赤い口紅トリック

サッキー(メガネ)

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場違いなパーティー

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「なぁ、圭吾(けいご)。」

「なんですか?」

「俺たち、凄い場違いなところに来てんじゃねぇか?」
 
「言わないでくださいよ。」

僕たちは今、大きなリゾートホテルの前にいる。


僕、白河圭吾(しらかわけいご)とその友人如月煌太(きさらぎこうた)は、高校時代の後輩であり、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの天才ピアニスト、黒咲百合花(くろさきゆりか)の誘いで、有名ジュエリー企業KITAHARAの創立60周年記念パーティーに来ていた。

どうやら、KITAHARAの2代目の社長、喜多原要蔵(きたはらようぞう)が彼女のファンで、何度か会ったことがあるそうだ。

中に入ると、有名企業の社長やテレビで見たことのある女優などがたくさん来ていた。

白「うわぁ、スゴいな。」

如「あぁ~。息苦しい。」 

そう言って彼はネクタイを緩めた。

白「如月君、一応パーティーの参加者なんだから。身だしなみはしっかりしないと。」

如「しょうがねぇだろ。普段スーツなんて着ねぇんだから。」

白「それは同感です。」


「白河先輩!如月先輩!」

白「ん?」

1人の女性が僕たちに向かって小走りで向かってきた。

ガッ。

「あっ。」

僕は躓いた女性を咄嗟に抱き留めた。

白「大丈夫ですか?黒咲さん。」

黒「あ、ありがとうございます。」

彼女は顔を赤くしながら礼を言ってきた。

白「(可愛い。)演奏する前に怪我しないようにしてくださいね?」

黒「はい。…あ、あの。先輩。」

白「なんですか?」

黒「どう…ですか?」

彼女は顔を赤くしてそう尋ねてきた。

おそらく今日着ている衣装について意見を聞きたいのだろう。

白「ああ、とても似合ってますよ。」

黒「…なんかリアクションが薄いです。」

彼女は頬を膨らませてそう言った。

白「にしても本当に大丈夫ですか?僕たちみたいな部外者がこんなパーティーに出席して。」

黒「(話を逸らした。)大丈夫ですよ。ちゃんと私の知り合いだって言ってありますから。」

白「そうですか。」

とは言え、ここの雰囲気は僕たちには重いものだった。


白「(早く帰りたいです。)」
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