恋をしたくない僕とお隣さん

山田

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第28話1日とお隣さん

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今日は1日うまくいかない事ばかりだった。仕事中にボーっとしてしまってミスをするし、何もないところでつまずいたり、お昼のラーメンのときもボーっとして麺が伸びちゃったりしてついてなかった。



「はぁ~」

「どうかしましたか?」

「今日1日中うまくいかないことばっかでさ」

「そんな日もありますよ。千乃さんより年下で人生経験浅い僕が言うのもなんかへんかもしれませんけど人生良いことばっかじゃないですよ。楽しいことも嬉しいこともあれば悲しいことや嫌なことうまくいかないこともあると思いますよ。だからそんな気にしなくていいんじゃないですか?」



 文也くんにそう言われて少し気分が楽になった。そうだ良いことも悪いことも合わせて人生だから。



「ありがとう、そう言われて楽になったよ」

「そうですか、よかったです」



 君は凄いよほんと



「おじいさんのお見舞い今度いつ行くの?」

「急ですね、来週くらいに行こうかなと思ってます」

「そうなんだ、その日私も一緒に行っていい?」

「全然いいですけど、なんでですか?」

「おじいさんがまたおいでって言ってたからさ、それに……」

「それになんですか?」

「やっぱ何でもない」



 なんか言おうと思ってたけど自分でも忘れちゃった。







 私は今日商店街に買い物に来ている。千乃ちゃんと駅でバイバイしてから大学に行って今日の講義が終わってからレッスンまで時間があくのでいつもと違う商店街に来てみた。必要な食材などを買い終えて帰ろうと思った。すると声が聞こえた。



「福引きはどうですか?この商店街で1000円以上お買い上げの方ならできますよ~」



 私は1000円以上は買ったから福引きできるな。まぁ、最悪ティッシュ貰えるらしいし損はないから引いてみるか



「あの~福引き引きたいんですけど」



 そう言って私はレシートを見せた。



「分かりました。」



 そして私は抽選機を回した。すると金のボールが出てきた。その時鐘の音がした。



「おめでとうございま―す。一等です」

「一等?何がもらえるんですか?」

「一等は温泉旅行のペアチケットで―す」



 ペアチケットかふーん、良い物ゲットした―
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