赤い口紅トリック

サッキー(メガネ)

文字の大きさ
5 / 5

その後

しおりを挟む
?「がっはっはっ!それは大変だったなぁ。」

黒「もう、お父さん。笑い事じゃないんだよ?」


事件から2日後、僕は黒咲さんと彼女の父、黒咲繁光(くろさきしげみつ)さんと食事をしていた。

警察の方の報告によると、将さんはあの後素直に犯行を認めたそうだ。

動機は、次期社長は確実に自分をだと思っていたのに、社長さんは洋子さんを次期社長にすると言い出したから。

そして、罵詈雑言を浴びせ勘当するとまで言われたそうだ。

洋子さんにとっては嬉しい話だったようだが、世の中そう上手くはいかないらしい。

どうやら黒い組織との癒着や横領などが明らかになり、その処理に追われているそう。

会社がどうなるのかは僕には分からないが、あまり良い結果は望めないだろう。


繁「しかし、娘が迷惑をかけてしまったようだな。ありがとう。」

黒「あ、ありがとうございました。」

白「いえ、気にしないでください。僕が好きでやっただけなので。」

繁「がっはっは!そうかそうか。いや、君には娘が世話になりっぱなしだな。」

白「あっ、すいません。今から人と会う約束があるものですから。」

繁「む?そうか。それは残念だな。」

白「申し訳ありません。」

繁「いや、気にすることはない。今度またゆっくりと。」

白「はい。」

黒「先輩?」

白「黒咲さん、また大学で。」

僕はそう言って黒咲さんに笑顔を向けた。

黒「は、はい。」

僕は笑顔でその場を後にした。


白「さて、急がないと面会時間に間に合わないな。」

僕は拘置所に向かって走り出した。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

処理中です...