫌だからね」じとー
ウラノス「ちぇ、けちんぼ」ぼそっ
騎士「ふん!何とでも言えばいいよ!」ぷい
マルス「それよりアレッタ、ダークマターは危険なのよ。君には危機感がないの」
アレッタ「大人しいよ」もふもふ
メル「いいなあ。もふもふしたーい」
ウラノス「ウラノスちゃんもウラノスちゃんもー」
騎士「……やっつけた方がいいのかな」
ウラノス「にゃ!?」
メル「何考えてるの!?」
騎士「え、だってさ」
サテュー「でもなー。うち、かわいそうにも思うなー」
ウラノス「ほら、サテューはよく分かってる!」
騎士「確かに、今まで動物に擬態したダークマターをたくさんやっつけてきて、かわいそうと思うことはあったよ。僕も動物は好きだから」
サテュー「むむー動物に擬態なんてズルいなー」
ウラノス「ダークマターのこともっと嫌いになったなー」
ユピテル「なんとか仲良く、ダークマターとお友だちになれたらいいのにね」
ウラノス「いやいや、それはないっすよー」
騎士「僕はユピテルの言うこと少しは分かる気がする」
ウラノス「何言ってんの」
騎士「上手に付き合えたらいいのに、ていう理想だね」
ユピテル「そういうことです!」
ネプチューン「わしも、そのような考えがあってもよいと思うぞ」
マルス「自分は反対ね。生きるか死ぬかの極端だし」
ウラノス「そのためにウサギさんをやっつけろって言うの!?ひどいよあんまりだよ!」
マルス「もしこのウサギさんが巨大な亀だったら?」
ウェヌス「燃やして」
サテュー「叩いて」
ウラノス「やっつける」
マルス「でしょう」
ユピテル「マルスちゃん。そういう意地悪な例えはよくないんじゃないかな」
マルス「う……そうね。ごめんなさい」
ネプチューン「意地悪というより、マルスはちと厳しいだけじゃ。皆を思いやってな」
ウラノス「分かってるよ。ウラノスちゃん、きちんと分かってるから。だから泣かないでね」
マルス「それは余計な心配よ」ふん
メル「これは照れてるね」くすくす
ウラノス「ふーん照れてんだ」くすくす
マルス「いちいちもう……」
アレッタ「ふふ、みんな仲良しね」なでなで
騎士「最終決戦を目前に控えてるとはとても思えないよ」なでなで
ウラノス「最後でこれっきりの機会なんだから、もちろんウラノスちゃんを使ってよね」
騎士「約束するよ」
アレッタ「さあ、そろそろお行き」
地面にそっと降ろされたウサギさん。
円らな瞳で二人を見上げて動きません。
騎士「どうしたのかな」
アレッタ「お腹が空いているのかしら」
騎士「いや、ダークマターだよ」
アレッタ「なら、スタリオンがご飯になるのかしら」
ウラノス「アレッタ正気!?食べられたくないんですけど!」
アレッタ「あげるなんて言ってないよ。みんなのこと大切なんだもの、誰にもあげられない」
ウラノス「良かった。おいウサ」
ぱく。
騎士「あ」
メル「え」
アレッタ「まあ」
ウェヌス「食われたー!」
ユピテル「そんな……ウラノスちゃんが死んじゃったわ……」
ネプチューン「死んではおらぬ」
ユピテル「そうなの?」
マルス「ただ、面倒なことになりそう」
サテュー「おい、みてみー」
ウサギは、ぴょんぴょこと楽しそうにその場を跳ね回っています。
ウラノス「やったー!ウラノスちゃん自由だー!」
サテュー「いいなー」
ネプチューン「羨むことはない」
サテュー「どーして」
ネプチューン「見ておれ」
ウラノス「うおええ!なんか吐きそう!吐くものも出口もないけどなんか吐きそう!」
ネプチューン「な?」
サテュー「こりゃひどいなー」
ウラノス「たすっけ……ごっほえっほ……!」
ユピテル「まあ風邪かしら」
アレッタ「ウサギさん風邪をひいていたのね」
メル「二人とも、そろそろしっかりしてよ……」
ウェヌス「多分あれだな。体に合わないってやつだろうぜ」
ユピテル「思い出しました。わたくしが取り込まれた時、自分を失いそうでとても苦しくて怖かったです」
騎士「なら……」
ウラノス「にゃあー!もおだじゅげでえ!いじぎがもうりょうとじゅるよう!ぐるじいよー!」
その場でもがくウサギの毛が逆立ち、爪や牙はするどく伸びはじめました。
ネプチューン「このままではまずい。はよう助けてやれ」
騎士「でも……」
ネプチューン「極めた覚悟はどうした」
騎士「!」
ウェヌス「焼くか」
サテュー「叩くかー」
騎士「それはさすがに……。メル」
メル「なに?どうするの?」
メルを宿して鎧を堅牢にした騎士は、暴れるウサギを捕まえて。
騎士「ごめん」
ぎゅうっと全身を強く抱き締めました。
アレッタ「ウサギさんは肺や心臓が小さいから胸を圧迫すると……」
ユピテル「すぐに死んじゃうのね……」
ダークマターはサラサラと砂のようになって宵闇の彼方へ消えました。
メル「ばいばいウサギさん……」ぐすっ
ユピテル「月へ帰って一休みしたら、これからはきっと幸せに過ごすと思いますよ」
メル「そうだといいね」
見上げる空には月も星もないけれど、メルは遠く旅立ったウサギさんへ思いを馳せました。
騎士「今までずっと命を狙われて、必死に闘って倒してきたけれど。命を奪うってこんなに残酷なことだったんだね」
アレッタ「目の前で失われるのを見るのも、とても痛ましくて辛い」
ネプチューン「あまり気を落とすな。ダークマターに命はない」
ウラノス「でも死を間接的にだけど一瞬、体感したよ。それはもうゾッとしました」
騎士「平気かい」
ウラノス「うん。ありがと助かった」
騎士「……はあ。なんだか闘うのが嫌になってきた」
アレッタ「じゃあ、旅はここで終わりにしましょう」
騎士「え?何を言うんだい」
アレッタ「だって……」
騎士「君の願いだろう。この世界を救うことは」
アレッタ「そうね」
騎士「この闘いに勝って。僕らは楽しく笑って生きるんだ」
ウラノス「その通りにゃ!顔を上げなよアレッタちゃん!」
アレッタ「うん」
ウラノス「辛いだろうけど。勝たなきゃならないの、絶対にね」
アレッタ「絶対に」
ウラノス「想いがウラノスちゃんの中で吼えるの。勝つか負けるかで勝つしかないって!」
騎士「大丈夫。僕らは負けないよ」
アレッタ「うん。私たちは負けない」
それを聞いたウラノスは陽気に先導して、町の間を縫う長い坂道の先を目指します。
ウラノス「さあ、行こう!」
明るく振る舞ってはいますが、間もなく夕陽が沈みきってしまうように、彼女の想いもズルズルと沈みつつありました。
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