『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase Ⅻ

Reconciliation

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 パメラは動揺しながらも、目には薄っすらと涙を浮かべる。
 セーラに手を取られ、色んな思いを馳せながら何故か二の足を踏ませていた。
 セーラが見かねて、それを引っ張って行く。

 その心境はなんなのか、パメラ自身でも明確化は出来なかった。現状、第3へ第2の、しかも将軍が来ているという目の前の事実に驚愕しているのもあるが、子供の時の記憶、マイオスが仕事をしている時の真剣な眼差しで誰かと会話をしていたり書物を読んでいたりという場面が脳裏に映り、幼い頃の健気な子供心として邪魔をしてはいけないという配慮の反応もあった。
 そしてライトが第2へと行ったのにも関わらず、関連がどうなっているのかが不安と心配になったからもある。


「リサ!!」

 セーラがお互いに視認しやすい距離まで近づくと、目標に向けて声を掛けた。途端に、第2からやってきたマイオスの側近が武器を構える。そして木々や小屋の影に隠れている第3の隠密勢が弓を引き出すキリキリといった撓り音が聴こえるような気がした。

「・・・セーラ!パメラ!!」

 リサは二人を確認するや、右手を上げて隠れている者たちへ合図を送る。そしてマイオスに一言何かを伝えた。
 マイオスも左右に構えている側近へ声をかけると、構えたその刃を鞘に納める。

 パメラがセーラの背後でモジモジしている中
「リサ、大変なの、第1がね・・・・・・」

 セーラは怒涛の様に何があったかをリサに伝える。

 マイオスとパメラは、お互いに何を語ることも無くリサとセーラの会話もそっちのけで見つめ合いながら、間をしっかりと置いてきつく抱き合った。



「・・・丁度その話を、こちらのマイオス将軍から聞いていた所だった」

「パメラ、お前、無事で良かった」

「そうだったんですね、それじゃ話は早いわ」

「お父様・・・・・・」

「将軍は第2第3の徹底した『停戦』を要求しに来られた。団結して第1の民の救出、そして第8プローバー対策を行う」

「ライト殿から話を聞いて、探していたんだぞ」

「私たちは現場で見てきました。その話は本当です」

「ライト・・・そうだ、ライト様は?!」

 四人の話は混在し、それぞれに交差で行き来してしまっている。

「・・・どうやら聞きたいことはそれぞれに、みんな山ほどありそうだな。・・・マイオス将軍、もしよろしければもう一度中へどうぞ。積もる話は沢山お有りでしょう」

「あ・・・ああ、ありがとう。そうさせて頂く。・・・お前たちは、先に第4へ行って話をしててくれか?」

 マイオスは側近の二人にそう指示を出す。

「しかし将軍、身の危険が・・・・・・」

 二人の戦士が困惑する。

「・・・どうやら、もう大丈夫であろう?なぁ、第3の・・・それに、パメラよ」

「ああ、安心してくれ。将軍は私が責任を持って護衛と送迎しよう。今の第2代表勢では無くマイオス殿は特別だ。仲間の身内であり、家族だからな。それに、停戦の件の検討はここに、直ちに承諾することにしよう」

 リサはその旨を第3側の側近に指示を促し、それぞれが退散していく。伝令の通達に行ったのだ。

 二人の第2戦士たちもリサの快諾を受けたと共に暗部が撤退し殺意が順に消え、徐々に肩の力を抜いていき警戒を解いていった。

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