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主人公は目立ちたくない。
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「……。」
俺は今緊張している。
俺の周りには11人の人間が殺気だった雰囲気で立っている。
さらにそれを大勢の観客が見ている。
一体なぜこんなことになってしまったのか。
時は2日前に遡る。
「トモ!宿題写させてくれ!」
「…またか。」
初めまして。
俺の名前は高橋友喜。
一応この物語の主人公だ。
今目の前で宿題を必死に書き写しているのは松井秀一郎。
俺の友人。
イケメンで運動神経抜群。
スポーツ特待生だ。
週に一回は告白されるとか。
俺も運動神経は悪い方ではない。
しかしこいつに比べたら普通の方だ。
それ以外は対した特徴もない普通の男子高校生だ。
俺は目立つのが苦手だ。
目立つってことはたくさんの人間に見られるってこと。
それは恥ずかしい。
俺の母親はヤンチャな性格をしている。
俺が小さい頃から俺が運動会やお遊戯会に出る度に大声で声援を送ってくる。
それで何度恥ずかしい思いをしたことか。
それ以来目立つのが嫌になった。
このまま対した活躍もなく静かに学校生活を送りたいものだ。
おぉー!…。
なんか廊下が騒がしいな。
廊下側に目を向けると、2人の女性が歩いていた。
1人は白石美鈴。
学校で1番の人気を誇る美少女。
横を通れば誰もが振り返る。
彼女に告白した人間は数知れず。
しかし、彼女は極度の人見知り。
男性に告白されても緊張してダッシュで逃げ出してしまうことが何度もあったらしい。
実際、俺も1度だけその場面を目撃したことがある。
告白した男性が彼女の走っていく後ろ姿を見て呆然としていたのをよく覚えている。
もう1人は皆川仁美。
白石さんといつも一緒にいる。
白石さんとはある意味真逆の性格で、言いたいことはズバッと言う。
白石さんに近寄る男性をことごとくいなしている、言うなれば白石さんの騎士(ナイト)のような存在だ。
ただ、結構フレンドリーな性格ですぐ人と仲良くなれるという一面ももつ。
「綺麗だよなぁ 、白石さん。」
「綺麗だよなぁは分かったから早く答え写して。」
恍惚の表情を浮かべた秀一郎を無視して俺は読書をしている。
「お前なぁ、あの白石さんたぞ!そりゃ見るだろ!逆によくそんな冷静でいられるな!」
…コイツは良いやつだ。
ただ、少々女好きの変態。
それがなければもっと好感度上がるのに。
「…まぁ、所詮関わることのない他人だからね。」
そう、片や学校で1番の美女、片や目立つのが嫌な普通男子。
接点なんか出来るわけがない。
出来るとしたら秀一郎の方だろう。
…急に虚しくなった。
俺は気を取り直して読書を進めた。
俺は今緊張している。
俺の周りには11人の人間が殺気だった雰囲気で立っている。
さらにそれを大勢の観客が見ている。
一体なぜこんなことになってしまったのか。
時は2日前に遡る。
「トモ!宿題写させてくれ!」
「…またか。」
初めまして。
俺の名前は高橋友喜。
一応この物語の主人公だ。
今目の前で宿題を必死に書き写しているのは松井秀一郎。
俺の友人。
イケメンで運動神経抜群。
スポーツ特待生だ。
週に一回は告白されるとか。
俺も運動神経は悪い方ではない。
しかしこいつに比べたら普通の方だ。
それ以外は対した特徴もない普通の男子高校生だ。
俺は目立つのが苦手だ。
目立つってことはたくさんの人間に見られるってこと。
それは恥ずかしい。
俺の母親はヤンチャな性格をしている。
俺が小さい頃から俺が運動会やお遊戯会に出る度に大声で声援を送ってくる。
それで何度恥ずかしい思いをしたことか。
それ以来目立つのが嫌になった。
このまま対した活躍もなく静かに学校生活を送りたいものだ。
おぉー!…。
なんか廊下が騒がしいな。
廊下側に目を向けると、2人の女性が歩いていた。
1人は白石美鈴。
学校で1番の人気を誇る美少女。
横を通れば誰もが振り返る。
彼女に告白した人間は数知れず。
しかし、彼女は極度の人見知り。
男性に告白されても緊張してダッシュで逃げ出してしまうことが何度もあったらしい。
実際、俺も1度だけその場面を目撃したことがある。
告白した男性が彼女の走っていく後ろ姿を見て呆然としていたのをよく覚えている。
もう1人は皆川仁美。
白石さんといつも一緒にいる。
白石さんとはある意味真逆の性格で、言いたいことはズバッと言う。
白石さんに近寄る男性をことごとくいなしている、言うなれば白石さんの騎士(ナイト)のような存在だ。
ただ、結構フレンドリーな性格ですぐ人と仲良くなれるという一面ももつ。
「綺麗だよなぁ 、白石さん。」
「綺麗だよなぁは分かったから早く答え写して。」
恍惚の表情を浮かべた秀一郎を無視して俺は読書をしている。
「お前なぁ、あの白石さんたぞ!そりゃ見るだろ!逆によくそんな冷静でいられるな!」
…コイツは良いやつだ。
ただ、少々女好きの変態。
それがなければもっと好感度上がるのに。
「…まぁ、所詮関わることのない他人だからね。」
そう、片や学校で1番の美女、片や目立つのが嫌な普通男子。
接点なんか出来るわけがない。
出来るとしたら秀一郎の方だろう。
…急に虚しくなった。
俺は気を取り直して読書を進めた。
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