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・霊視感能力者 『クレア・ボヤンス』
【Happy Birthday】
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「I see dead people…」
1999年、大ヒットしたらしい映画のこのシーンとセリフ。ボクはいつもここから先を見ることが出来ないでいる。といっても、流行りのSNSでチラチラと見てしまっている部分もあるんだけど、このセリフを聞く度に悪寒と嫌悪感と吐き気を催しちゃうんです・・・・・・
じゃあ見なきゃいいって話なんですけど、パーソナライズ・ターゲッティングって言うの?検索アルゴリズムから紐づいて嫌でも出てきちゃうんだよね。
普段、何の検索してるんだよって感じだよね。だって、しょうがないじゃない。この映画の男の子とボクも同じなんだから・・・・・・
最近ね、ヤバいのよ。ちょうど十六歳の誕生日を友達みんなで祝ったあの夜・・・・・・
「おめでとー!千鶴《ちづる》ー!!」「おめでとう!」
「ちーちゃーん、ほら、消してー」
学校でいつも仲良くしている女友達の三人が、決まって通っているカラオケボックスの一室でボクの誕生日を祝ってくれた。プレゼントはみんながそれぞれお気に入りのコスメやネイル、ちょっとしたアクセサリーやかわいい服などいっぱい貰ったの。んで、恒例のようにみんなでその日の主役を色々彩り着飾って、最高の美人を作るんだけど・・・最後はいっつもやりすぎちゃうんだけどねぇwww
みんなで結局、爆笑しながらボクはやりすぎてケバくて、まるでバブリーになっちゃった化粧を落としにお手洗いに行った時なんだけど、まぁ、見ちゃったよねいつものように汗
「I see dead people…」
ここは以前、カラオケ屋さんが出来る前は怪しいBARだったの。個室でひっそりと飲める居酒屋のようなBARで、噂で聞いた話だけどヤバいクスリがここから流通していたみたい。個室居酒屋ってシステムを悪用されちゃったのね。
そして、当然のようにオーバーラップ?オーバードーズ?で死んじゃった子が出ちゃって色々バレたってゆうか、店主?かオーナーが関係していたかどうかまでは知らないけど、まぁそんなこんなで潰れちゃったわけなんだけど。
で、その噂は本当だったみたいなわけで、今ボクの目の前、一番奥のトイレから真っ白になった両足が飛び出していて、気になっちゃったわけ。だって普通に倒れている人だったら助けなきゃだし、ぶっちゃけ死者なのか生者なのかなんて一見じゃどっちか分からないのよね。本当に困ったもんだ。
映画と違うとこってのは、そんなとこ。死者と生者の区別はあからさまな死に様や死因を目の当たりにしなくちゃいけない。
奥の個室トイレの中を覗くと、両腕には何本もの注射器が刺さっていて口からずっとなんかお酒かなにかを吐き流してる。
この子は多分、自分からスキ好んでクスリに手をだしたんじゃあない。無理やり多量に投与されちゃったんだ・・・・・・
いつもならそれだけなんだけど、この日(誕生日)から違ってきたんだ。
その子、茶色い液体を吐き続けながら、ボクのことを見つけたの。
それまではこちらから一方的に見つけるだけだった。まるで人込みの中から同級生を見つけるかのように・・・あ、そうそう、霊視からって、何でもかんでも視えるってわけじゃないんです。何かの関係性、関連性がある・・・そう、後で会長の『梓さん』が言う所の何らかの『因果』関係がある波長のようなものが合う、その双方が紡がれるんだって。でないと死者の霊が全部見えちゃうってのなら、そこら中が霊だらけに視えちゃうことになるの。だから、その感覚、表現として「人込みの中から知り合いを見つける」って感覚みたいに視つけちゃうって感じ。
・・・そのヤク漬けにされちゃった子はボクのことも視つけて、そしてお互いに目が合った・・・すごく怖かった。
ずっと安全な場所から観覧していただけの傍観者だったボクが、急に舞台上に引きずり出されたかのように、視線だけでなく関わりそのものが紡いだって感じの瞬間だった。
ボクのことをずっと瞬きをすることもなく見つめながら、注射器が痛々しく刺さった両腕を小さな子供が母親にだっこをせがむかの様に広げ、口からは液体をゴボゴボと吐き出しながら何かを語り訴えてきていた。全く何を言っているのかは聞こえない。怖かったけど、なんだか可哀そうでもあった。
でもボクは、その場から逃げ出した。どうすればいいか解らなかったんだ。今まではなんだかヤバそうな感じがするとボクが先に気が付いてすぐに逃げてたし、死者たちもずっと物悲しくフラフラしているだけだった。
それからは、そうだね、例えばで言うと有名なゾンビゲームの敵みたいにボクの存在に向こうが気づくと積極的に、のそっ、のそっ、って近づいてくるようになってきた。これは死者じゃなくても気持ち悪いよねっ。だからずっと外出はなかなか出来なくなったし家の窓やベランダから顔を出していると気づかれることもあったぐらい。
