『Dystopia 25』 ~楽園~

シルヴァ・レイシオン

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Phase XIV

Colony Ⅶ History

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 ウェルバーはそのままノーマッド達が仮で一時的に移住している外壁エリアで共に、レイアにオーヴィルとの接触をお願いしその帰りを待つことにした。


「美味い!やっぱ搾りたてのヤギの乳は最高だなぁ」

「レイちゃんの知り合いだったら払いはいいんで。飲み過ぎるとお腹壊す人もおるで、気ぃつけな」

「ありがとう、おっちゃん。・・・あ、でさ、レイアとはどういった関係だったんだ?」

「ギブアンドテイク、商売上の関係だでぇ」

「いや・・・あいつ、元はノーマッド民だって・・・知ってる事でいいからさ、あいつの過去のこと何か教えてよ」

「ああ、そこの話け。わしの叔父が、小ぃせかった頃のレイちゃん、一人で可哀そうだつって引き取って育ててたんらさ、いつのまにか家畜に紛れて居なくなったんだぁ。んだらまたこれが第3コロニーでなもんで、女児の保護がどーのこーのって言われて第3の中ぁ探さしても貰えずでな。叔父は勝手に入って足で探し回ったけど見つかり仕舞い。数年後に見つかった時はもう、第3の民として生きとった。叔父は、まぁ無事であればええかってことで、歳月かけて裏っ側で繋がってたって感じだそうだぁ」

「へ・・・へぇ、かなり、楽観的だなぁ」

「わしらは雲みたいな遊牧民じゃ。拘りや執着ってもんは持ち合わせてねぇ。何某かのイデオロギーなんて一番、嫌う。そこがわしらの良い所だしの。このコロニア世界の全てを見ては、程よい距離感で関わり客観的に判断しよる。浅く、広くじゃ」

「・・・あ、じゃあ、隣の第7の最後って、どうだったか覚えてるか?」

 ウェルバーは第1、そして第8の現状を伝えて第7のことを聞きたい旨を説明する。


「・・・ほぉ、だからけ、第1と第7コロニーさん、返答もなんも無かったんは。わしらは元々、第8には止まらん。それはフロア戦争以前からじゃ。そもそもに第8の外壁門は閉ざされたままだでの」

「第2コロニーへは俺の弟が知らせに行っている。俺たちは第7へ行きたかったんだが、同じく返答が無くてここ第6へ来たんだ。その、あんたらが前回、前週時の第7でもいい。何か異変は無かったか?」

「第7の野菜農家、わしらの家畜農家、第1の工業、自然のフォレスター・・・どこも過酷だからのぉ。似たようなもんで、あんたらみたく敏感で繊細ではねぇで、あんま気付かんもんだわ。ただ・・・・・・」

「・・・ただ?」

「わしらの取引先はこのコロニア世界の全域、ただし表層界に限りだがその全てじゃ。中央から外壁部の者まで、みんなが動物たちの恩恵を受けたがっている。その時のやり取りは・・・中央、要はセンター教の者だけだった。ふとその辺の第7民を見かけてみるとなんだか呆けてた者が多かったんが、違和感として覚えとるの」

「・・・呆けてた、か」

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