『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase Ⅻ

a crypto forester

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 マオリとナバホは、木の上に自分達が横になれる程度の簡単な小屋の作成をした。

 マオリのその重い身体が心配ではあったが、そうは言ってもフォレスター。体幹は内部の者とは段違いに違う。
 穴を掘るのも考えたが、時間が掛かりすぎるのとその穴に何人ものワンダラー彷徨えるプローバーに追い込まれたら流石に一溜りもない。
 パメラとセーラを待ちながら、同時に周辺やコロニアの外壁を見張るのにも良く、そして見る限りのプローバーはみな俯きうな垂れ下をずっと向いて放浪している。稀なタイプに見つかったとしても、上から頭部への致命の一撃を与えられるために、頭上を征そうと決めたのだった。

 明るい内に一時的なねぐらを確保しつつ、日が暮れれば行動もしようとプランも練る。
 第4の外壁部に住む者は『隠れフォレスター』という内部に居ながらその信仰はフォレスター達と同じく自然と精霊を重んじる者が、少数だが存在している。それでも他のコロニーよりかは多いというだけだが、その理由はこの第4コロニーの生業の多くがウェルバーと同じ「林業」とその加工が主だからだ。

 木材を伐採しその材料で様々な物を作り、紙や木綿、蚕の糸から作られる繊細な生地は「高級品」として出回っている。
 茸の栽培も盛んで、食用の物からフォレスター達が「儀式」にも使う代物まで第4から仕入れているために唯一、フォレスターと親交がある場所とも言えるがもちろんその仲介者として「隠れフォレスター」「ノーマッド」が入るので、直接的に密接とは言えない。

 とりあえずマオリとナバホの二人はただ待っているだけも無駄にはしたくないということで、第4の隠れフォレスターと接触しようとしていた。


 適当な木をナタで切り取りながら塒の作成していたその時、遠くから寄生を上げる声が聞こえた。

「イーーーーーーハーーーーーー!!!」

 その声に反応した二人だがその瞬間、ナバホの目の前を矢が勢いよく木に刺さり現れた。一歩前へ乗り出していれば即死だった。

 二人は臨戦態勢を取り周囲に敵を視認しようと探るが、既に木の下には三人のプローバーが木の上の二人を見上げて不気味に微笑みかけて来ていた。

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