本当の引きこもりってのは、こういう事だと思う。
1999年、大ヒットしたらしい映画のこのシーンとセリフ。ボクはいつもここから先を見ることが出来ないでいる。といっても、流行りのSNSでチラチラと見てしまっている部分もあるんだけど、このセリフを聞く度に悪寒と嫌悪感と吐き気を催しちゃうんです・・・・・・
じゃあ見なきゃいいって話なんですけど、パーソナライズ・ターゲッティングって言うの?検索アルゴリズムから紐づいて嫌でも出てきちゃうんだよね。
普段、何の検索してるんだよって感じだよね。だって、しょうがないじゃない。この映画の男の子とボクも同じなんだから・・・・・・
最近ね、ヤバいのよ。ちょうど十六歳の誕生日を友達みんなで祝ったあの夜・・・・・・
「おめでとー!千鶴《ちづる》ー!!」「おめでとう!」
「ちーちゃーん、ほら、消してー」
学校でいつも仲良くしている女友達の三人が、決まって通っているカラオケボックスの一室でボクの誕生日を祝ってくれた。プレゼントはみんながそれぞれお気に入りのコスメやネイル、ちょっとしたアクセサリーやかわいい服などいっぱい貰ったの。んで、恒例のようにみんなでその日の主役を色々彩り着飾って、最高の美人を作るんだけど・・・最後はいっつもやりすぎちゃうんだけどねぇwww
みんなで結局、爆笑しながらボクはやりすぎてケバくて、まるでバブリーになっちゃった化粧を落としにお手洗いに行った時なんだけど、まぁ、見ちゃったよねいつものように汗
「I see dead people…」
ここは以前、カラオケ屋さんが出来る前は怪しいBARだったの。個室でひっそりと飲める居酒屋のようなBARで、噂で聞いた話だけどヤバいクスリがここから流通していたみたい。個室居酒屋ってシステムを悪用されちゃったのね。
そして、当然のようにオーバーラップ?オーバードーズ?で死んじゃった子が出ちゃって色々バレたってゆうか、店主?かオーナーが関係していたかどうかまでは知らないけど、まぁそんなこんなで潰れちゃったわけなんだけど。
で、その噂は本当だったみたいなわけで、今ボクの目の前、一番奥のトイレから真っ白になった両足が飛び出していて、気になっちゃったわけ。だって普通に倒れている人だったら助けなきゃだし、ぶっちゃけ死者なのか生者なのかなんて一見じゃどっちか分からないのよね。本当に困ったもんだ。
映画と違うとこってのは、そんなとこ。死者と生者の区別はあからさまな死に様や死因を目の当たりにしなくちゃいけない。
奥の個室トイレの中を覗くと、両腕には何本もの注射器が刺さっていて口からずっとなんかお酒かなにかを吐き流してる。
この子は多分、自分からスキ好んでクスリに手をだしたんじゃあない。無理やり多量に投与されちゃったんだ・・・・・・
いつもならそれだけなんだけど、この日(誕生日)から違ってきたんだ。
その子、茶色い液体を吐き続けながら、ボクのことを見つけたの。
それまではこちらから一方的に見つけるだけだった。まるで人込みの中から同級生を見つけるかのように・・・あ、そうそう、霊視からって、何でもかんでも視えるってわけじゃないんです。何かの関係性、関連性がある・・・そう、後で会長の『梓さん』が言う所の何らかの『因果』関係がある波長のようなものが合う、その双方が紡がれるんだって。でないと死者の霊が全部見えちゃうってのなら、そこら中が霊だらけに視えちゃうことになるの。だから、その感覚、表現として「人込みの中から知り合いを見つける」って感覚みたいに視つけちゃうって感じ。
・・・そのヤク漬けにされちゃった子はボクのことも視つけて、そしてお互いに目が合った・・・すごく怖かった。
ずっと安全な場所から観覧していただけの傍観者だったボクが、急に舞台上に引きずり出されたかのように、視線だけでなく関わりそのものが紡いだって感じの瞬間だった。
ボクのことをずっと瞬きをすることもなく見つめながら、注射器が痛々しく刺さった両腕を小さな子供が母親にだっこをせがむかの様に広げ、口からは液体をゴボゴボと吐き出しながら何かを語り訴えてきていた。全く何を言っているのかは聞こえない。怖かったけど、なんだか可哀そうでもあった。
でもボクは、その場から逃げ出した。どうすればいいか解らなかったんだ。今まではなんだかヤバそうな感じがするとボクが先に気が付いてすぐに逃げてたし、死者たちもずっと物悲しくフラフラしているだけだった。
それからは、そうだね、例えばで言うと有名なゾンビゲームの敵みたいにボクの存在に向こうが気づくと積極的に、のそっ、のそっ、って近づいてくるようになってきた。これは死者じゃなくても気持ち悪いよねっ。だからずっと外出はなかなか出来なくなったし家の窓やベランダから顔を出していると気づかれることもあったぐらい。
本当の引きこもりってのは、こういう事だと思う。
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