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Phase Ⅴ
Abyss
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「レイアよ・・・本当にそれで、良いのか?」
「はい。迷いは一切ありません」
「・・・分かった。上老院の方々へもそう、伝えてみよう。結果がどうなるのかは私にも分かりませんよ」
「前任帝である貴女様からお伝え頂くだけで、十分です。心残りとしましては私を選任して頂いた貴女様への期待に志半ばで、応えれなかった事。それだけが悔いてなりません」
リサは事の経緯を黙って、レイアの斜め後ろで俯きただ聞いている。
「よい・・・今回の内乱はただの反乱では無かった。第2の侵略、そしてそこに陰で糸を引く者、それらを最小限に抑えた。表向き、そなたの功績は見えぬが、わらわは解っておる」
「寛大なそのお心と、聡明で博識な見解、誠にありがとうございます」
「問題は後継者じゃな・・・恐らくはこの流れ、フェスミ党の中でも更に中枢からのバックアップを得ている‟犬”が、多くの指示を集めるだろう」
「・・・『パトラ』、ですか」
「第一候補として、そうじゃな。他にも数人かいるが・・・そういえばお主の、側近の・・・・・・」
「パメラ、ですか」
「そう、パトラとは身内かなにかやったよのう」
「姉妹、パトラはパメラの姉でございます」
リサの眉が少しだけ、反応する。
つい意見が出そうになるのを必死に抑えた。
「私と致しましてはここに居るリサを推薦します。我々の意思を継ぎ、彼女の知性、センス、冷静な判断力は私をも凌駕します」
「おう、リサ、か。能力や素質は十分だろう。問題は支持者・・・ぬしの周辺で共に働いてきた者達は素性も能力も品性すらも知れていようが、民衆と要人どもには顔が効かん」
「そこを是非、貴女様のお力で・・・・・・」
「・・・時間が無さすぎる。フェスミ党も‟自由同盟”も、この期を逃すまいと急かしふためくだろうて。フェスミ党のパトラ。リベラルの『リベルタス』。この二人と同等に‟知名度”が必要だ。この二人さえ居なければ、他はリサ同等じゃろうて」
「・・・リベルタス・・・・・・」
レイアとリサは前任だった女帝の部屋から厳かに退室し、二人ともが神妙な面持ちで歩いていた。
「・・・あ、あの、レイア様。どうして私なんかを?」
「・・・私たち二人ともが助かる道だよ。もうこれが最終手段であり、最善策でもある」
「そう・・・ですか」
「勿論、本当にお前の能力を買っているのもあるさ。だからずっと私の片腕として今まで頼ってきた。私の親族、家系はもう当然、民からの信頼は得られずにダメだろう。そうなったら、リサ、もうお前しか・・・悪いな。勝手に、しかも巻き込んでしまって」
「いいえ。不謹慎ながらも、レイア様に認めて貰えたことに少し嬉しかったのもあります」
「第6の・・・ウェルバーの話を聞くとこちらも真正面から正々堂々と、いつまでも正攻法では生きて行けぬとも感じた・・・私はこのままウェルバーと共に裏の世界へと周り、第3の為、主のために動こう。オーヴェルという第6の次の代表候補が居る。彼はウェルバーとは親友、兄弟みたいなものだそうだ。手を組むとしたらオーヴェルだ。もし、ヘクトールという候補が当選したら様子を見ろ。リサ・・・大変だろうが、お前もこの第3の表舞台で活躍をしていてくれ。その方がお前の一番安全だ」
「レイア様とウェルバー様は・・・・・・」
「お前たちが体勢を立て直してくれるまでの踏ん張り時だ。なんとしても生き残るさ・・・森の深淵や『第8コロニー』に乗り込んででも、な」
「はい。迷いは一切ありません」
「・・・分かった。上老院の方々へもそう、伝えてみよう。結果がどうなるのかは私にも分かりませんよ」
「前任帝である貴女様からお伝え頂くだけで、十分です。心残りとしましては私を選任して頂いた貴女様への期待に志半ばで、応えれなかった事。それだけが悔いてなりません」
リサは事の経緯を黙って、レイアの斜め後ろで俯きただ聞いている。
「よい・・・今回の内乱はただの反乱では無かった。第2の侵略、そしてそこに陰で糸を引く者、それらを最小限に抑えた。表向き、そなたの功績は見えぬが、わらわは解っておる」
「寛大なそのお心と、聡明で博識な見解、誠にありがとうございます」
「問題は後継者じゃな・・・恐らくはこの流れ、フェスミ党の中でも更に中枢からのバックアップを得ている‟犬”が、多くの指示を集めるだろう」
「・・・『パトラ』、ですか」
「第一候補として、そうじゃな。他にも数人かいるが・・・そういえばお主の、側近の・・・・・・」
「パメラ、ですか」
「そう、パトラとは身内かなにかやったよのう」
「姉妹、パトラはパメラの姉でございます」
リサの眉が少しだけ、反応する。
つい意見が出そうになるのを必死に抑えた。
「私と致しましてはここに居るリサを推薦します。我々の意思を継ぎ、彼女の知性、センス、冷静な判断力は私をも凌駕します」
「おう、リサ、か。能力や素質は十分だろう。問題は支持者・・・ぬしの周辺で共に働いてきた者達は素性も能力も品性すらも知れていようが、民衆と要人どもには顔が効かん」
「そこを是非、貴女様のお力で・・・・・・」
「・・・時間が無さすぎる。フェスミ党も‟自由同盟”も、この期を逃すまいと急かしふためくだろうて。フェスミ党のパトラ。リベラルの『リベルタス』。この二人と同等に‟知名度”が必要だ。この二人さえ居なければ、他はリサ同等じゃろうて」
「・・・リベルタス・・・・・・」
レイアとリサは前任だった女帝の部屋から厳かに退室し、二人ともが神妙な面持ちで歩いていた。
「・・・あ、あの、レイア様。どうして私なんかを?」
「・・・私たち二人ともが助かる道だよ。もうこれが最終手段であり、最善策でもある」
「そう・・・ですか」
「勿論、本当にお前の能力を買っているのもあるさ。だからずっと私の片腕として今まで頼ってきた。私の親族、家系はもう当然、民からの信頼は得られずにダメだろう。そうなったら、リサ、もうお前しか・・・悪いな。勝手に、しかも巻き込んでしまって」
「いいえ。不謹慎ながらも、レイア様に認めて貰えたことに少し嬉しかったのもあります」
「第6の・・・ウェルバーの話を聞くとこちらも真正面から正々堂々と、いつまでも正攻法では生きて行けぬとも感じた・・・私はこのままウェルバーと共に裏の世界へと周り、第3の為、主のために動こう。オーヴェルという第6の次の代表候補が居る。彼はウェルバーとは親友、兄弟みたいなものだそうだ。手を組むとしたらオーヴェルだ。もし、ヘクトールという候補が当選したら様子を見ろ。リサ・・・大変だろうが、お前もこの第3の表舞台で活躍をしていてくれ。その方がお前の一番安全だ」
「レイア様とウェルバー様は・・・・・・」
「お前たちが体勢を立て直してくれるまでの踏ん張り時だ。なんとしても生き残るさ・・・森の深淵や『第8コロニー』に乗り込んででも、な」
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